品質保証体制 世界中の全ての地域でタケダ製品の品質を保証するために、 グローバルクオリティ体制の変革を推進しています。 新たなグローバルクオリティ体制の構築 グローバルクオリティ監査体制の強化 タケダは事業の急速なグローバル化に対応できる グローバルクオリティはタケダ内部監査だけでな グローバルクオリティ体制の整備を進めており、社長 く、製造委託先などへの外部監査にも力を入れてい 直轄のグローバル クオリティ オフィサー( GQO )に きます。外部監査対象となる施設の数は2,500にの ジェラード・グレコを迎えました。GQOはサイエンス、 ぼります。 システム、人材の 3 つの柱からなるグローバルクオリ ティ体制の新しいビジョンを策定し、変革をリードして クオリティカルチャーの確立に向けて います。さらに、GQO は、研究開発、 グローバル製薬 新たなグローバルクオリティ体制は「ベスト・イン・ サプライ( GMS )、販売、 ワクチンおよびオンコロジー クラス」の製薬企業を目指すというタケダの目標を ビジネスユニットなどの重要な事業パートナーおよび 十分にサポートするものです。事業の拡大と改善を 関係部署と協働できる体制を整えています。タケダの 支援するため、新たなグローバルクオリティ体制のも クオリティへの新しいアプローチは、 「常に患者さん とで、費用対効果が最大となるようにグローバル監査 を中心に考え、社会と深い信頼関係を築き、タケダ およびグローバルプロジェクトを機能させていくこと の評価をさらに強固なものにすることが、ビジネス に重点的に取り組んでいきます。この取り組みの一 の成長につながる」という、タケダのコミットメントに 環として、タケダはグローバル製薬企業にふさわしい 合致するものです。 グローバルで強靭なクオリティマネジメントシステム とガバナンスを導入し、引き続き、製品の安全性と有 1. サイエンス 効性を最優先に考えていきます。タケダのビジネス • 製品・工程に関する知識 • 新技術 • 信頼性の高い分析方法の確立 においてクオリティに関し統合された一つの機能とし 2. システム • 統一されたクオリティシステム • 委託先の適切な管理 3. 人材 • 知識・スキルの育成 • 適切な評価による適材適所 • 次世代リーダー育成プロセス の構築 て、当社製品の安全性と有効性を確実に保証するた めに、クオリティカルチャー(品質を重視する健全な 文化)の確立、推進に取り組んでいきます。 参照 P.56 グローバルな偽造医薬品対策 「品質保証体制」の詳細は、 「 CSR データブック」に掲載しています。 グローバルクオリティ体制の変革に伴いクオリティ http://www.takeda.co.jp/csr/reports/ 部門の範囲と任務が見直されました。これにより、最 近の買収により増加したタケダのグループ会社間の 業務の重複が省かれ大幅に効率化されました。さら に事業により良い変化を生みだすために、革新性を 重視し、継続的な業務改善と知識・ベストプラクティス の共有を組織的に展開する活動にも注力しています。 また、各国の生産拠点、販売会社を含め、地域ごとに クオリティを統括できる管理システムを立ち上げまし た。また生産拠点のクオリティ部門では、組織横断的 に機能、役割、責任の一貫性を確立するためのスタン ダードサイトストラクチャーモデルを適用しています。 Takeda Annual Report 2015 35
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