講義2の資料

2.Suicaガードシステムのsmallプロ
ジェクト1
本smallプロジェクト1では、これから紹介する
簡単化されたJR Suicaカードシステムの記述に
基づく以下のタスクを完成せよ。
(1)SOFL非形式要求仕様の作成。
Suica システム概要
「センタサーバ」、「駅サーバ」
「端末」、「カード」の4階層か
らなる自律分散システム
↓
サブシステム間のデータ
フィールドを介して自律的に
処理
↑
一部機器故障にも最低限の
システム稼働を保証
カード情報を端末での処理
改札機での運賃計算の高速処理
Suicaカードシステムの記述
(1)カスタマにSuicaカードを発売する。その時、そのカードに一つ
の唯一なID番号を与える。そして、カスタマの名前、住所、生年
月日など情報をカードに登録する。
(2)Suicaカードには、bufferというメモリがあって、その中にこの
カードで使える金額が置かれている。
(3)Suicaカードには、chargeできる。charge方法としては、現金
又は自分の一つの選定した銀行口座からの振り込みという二つ
の方法を選択できる。ただし、銀行口座から直接に振り込みの
場合、カスタマの口座番号とパースワールドが求められる。
(3)Suicaカードのbufferにある金額は、最大5万円である。
(4)Suicaカードのbufferにある金額の一部又は全額を銀行口座
に取り入れることができるが、現金に取り戻すにはできない。
(5)Suicaカードは、定期券としても使えられる。定期券は、1か月、
3か月、6か月に分けている。定期券とは、二つの駅の間に使え
る券である。
(6)カスタマは駅に入るときに、改札機に最小金額130円
が取られる。もしカードのbufferに130円より小さい金
額があれば、カスタマガ駅に入ることができない。カスタ
マは駅から出るときに、改札機に必要な金額が取られ
る。ただし、カードのbufferに残っている金額が足りなけ
れば、駅から出ることが許さない。そのとき、精算機で
カードのbufferに十分な金額を入れることが必要である。
(7)Suicaカードで乗車券を買うことができる。そのとき、
bufferの金額を優先的に使い、足りない部分があれば、
現金で補助する。
(8)Suicaカードで駅に入ったり、出たりするとき、この
カードの有効性をチェックすることが行われる。使えない
ガードであれば、カスタマが駅に入るまたは出ることが
許可しない。
(9)以上の(1)から(8)まで述べた機能または制約は、全
てソフトウェアで実現する。端末、駅サーバなどの装置
と関係ない。