ストレプトカーパスは、ケーププリムローズ（アフリカのさくらそう）と呼ばれ、春秋に最もよく咲き、条件がよければ周年開花します。イワタバコ科のセントポーリアの仲間で、可憐な花の姿から近年人気が高まっています。ストレプトカーパスは多様な色の花があるのが魅力ですが、黄色の花はありませんでした。花の一部に黄色が入る品種がありますが、この黄色の入る場所が花の下半分に限定されていました。兵庫県立フラワーセンターでは長年黄花系品種の改良に取り組み、ビッグヨークやレモンカードなどを作出しました。一方イギリスでもその改良を進めており、近年発表されたアリッサは花全体がほぼ黄色で一部青色が入ります。今回の新品種はいずれも母親がアリッサ、父親がサマーホリデイズ（フラワーセンターオリジナル品種）の交配です。今までにない色調の品種です。月夜の舞マジカルラプソディーオリエンタルアイズフリルの黄花で喉元にアリッサ由来の青い線が入る。花茎が短く直立し、花が多くまとまって美しく咲く。これまでで最も濃い黄色の中輪の花で、のど元全体に紫色の筋が入る。花の縁が細く青色を帯びる。中大輪の気品のある黄花で喉元に黒紫の条が入る。関連イベント ●ストレプトカーパス展 10 月 17 日(土)～11 月 22 日(日) オリジナル品種を中心に 100 品種 300 株の展示 ●ストレプトカーパス即売会 10 月 25 日(日)10 時～15 時 100 品種 800 株がせいぞろいします一口メモ交配すると無数のタネができます。園芸品種同士の交配だと、タネにより花の色や葉の大きさなどがそれぞれ違います。育成温室のスペースの関係から 1 交配につき４０株程度栽培し、その中から特別な株を選抜します。