非常勤職員の子の看護休暇 - 国公関連労働組合連合会

国家公務員「非常勤職員の勤務条件はいま…」
非常勤職員の子の看護休暇、短期介護休暇について
1.概要
(1)子の看護をする場合
小学校就学の始期に達するまでの子(配偶者の子を含む)を養育する非常勤職員(人
事院の定める非常勤職員に限る。)が、その子の看護(負傷し、若しくは疾病にかか
ったその子の世話又は疾病の予防を図るために必要なものとして人事院の定めるそ
の子の世話を行うこと)のため勤務しないことが相当であると認められる場合
一の年度(4月1日~翌年3月31日まで。以下同じ。)において5日(この規定
に該当する子が2人以上の場合には、10日)(勤務日ごとの勤務時間の時間数が同
一でない非常勤職員は、その者の勤務時間を考慮し、人事院の定める時間)の範囲内
の期間 (無給の休暇)
※
「人事院が定める非常勤職員」とは?
1週間の勤務日が3日以上とされている職員又は週以外の期間によって勤務日
が定められている職員で1年間の勤務日が121日以上であるものであって、6月
以上継続勤務している非常勤職員
※ 「子を養育」とは?
同居して監護すること
※ 「人事院の定めるその子の世話」とは?
その子に予防接種又は健康診断を受けさせること。
※ 勤務日ごとの時間数が同一でない職員の「人事院の定める時間」とは?
勤務日1日当たりの勤務時間に5(この規定に該当する子が2人以上の場合は、
10)を乗じて得た数の時間
※ 休暇の単位
1日又は1時間(勤務日ごとの勤務時間の時間数が同一でない非常勤職員は、1
時間。ただし、当該非常勤職員の1回の勤務に割り振られた勤務時間で1時間未満
の端数があるものの全てを勤務しない場合には、当該勤務時間の時間数)です。
ただし、休暇の残日数の全てを使用しようとする場合で、当該残日数に1時間未
満の端数があるときは、当該残日数の全てを使用することができます。
(2)短期の介護をする場合
次に掲げる者で、負傷・疾病・老齢により2週間以上にわたって日常生活を営むの
に支障があるもの(以下「要介護者」)の介護その他の人事院の定める世話を行う非
常勤職員(人事院が定める非常勤職員)が、世話を行うため勤務しないことが相当と
認められる場合
一の年度において5日(要介護者が2人以上の場合にあっては、10日)(勤務日
ごとの勤務時間の時間数が同一でない非常勤職員は、その者の勤務時間を考慮し、人
事院の定める時間)の範囲内の期間 (無給の休暇)
○ 配偶者(届出をしないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含む)、父母、
子及び配偶者の父母
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○ 非常勤職員と同居している祖父母、孫及び兄弟姉妹
○ 非常勤職員と同居している父母の配偶者、配偶者の父母の配偶者、子の配偶者及
び配偶者の子
※
「人事院が定める非常勤職員」とは?
1週間の勤務日が3日以上とされている職員又は週以外の期間によって勤務日
が定められている職員で1年間の勤務日が121日以上であるものであって、6
月以上継続勤務している非常勤職員。
※ 「同居」とは?
非常勤職員が要介護者の居住している住宅に泊まり込む場合等を含む
○ 今まで別居していた要介護者の住居に泊まり込んで介護に従事する場合
や、職員の自宅に引き取って介護する場合も含まれます。
※ 「人事院の定める世話」とは?
○ 要介護者の介護
○ 要介護者の通院等の付添い、要介護者が介護サービスの提供を受けるため
に必要な手続の代行その他の要介護者の必要な世話
※ 勤務日ごとの時間数が同一でない職員の「人事院の定める時間」とは?
勤務日1日当たりの勤務時間に5(要介護者が2人以上の場合にあっては、1
0)を乗じて得た数の時間
※ 休暇の単位
1日又は1時間(勤務日ごとの勤務時間の時間数が同一でない非常勤職員は、
1時間。ただし、当該非常勤職員の1回の勤務に割り振られた勤務時間であって
1時間未満の端数があるものの全てを勤務しない場合には、当該勤務時間の時間
数)です。
ただし、休暇の残日数の全てを使用しようとする場合において、当該残日数に
1時間未満の端数があるときは、当該残日数の全てを使用することができます。
2.無給の休暇について
「無給の休暇」と「欠勤」は一見同じようですが、大きく異なる部分があります。例
えば、「子どもに予防接種を受けさせるために仕事を休まなければならない」というよ
うなとき、「欠勤」の取扱いになるのか、「無給の休暇」(※人事院規則 15-15 第
4条第2項第4号)の取扱いになるのかは、意味が異なります
「無給の休暇」には次のような特徴があります。
○「職務専念義務」が免除される点
無給の休暇は、職務専念義務が免除されますが、欠勤は、職務専念義務が免除され
ていません。よって、欠勤は「懲戒の事由」になります。
○「年次休暇付与の要件」で出勤した日数として扱われる点
無給の休暇は、年次休暇付与の要件上出勤したものとしてみなして取り扱われます
が、欠勤はそのような扱いにはなりません。
○「退職手当の継続勤務期間」に算入される点
退職手当の算定基礎となる勤続期間及び共済組合の加入要件としての継続勤務期
間のそれぞれの計算の際、無給の休暇は勤務したこととして取り扱われますが、欠勤
は計算の対象から除外されます。
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3.関係条文等
人事院規則15-15(非常勤職員の勤務時間及び休暇)
第4条
2 各省各庁の長は、次の各号に掲げる場合には、非常勤職員(第四号から第六号ま
で及び第九号に掲げる場合にあっては、人事院の定める非常勤職員に限る。)に対
して当該各号に定める期間の無給の休暇を与えるものとする。
四 小学校就学の始期に達するまでの子(配偶者の子を含む。以下この号において
同じ。)を養育する非常勤職員が、その子の看護(負傷し、若しくは疾病にかか
ったその子の世話又は疾病の予防を図るために必要なものとして人事院の定め
るその子の世話を行うことをいう。)のため勤務しないことが相当であると認め
られる場合、一の年度(4月1日から翌年の3月31日までをいう。以下同じ。
)において5日(その養育する小学校就学の始期に達するまでの子が2人以上の
場合にあっては、10日)(勤務日ごとの勤務時間の時間数が同一でない非常勤
職員にあっては、その者の勤務時間を考慮し、人事院の定める時間)の範囲内の
期間
五 次に掲げる者(ロ及びハに掲げる者にあっては、非常勤職員と同居しているも
のに限る。)で負傷、疾病又は老齢により2週間以上の期間にわたり日常生活を
営むのに支障があるもの(以下この号及び次号において「要介護者」という。)
の介護その他の人事院の定める世話を行う非常勤職員が、当該世話を行うため勤
務しないことが相当であると認められる場合、一の年度において5日(要介護者
が2人以上の場合にあっては、10日)(勤務日ごとの勤務時間の時間数が同一
でない非常勤職員にあっては、その者の勤務時間を考慮し、人事院の定める時間
)の範囲内の期間
イ 配偶者(届出をしないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含む。以下
この号において同じ。)、父母、子及び配偶者の父母
ロ 祖父母、孫及び兄弟姉妹
ハ 非常勤職員又は配偶者との間において事実上父母と同様の関係にあると認
められる者及び非常勤職員との間において事実上子と同様の関係にあると認
められる者で人事院の定めるもの
3 前2項の休暇(前項第一号及び第二号の休暇を除く。)については、人事院の定
めるところにより、各省各庁の長の承認を受けなければならない。
人事院規則15-15(非常勤職員の勤務時間及び休暇)の運用について(通知)
第4条関係
1 年次休暇以外の休暇の取扱いについては、それぞれ次に定めるところによる。
(1)・・・(中略)・・・第2項第4号及び第5号の休暇にあっては1週間の勤務日が
3日以上とされている職員又は週以外の期間によって勤務日が定められている
職員で1年間の勤務日が121日以上であるものであって、6月以上継続勤務し
ているもの・・・(中略)・・・とする。
(9)第2項第5号の「同居」には、非常勤職員が要介護者の居住している住宅に
泊まり込む場合等を含むものとし、同号の「人事院の定める世話」は、次に掲げ
る世話とし、「人事院の定める時間」は、勤務日1日当たりの勤務時間に5(要
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介護者が2人以上の場合にあっては、10)を乗じて得た数の時間とし、「人事
院の定めるもの」は、父母の配偶者、配偶者の父母の配偶者、子の配偶者及び配
偶者の子とし、同号の休暇の単位は、1日又は1時間(勤務日ごとの勤務時間の
時間数が同一でない非常勤職員にあっては、1時間。ただし、当該非常勤職員の
1回の勤務に割り振られた勤務時間であって1時間未満の端数があるもののす
べてを勤務しない場合には、当該勤務時間の時間数)とする。ただし、同号の休
暇の残日数のすべてを使用しようとする場合において、当該残日数に1時間未満
の端数があるときは、当該残日数のすべてを使用することができる。
ア 要介護者の介護
イ 要介護者の通院等の付添い、要介護者が介護サービスの提供を受けるた
めに必要な手続の代行その他の要介護者の必要な世話
2 年次休暇以外の休暇は、必要に応じて1日、1時間又は1分を単位として取り
扱うものとする。
3 勤務日ごとの勤務時間の時間数が同一である非常勤職員の1時間を単位として
与えられたこの条の第2項第4号若しくは第5号の休暇又は1日以外の単位で与
えられた同項第9号の休暇を日に換算する場合には、これらの休暇を与えられた職
員の勤務日1日当たりの勤務時間をもって1日とする。
4 年次休暇以外の休暇(この条の第2項第1号及び第2号の休暇を除く。)の承
認については、常勤職員の例に準じて取り扱うものとする。
第5条関係
非常勤職員の休暇の請求等の手続については、常勤職員の例に準じて取り扱うも
のとする。
(2014年2月
公務労協・国公連合作成)