40 【問題 2.15(博物館・美術館計画) 】博物館・美術館計画に関する記述[ア]~[エ]の正誤を 答えなさい. [ア] 計画の際には,収集や保管を行う職員の業務の場としての側面と,展示品を見に来る 観客の鑑賞の場としての側面とを考慮する必要がある. [イ] 地域住民への体験学習や教育娯楽の機会,情報サービスなどの提供も重要な機能であ り,教育普及部門として講堂や図書室などがある. [ウ] 展示室の採光・照明は重要であり,自然光を人工照明と適切に合わせて利用する計画 とすることが望ましい. [エ] 空調設備による収蔵空間の温湿度の調整については,内部空間を直接空調する場合 と,中間の空気層を空調して間接的に温湿度を調整する場合とがあるが,前者の直接 的な方法の方が省エネルギーの面からも良いとされている. (国家公務員Ⅱ種試験) 【解答】[ア]=正(常識的に考えても正しい) ,[イ]=正(常識的に考えても正しい) ,[ウ]= 正(常識的に考えても正しい) ,[エ]=誤(常識的に考えて,中間の空気層を空調して間接的 に温湿度を調整する方が省エネルギーになることがわかると思います) 【問題 2.16(公共建築) 】公共建築に関する記述 [ア]~[エ]の正誤を答えなさい. [ア] 美術館の展示空間の床面積は,延べ面積に対して 30~50%のものが多い. [イ] 幼稚園を計画する場合,園児一人当たりの保育室の床面積は,5 歳児学級より 3 歳児 学級を広くする. [ウ] 学校の計画における片廊下型のプランは,通風と日照が得やすいという利点ととも に,廊下を効率的に活用できるため廊下の面積を少なくできるという利点がある. [エ] 地域図書館の分館を計画するに当たり,書架部分の面積は延べ面積の 70%程度とす る. (国家公務員Ⅱ種試験) 【解答】[ア]=正(記述の通りです) ,[イ]=正(3 歳児学級は 5 歳児学級より広くします. 2.6 を参照) ,[ウ]=誤(片廊下型の長所は“通風と日照が得やすい”,短所は“廊下の面積が多 くなる” ことです.2.6 を参照) ,[エ]=誤(分館は相対的に小規模であるため所蔵資料は少 なく,レファレンスも簡易なものに限られますが,本館と分館の間には密接なネットワーク が構築されており,本館や他の分館の所蔵する図書館資料の取り寄せ,レファレンスの回付 などを通じて図書館組織全体のサービスを提供します) 90 【問題 4.15(給排水衛生・給湯設備) 】わが国における建築物の給排水衛生・給湯役備に 関する記述 [ア]~[エ]の正誤を答えなさい. [ア] 循環式の結線設備における給温温度を 60℃に設定した. [イ] 受水槽を有する給水方式には,高置水槽方式,圧力水槽方式,ポンプ直送方式がある. [ウ] 敷地内排水において,合流排水方式とは,雑排水と雨水とを合流させることをいう. [エ] ディスポーザー排水処理システムは,-般に,家庭内から排出される生ごみを粉砕し, 排水とともに,そのまま公共下水道等に放流するシステムである. (国家公務員Ⅱ種試験) 【解答】[ア]=正(記述の通りです) ,[イ]=正(記述の通りです) ,[ウ]=誤(敷地内排水の 場合, 「汚水」と「雑排水」とを同一系統として合流させる方式を合流式といい, 「汚水」と 「雑排水」とを別系統として分流させる方式を分流式といいます.なお,敷地内排水では, 合流式・分流式のいずれの場合においても, 「雨水」は別系統として排水させなければなり ません.参考までに,公共下水道における排水方式の場合, 「汚水,雑排水」と「雨水」と を同一系統として合流させる方式を合流式といい, 「汚水・雑排水」と「雨水」とを別系統 として分流させる方式を分流式といいます) ,[エ]=誤(ディスポーザー排水処理システムと は,ディスポーザーで粉砕した生ごみを含む排水を,排水処理装置で処理してから下水道に 流すものです)
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