東芝グループにおける ヘルスケアITの中核的存在に

巻頭言
ヘルスケア事業部 事業部長
永井 治司
東芝グループにおける
ヘルスケアITの中核的存在に
当社のヘルスケア事業は、
東芝グループのヘルスケアITの中で
できると考えています。
も中核的な存在であると自負しており、
(株)
東芝 ヘルスケア社から
こうした中で、
当社は、
東芝グループ各社と情報共有・連携しなが
も、
グループ企業間の連携や商品開発などでリーダシップを執って
ら、
行政の動き、
あるいは医療、
介護現場の情報を的確に把握し、
私
いくことを期待されています。
たちの強みをいかにアピールしていくかを考えていかねばなりませ
当社のヘルスケアITソリューションの基本的な考えは、
人の一生
ん。
地域包括ケアシステムにおいては、
単に病院や介護施設にシス
涯のライフサイクルに合わせ、
ヘルスケアITによってさまざまな場
テムを納めるといったこれまでのビジネスモデルからの転換が求め
面をサポートしていくことです。
当社はこのライフサイクル全般に渡
られます。
これまでお客様に提供してきたシステムを強化・拡充しな
る豊富なソリューションを保有しています。
予防・未病の領域では健
がら、
地域包括ケアシステムに対応できるソリューションを揃えるこ
診、
保健指導システムなどを、
医療では医療現場や病院経営に欠か
とで、
高齢化社会に最適なビジネスモデルを構築していきます。
今後
せない電子カルテ、
医事会計などの病院情報システムを中心に、
病
は、
早く当社ソリューションモデルを構築して
“強い地域を作ってい
棟、
検査・薬剤などさまざまな部門システムや医用画像システムと
く”
ことを最重視しながら、
地域完結型医療、
および医療・介護の連
の連携を行っています。
また、
ここ数年注力している介護分野でも、
携を実現した実績を1つずつ積み上げていく考えです。
総合介護支援システム、
在宅復帰支援システム、
独居高齢者見守り
当社のヘルスケア事業部は、
電子カルテ、
オーダリング、
医事会計
システムなどを提供しています。
といった病院の中枢を担う情報システムでの経験とノウハウを長年
これまでは、
医療関連システムは病院に、
介護支援システムは介
に渡って蓄積してきました。
医療のみならず、
予防・未病、
介護まで含
護施設に、
という形でソリューションを提供してきましたが、
地域包
めたトータルなソリューションを提供できるのが大きな強みとなって
括ケアシステムという新たな大きい枠組みの中で、
情報・データの
います。
また、
ライフケアについても、
SIソリューション事業部にお
共有も含めて連携・統一を図っていこうという流れになってきていま
いて、
さまざまな技術やノウハウを駆使し、
安全運転支援、
食と健康
す。
これまで別々に機能していた医療と介護が連携していくことで、
支援などの健康生活に関わるソリューション開発を進めており、
同事
多職種連携といった言葉も耳にするようになりました。
広範な職種
業部との連携強化を図ります。
間での情報共有・活用により、
電子カルテが共有化され、
介護施設、
地域包括ケアシステムへの取り組みは、
当社の技術やノウハウ、
在宅看護の情報が医療に役立てられる、
といったことが実現すれ
情報、
人財などをトータルに活かせる場であり、
より一層、
強みを活
ば、
当社が長年取り組んできたことが、
今後その本領をさらに発揮
かしてビジネス展開を図っていく所存です。
TOSHIBA INFORMATION SYSTEMS(JAPAN)CORPORATION
Wave 2015.5 vol.19
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