FreeBSD4.5環境での IPv6ネットワーク構築 大江洋介、金田康秀、井上通敏、 田中 博*、辰巳治之** 国立大阪病院 東京医科歯科大* 札幌医大** はじめに • FreeBSDはIPv6の実験環境としてもっとも 整備されたOSの一つである。 • 今回、我々はFreeBSD4.5-Rを導入したPC 数台を用いて、IPv6ルータ、IPv6/v4トンネ ルルータ、X-window端末、Webブラウザ (mozilla 0.9.9)、WWWサーバ(Apache2.0)、 DNSサーバ(bind 9)を作成し、IPv4、IPv6 混在環境で実験を行なった。 実験ネットワーク構成 v6 Network v6 Network server ftpd, sendmail, qpopper, apache client router router v4 Network bind, ftpd, sendmail, qpopper, apache ping6, telnet, ftp, mail,Web( Mozilla) 確認できたこと • BSD server Router, bind, ftpd, sendmail, qpopper, apache, tunneling • BSD client ping6, 名前解決, telnet, ftp, sendmail, Mozilla(http, mail) • Windows2000 client ping6, 名前解決(?), telnet, InternetExproler(http) • WindowsXP client ping6, 名前解決(?), telnet, InternetExproler(http) 医療現場(大病院) • 診療端末(オーダリング・電子カルテ) WindowsNT4.0 • 画像サーバSoralis(DICOM) • 放射線レポートWinNT4.0 • 超音波レポートWinNT4.0 • 検査科サーバEWS各社(HL7) • 給食・医事・病歴・人事等EWS/WinNT4.0 • 個人Macinotosh/Windows 医療現場(中病院) • 医事・人事等 Windows/Macintosh/汎用/レセコン • 診療端末(オーダリング・電子カルテ) Windows/Macintosh • 画像サーバ(DICOM/JPEG) Windows/Macintosh • 個人Macinotosh/Windows 医療現場(医院) • レセコン(標準病名・標準コード) Windows/Macintosh/ORCA(Debian-Linux) • 診療端末(オーダリング・電子カルテ) Macinotosh/Windows • 個人Macinotosh/Windows 結果 • 医療応用では、如何に容易にかつ安全に接続で きるか、が大きな課題。その意味で、クライアント の設定が重要である。特にWindowsとMacintosh でのIPv6の普及が鍵。 • MacintoshはOS XはIPv6対応であるが、ほとん どのユーザは現行のOS 9を利用しており、まだ 移行は困難。 • WindowsはWindows2000とWindowsXPで対応、 新規購入者は迷わずWindowsXPを購入するで あろうから、IPv6利用は進むと考えられる。 結語 • 今回、Win2K/XP系においてもIPv6接続実 験を行なったが、参考資料の少なさから、 困難を強いられている。とくにv6でのDNS 設定など、ハードルは高い。 • IPsecが容易に運用可能となれば、秘匿性 の高い通信に使えるようになるため、さら に医療現場でのIPv6の有用性が増すと思 われる。 参考文献 • 雑誌 BSD Magazine、FreeBSD PRESS、 UNIX USER、IPv6magazine • 成書 IPv6ネットワーク実践構築技法(オーム社) 使って学ぶIPv6(ASCII) • その他 DNS&BIND(第4版) 参考HomePage • Kameホームページ http://www.kame.net/ • Microsoftホームページ http://msdn.microsoft.com/downloads/sdks/ platform/tpipv6.asp • v6start.netホームページ http://v6start.net/
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