Q&A Q3:出生前に水頭症と診断がつくことはありますか。

Q&A
Q3:出生前に水頭症と診断がつくことはありますか。
A:お母さんの妊娠中に産科の先生が、胎児エコーをされますが、その段階で水頭症を疑われ
ることがあります。水頭症の原因を含めた精査のために、お母さんの腹部の MRI を行うことで、
胎児の脳の評価が可能です。その結果により、分娩様式や時期を検討します。
ドレナージには持続的に多めに髄液を抜くことができて頭蓋内圧を一定に保てる・1
日の髄液
排除量が分かる・詰まりにくくて薬剤投与も可能なので脳室内出血後や髄膜炎後にも留置可
能という利点がありますが、外部に管が出てしまうために感染の可能性が高い・ベッド上安静
が必要という欠点があります。
リザーバーには、手術侵襲が少ない・外部に管が出ない・安静は不要という利点がありますが、
髄液を排除するために穿刺が必要であり、排除できる量に限界がある・頭蓋内圧を一定に保
てないという欠点があります。
シャントには、外部に管が出ない・安静は不要・持続的に多めに髄液を抜くことができて頭蓋
内圧を一定に保てるという利点がありますが、侵襲が大きく、2000g 未満の新生児には不可
能・感染や脳室内出血時には不可という欠点があります。