Round.3 IN THAILAND 300km RACE

2015 AUTOBACS SUPER GT
Round.3 IN THAILAND 300km RACE
灼熱のタイ大会。今季最高位の5位でフィニッシュ!
6/20(土) 公式予選:15:00~ 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:37℃ 路温:58℃
昨年は悔しくもリタイアに終わったタイ大会。
今年は昨年の10月開催とは異なり、6月開催となった。毎日、朝から気温が30℃以上ある中のレースウィーク。
路面状況は去年より良いものの、例年同様、気温・路温共に高く、タイヤマネジメントが難しくなりそうだ。
チームとしては昨年のリベンジを胸に士気を高めていた。
公式練習では500・300クラス共に続々とコースインし、午後の予選に向けてマシンのセッティングを行っていく。
やはり半年前とは、コースの状況が違い、治樹選手は慎重に路面状況やマシンの状態を確認しながら
マシンをセットアップしていく。
また、尚弥選手はこのサーキットを走るのが初めて。
治樹選手やエンジニアにサーキットの特性や走り方などを細かく聞き、予選に向け準備を進める。
両ドライバーとも感触は良く、予選に期待が持てる。
予選Q1は治樹選手が挑む。
午前中同様、天候はいいが、予選開始の15:00の時点でも路温・気温共に下がることは無く、高いまま。
各チームにとって、いかに条件の合うタイヤで、アタックするタイミングを合わせれるかが
大きく順位を左右しそうだ。
数台のマシンがコースインを開始していく中、治樹選手はコースインのタイミングを伺っていた。
チームは路面の状況などを判断し、スタートから6分経過後にマシンをコースへ。
思ったよりも路面温度が下がらず、判断が難しい状況だった。
3周目、1'37.907のタイムを出すも13番手。コンスタントにタイムを出していくも、他車のタイムが良く中々順位を上げられない。
コースの路面状況は思ったほどよくない・・・。
そんな中、さすが治樹選手!5周目に猛プッシュ!1'35.629のベストタイムを出し、10番手まで順位を上げる。
状況の悪い中、治樹選手は予選Q1を見事に突破し、尚弥選手にバトンを繋いだ。
予選Q2は尚弥選手が挑む。
15:45~Q1を突破した13台のマシンがコースインし、1つでも前の位置からスタート出来るよう、タイムを出していく。
各車、続々とコースインしていく中、尚弥選手は2分経過後にコースイン。
尚弥選手にとって初めてのサーキットでの予選アタック。
だが、午前中の走行でコース特性をしっかり掴んでおり、2周目3周目と周回数を重ねるごとにタイムを縮めていく。
ベストタイムを毎周更新していき、3周走行した時点で2番手のタイムを出していた。
少し順位を落とすも、4周目1'34.524のベストタイムを出し、2番手に舞戻る!
その後、他車が速いタイムを出し悔しくも順位を落とし、4番手でQ2を終えた。
LEON SLSは明日の決勝を4番手からスタートする。
明日の決勝は十分表彰台を狙える位置からのスタート!
灼熱のタイ大会。まだまだ何が起こるか分からない。LEON SLSは昨年の悔しさをバネに
チーム一丸となり、表彰台、そして表彰台のてっぺんを狙う。
6/21(日) 決勝15:00 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:35℃ 路温:52℃
午前中のフリー走行は昨日の天気とは変って曇り。
気温、路面温度は前日よりは低いものの、午後から気温が上がると予想し、マシンの最終確認、調整作業などを進める。
昨年のような急な路面状況の変化は少なくなったものの、変化する路面の状況を把握し、
丁寧に走行していく必要がありそうだ。
チームはフリー走行中にピット前にマシンを停車させ、レースを想定したピット作業の練習を行う。
4番手からのスタートで表彰台が狙えるだけに、チームも1つ1つの作業を入念に行い、
決勝へ準備を進めていた。
決勝は治樹選手からスタート。
午前中までの気温や天候はどこへやら・・・。雲が晴れ絶好のレース日和。
グリッド上でスタートを待つ間も痛いくらいの日差しがじりじりと照りつけ、
気温・路温共にどんどん上昇していく。
15:00~ 500・300クラス共に全車クリーンスタート。
300クラスの上位はスタートから順位変動があったが、治樹選手は4位を死守したまま走行する。
両クラス共、レース序盤からトラブルなどでピットに戻るマシンや、スピン・コースアウトが続出!
タイ大会は荒れた展開で進んでいく。
6周目を過ぎたあたりから500クラスのマシンが300クラスに追いつき、両クラスのマシンが交錯し始める。
500クラスのマシンが追いついてきているからといって、ラインを開けると、ライバルとのバトルに影響が出ることもある為
安易に抜かせることが出来ないのもSGTの面白さであり、ドライバーにとっては難しさでもあるだろう。
後方からのプレッシャーを感じながらも、ミスのないドライビングで治樹選手は順位をキープしたまま走行を重ねる。
そんな中、14周目1'36.781のベストタイムを出し、上位陣を猛追する。
しかし21周目、500クラスの車両と交錯してしまい、すぐ後ろにまで迫っていた#11に一瞬のスキを突かれ抜かれてしまう。
順位は1つ落とし、5番手に。その後、治樹選手は順位を挽回するため前車にプレッシャーをかけ続ける。
25周目、治樹選手がピットイン。
ピットに入る前に抜かれた#11と同時ピットインというまさかの展開。
ここはなんとしても、ピット作業で前に出て、後半のレースを優位に迎えたいところだ。
メカニックはミスなくスムーズなピット作業を行い、ピット作業で前に出られると思われたが一歩及ばず・・・。
ライバルの#11が先にコースに復帰、ライバルを追う展開で尚弥選手がピットアウトする。
尚弥選手は、トップを走行するマシンと同等のタイムで周回を重ねる。
32周目の時点で約半数のマシンが1度はピットインを完了し、この時点でLEON SLSは12位。
その後、他車がピットインしていくごとに順位が1つ、また1つと上がっていき、
35周目の時点でLEON SLSは9位まで順位を上げる。
尚弥選手はエンジニアに上位を走るマシンのタイム、自分のタイム、そして前とのギャップを細かく聞き、
前を走行するマシンとの差を詰める為、プッシュしていく。
安定した速いタイムで走行できるのは尚弥選手の最大の持ち味と言えるだろう。
44周目の時点で300クラスのマシンは全車1度のピットインを完了し、この時点でLEON SLSは6位。
残り周回数も少なくなる中、両クラス共に上位陣のバトルが激化!白熱したバトルが繰り広げられていた。
500クラスの上位と交錯し、危ない場面も見受けられたが、尚弥選手は冷静に対応し、
前との差を埋める為にプッシュし続ける。しかし、中々詰めることは出来ない。
その後、同クラスのマシンがトラブルにより緊急ピットイン。LEON SLSはポジションを1つ上げ5位へ。
57周目、1'35.270のベストタイムを出し、最後まで諦めずに前のマシンを追ったが届かず。。。
第3戦タイ大会をLEON SLSは5位で終えた。
昨年リタイアで終わってしまったタイ大会。
今大会はマシンの状態も良く、リベンジといきたかったが一歩及ばず・・・。
次戦の富士大会も表彰台を狙いチーム一丸となって戦うことを誓う!
Q、灼熱のタイ大会でしたが、レースウィーク
決勝を振り返ってみてどうでしたか?
※溝田 唯司エンジニア
・・・昨年とは開催時期が異なり、事前情報通り気温・路温
共に高温の中でのレースウィークでした。
昨年のデータのお陰で、走り始めからバランスも悪くなく
特に、尚弥選手は初めてのサーキットでしたが
すぐに慣れて貰えました。予選もチーム最高位タイの4番手。
GTR勢2台の速さに追いつくには、もう少し改善の必要性を
感じています。
スタートを治樹選手、2ndを尚弥選手で戦いました。
途中11号車にパスされ、先にピットインしてパスしようと
思いましたが同時のタイミングになってしまいました。
前半、後方を走っていた#7,#0がタイヤ無交換作戦で我々の
前に行き、スタートから順位を落としてしまい、チームとしても
作戦面をもう少し考えなければなりません。
次回レースまでにテストが2回ありますので、ここで
問題点を解決したいと思います。
今後とも応援宜しくお願いします。
※黒澤 治樹選手
・・・今回もチーム一丸となって戦いました。
予選は尚弥選手が頑張って4位を獲得してくれました。
決勝は5位フィニッシュ。
まだ細かい所をチームと共に修正して、
今後のレースに生かしたいと思います。
大きなミスなく戦えたことに関しては、
チームとしての収穫になりました。
引き続きご声援の程、宜しくお願いします!!
※蒲生 尚弥選手
・・・初めてのサーキットでしたが、すぐに慣れる
ことができました。
予選・決勝共に、大きなミスをすることなく
ポイントを獲得することが出来て良かったです。
次戦の富士も頑張ります。
今後とも応援宜しくお願いします!!