完走するもノーポイント、課題の残る結果に。

2015 AUTOBACS SUPER GT
Round.7 IN AUTOPOLIS 300km RACE
完走するもノーポイント、課題の残る結果に。
10/31(土) 公式練習 9:00~ 予選 13:30~ 天候:晴れ 路面:ドライ
公式練習 9:00~ 気温8℃ 路温12℃
秋も終わりに近づき、その標高の高さから寒さをいっそう厳しくさせるオートポリス。
今までのレースとは違った気温・路面温度に惑わされること無くタイヤ選択を進めたチームは
公式練習開始直後から好調なタイムでラップを重ねる。
黒澤選手は複数の赤旗中断やトラフィックに影響されることなく、着実にタイヤやセットアップの
評価をこなし、蒲生選手が細かな修正を加えLEON SLSをタイムシート上方へと引き上げる。
ベストタイムは 1'45.172 を記録し7番手。LEON SLSとベストマッチとは言えないサーキット特性のオートポリスで
想定以上の走り出しに希望が見える。
公式予選 Q1 13:30~ 気温16℃ 路温28℃
さわやかな青空と暖かな日差しに恵まれた公式予選。
Q1を担当する蒲生選手は、予選開始と同時に先陣を切ってコースイン。まず前方のクリアを確保する。
タイヤの温まったところでアタックを開始しようとするが、1コーナーで止まりきれずコースアウト。
LEON SLSはグラベルに捕まることなくコースへ復帰したが、タイミングをずらし続々とコースインしてきた
車両の列にのまれてしまう。
傷めたタイヤと十分なスペースを確保できない状態で再アタックを開始するも
計測4周目に記録した1'45.870がベストタイムとなり17番手。
悔しくもQ1で敗退してしまう結果となった。
公式練習からの良い流れがあったため、突然のQ1敗退という結果に
誰よりも悔しさを隠せなかったのは蒲生選手だった。
スタートが後方へ沈んでしまっていても、自分達のレースをすれば結果がついてくるはずだと
過去のレースが教えてくれていた。
11/1(日) フリー走行9:00~ 決勝14:00~ 天候:くもり・小雨 路面:ドライ・セミウエット
フリー走行 9:00~ 気温8℃ 路温10℃
昨日に比べ雲が多いものの、ドライ路面で迎えた決勝日。
陽が陰っている影響により、路面温度は昨日よりも低く、天候も時間と共に崩れてゆくという予報。
刻々と変わる路面状況、車両・タイヤの状態。時間経過の中で変わりゆく天候を推測しながら、
LEON SLSのセットアップを進めてゆく。
1'46.908を記録し、クラス9番手。各車の燃料搭載量など車両状況はわからないが、
決勝レースに向けての好材料を確認することが出来た。
決勝 14:00~ 気温15℃ 路温18℃
午前中の雲は退くことなく、雨の不安をどこかに抱えたまま300kmのレースはスタート。
スタートドライバーを務める黒澤選手は、混戦のスタートからホームストレートに帰ってくるまでの間に
5台をパスし12番手まで挽回する。
その後もラップタイムは好調なものの、遅い車両に蓋をされるかたちとなってしまい
その間に先頭集団にギャップを作られてしまう。
レースはそのまま進行していくが、サーキットの一部で少量の雨が降ってきたとの報告が。
チームは作戦を柔軟に切り替え、他車の動向、サーキットの状況を読むため黒澤選手のスティントを引き延ばすことに。
レースが進んだ36周目、LEON SLSはピットイン。
この時、ピットでのミスがあり若干のタイムロスを喫してしまう。
蒲生選手がコースに復帰し、ポジションの整理が出来たときポジションは14番手。
コース上で数台オーバーテイクしたが、時間の経過と共に悪くなったコース状況に苦しめられタイムアップが出来ず
逆にペースを落としてしまう。
終盤、グリップ力が復調の兆しが見えたが、その時にはタイムアップ。
予選順位の17番手から、12番手でレースを終えることとなった。
5つポジションを上げることに成功したが、ドライバー・チーム共に満足のいくレースとはならなかった。
※溝田 唯司エンジニア
今回は、週末を通して上手くまとめる事が出来ませんでした。
事前テストもあり、セットアップは良い所で持って来れたと思います。
予選は、今までとは違うアプローチで初めて蒲生選手で行きました。
公式練習でも良いタイムを出していた事とチームとしての幅を広げる為の作戦でした。
初めてのQ1と言う事で、アタックラップで勢い余ってコースアウトしてしまいタイヤの一番良いところが
使えず17番手でQ1突破出来ませんでしたが、もともとスピードのあるドライバーなので今後も彼が行くことも
あると思います。
レースは、予選順位・天候など読めない状況でしたので黒澤選手でスタートする事にしました。
路面温度が低い中で、私達の車はタイヤと上手くマッチングせずペースを上げて走る事が出来ませんでした。
そんな中で、雨が降り出し雨量が増えるのか?このままなのか?状況を見ながら黒澤選手には長めに走って
貰いました。その後、ピット作業を終えたばかりの車に、引っかかったタイミングで蒲生選手に交代しましたが
ピット作業時の指示ミスもあり、タイムロスしてしまいました。
蒲生選手も黒澤選手同様に、車両バランスに苦しみながら何とか12番手で完走は出来ました。
今回のレースは、我々チームに沢山の課題を与えてくれました。
チームとして、この課題をクリアして更に強いチームになろうと思います。
※黒澤 治樹選手
毎年、オートポリスは辛いレースになるのですが
今年度も払拭できず辛いレースになってしまいました。
オーポリスはチームスポンサーの株式会社ピラミッド様の
お膝元なので、毎年気合が入っているのですが
予選から決勝まで良い流れを取り戻すことが出来ませんでした。
決勝もレースペースは辛く、ピックアップ等のハンドリング悪化
にも悩まされました。
チームもピットストップでのミスを犯してしまい
ドライバー、チーム共に更に強くなる必要性を感じました。
今回でGT300はチャンピオン決定しましたが
最終戦のもてぎは勝つことだけを考えて走ります。
引き続き、応援ご声援の程、よろしくお願い申し上げます。
※蒲生 尚弥選手
予選でミスをしてしまいチームに迷惑を掛けたので
決勝で何とか挽回しようと思っていましたが
想定より気温・路温が低く、タイヤとのマッチングが悪く
良いペースで走ることが難しかったです。
次戦のもてぎは、今年1年間で学んだことを出し切って
いいレースにしたいと思います。
応援お願いします。