【 シ ン ポ ジ ウ ム ① 】 10: 05~ 12:05 A 会場(3 階コンベンションホール) 【メインシンポジウム】 「 行 政・学 校・医 療 の つ な が る 食 物 ア レ ル ギ ー 対 応 ―実践と共に育む―」 岡山大学大学院 教授 宮本香代子 岡山大学大学院 教授 三村由香里 学校現場における、誤食などの事例は数多く報告され、学校における食の安全対策は喫 緊の課題となっています。アレルギー疾患対応に早くから取り組まれた行政、並びに医療 関係者との連携、学校の取組の実態、さらには、これから取り組みを始める自治体等の多 様 な お 立 場 か ら の 課 題 解 決 に 向 け た 方 策 な ど を 提 言 し て い た だ き 、『 食 物 ア レ ル ギ ー 対 応 』 に視点をあて、安全で安心できる学校生活の保障と信頼の構築に向けた取組について協議 を深めていきたいと考えます。 〇「医療サイドからみたアレルギー疾患学校生活管理指導表の課題」 元 ありた小児科・アレルギー科クリニック 有田昌彦 「 学 校 の ア レ ル ギ ー 疾 患 に 対 す る 取 り 組 み ガ イ ド ラ イ ン 」の 発 刊 、学 校 給 食 で の 死 亡 例 の 報 告 を 契 機 に 多 く の 学 校 に お い て 食 物 ア レ ル ギ ー 対 応 が 浸 透 し つ つ あ り ま す 。し か し 、対 応 の 根 拠 と な る 学 校 生 活 管 理 指 導 表 の 活 用 に は 多 く の 問 題 が 残 さ れ て い ま す 。特 に 、そ れ を記載する医師の食物アレルギーへの理解不足、診断法には課題が多いように思えます。 そ の 結 果 、学 校 に と っ て 把 握 し に く い 、保 護 者 に と っ て 求 め る 対 応 と は 異 な る と い っ た 声 が 聞 こ え て き ま す 。 こ こ で は 平 成 18 年 か ら 始 ま っ た 広 島 市 で の 食 物 ア レ ル ギ ー 対 応 の 経 験から現状と問題点に触れます。 〇「安全でおいしい学校給食の提供を目指して」 広島女学院大学人間生活学部管理栄養学科 教授 渡部佳美 学校給食は、安全であることが大前提であり、適切な食物アレルギー対応は必須です。 全校で一定水準の安心安全な学校給食が提供できるよう、学校間の支援体制の構築、学校 給食に関する情報の提供、調理設備の配置等について、行政の立場として取組んだ実践に ついて報告します。あわせて、給食経営管理の視点として、今後期待する食物アレルギー 対応を踏まえた、おいしい学校給食の提供について提言したいと考えます。 〇「学校における食物アレルギー対応の実際と課題」 広島市立幟町小学校 養護教諭 定房 奈央 学校給食における食物アレルギーについては,国や自治体が定めた方針に基づき, 学校全体で対応に取り組んでいます。校内でそれぞれの職種に応じた役割を担い,保 護者との面談を始め,給食の調理から提供までを行っていますが,配膳や喫食時等に 「ヒヤリハット」する事例が起きていることも事実です。今回,学校現場における食 物アレルギー対応の実際と,その中で生じる「ヒヤリハット事例」について,課題点 や本校で取り組んでいる具体的改善策を述べます。 〇「安全な学校給食提供を目指して~栄養教諭の立場から~」 石川県宝達志水町立宝達中学校 栄養教諭 北出宏予 学校給食における食物アレルギー対応について,安全安心な対応の実現を目指すことを 目的に、宝達志水町の小・中学校 7 校の過去 5 年間における対象者の申請から献立作成, 調 理 作 業 ,提 供 ま で の 一 連 の 対 応 と ,行 政 ,医 療 機 関 の 連 携 に つ い て 検 証 し ま し た 。そ こ か ら見えてきた要点として,献立作成の料理・使用食品の明確化,耐性寛解による部分解除 を行わず完全除去か解除か,対応の二極化を図る,そして保護者・教職員の連絡体制づく り強化が重要であると考え、今後のアレルギー対応の推進等を述べます。
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