第九章 《文章の強調は抑揚をつけること》 さぁ、3枚目です。(資料3ページ)これが以外に出来そうで出来ないこと。日本語の難しさです。 ここに書いてある、「分かりやすい説明をする必要があると思います」そんなに長い文章ではありません。 ただ、ここで(資料3ページ)(今、読んだ文章の次に)細かく分けてある文章がありますね。 「分かりやすい説明」「説明をする」「する必要」「必要がある」「あるとおもいます」。 別にこれ理屈ではなくて、この文章を読むときには常に横に傍線があるような気持ちで読んでいって下さい。 そうするとどうなるかというとこの文章のとおりに、もし読むとするならば、「分かりやすい説明をする必要がある と思います」おわかりでしょうか。 何がどうなっていったかと言うと、「分かりやすい」は高い調子....で、「と思います」は低い..調子..で話し ました。 「分かりやすい...... から と思います.....」の中で、高さの差....があるということですね。 で、これをどこか上げてしまいますとその部分が強調されます。 「分かりやすい説明をする必.要.があると思います」と言うと、妙な強調になってしまいますね。 何か、必要があるんであれば、それこそそこが大事だから、高くしなければいけませんけれど、この文章で言う と特に「必要」という言葉だけが、大切ではないわけですからしっかり息を吸って、一息で...高く出て....、. 低く収められる.......ように、これも1つの練習です。 自分の声の高いところと低いところをしっかりと出せるような練習もしてみて下さい。 で、いろんな文章には強調の方法があります。当然、高く出てそこを強調するという方法がありますし、一番簡 単なのは強く言うことですね。 「分かりやすい説明をする..必要があると思います」(これでは)すごい、何か「する」状況になりますね。 あと、“緩急”つまり、早く読んだり、ゆっくりしたりすることで、“抑揚”を付ける。 それから“ポーズをとる”ことで一つの強調になる いろいろな強調の方法があります。だから逆に妙なところで休んでしまったり、妙なところで息をつかなければ ならなくなり、また、高く出てしまうとそこが強調される文章になってしまうということもありうる。と、いうことです ね。 さまざまな強調の方法があるということは、それを意識して使っていかないと妙な文章の強調になってしまう。 本来、伝えるべき意味ではないところを強調してしまうことになるということですね。 ですから、この練習も一つご自身のナレーションの中でやってみてください。
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