H26年度事業結果並びにH27年度事業目標について (社福)あおぞら共生会 理事長 明石邦彦 平成27年度は半ばを過ぎました。現在も色々な課題について解決を図りながら運営して います。H26年度事業結果とH27年度事業方針をまとめましたので、報告いたします。 さて、平成26年度の法人運営は順調であったと3月の理事会では報告しました。しかしな がら、5月理事会(H26事業結果報告)を迎えて内在していた問題が一気に噴き出した感 があります。なぜ、なぜなの?というトラブルが発生し、反省すべき所がある事業結果とな りました。 さて、平成26年度の3つの目標に沿って事業は順調に展開いたしました。3つの目標の 結果について井篭説明いたします。 ① 個別支援計画、資格取得、発達障害支援スキルの向上 各所でのモニタリングなどの個別支援計画はPDSCサイクルが定例化され、順調でした。 また、介護福祉士の資格取得も3名がチャレンジし、全員が合格となりました。更に、3年 間続けていた講演会も好評裏に終了することができました。 昨年の12月に実施した2人の 弁護士(浦崎先生、池田先生)の方には法人内で起こり得るトラブルに対してどのような解 決法が望ましいかを提示していただき、議論を深めました。また、3月に開催した大門先生 による成年後見制度も利用のメリット・デメリットの観点からお話をいただきました。いず れも身近な問題を取り上げた有益な講演会となりました。 ② 世態交代に向けた準備 中核職員を中心とした「トンボ会議」が順調に動き出し、組織としての課題を取り上げ、3 役との話し合いの上に色々な対案が実施されました。このような活動が組織の更なる充実に つながればよいと考えています。 ③ 政監査における指摘事項の改善 監査指摘事項の見直しを行い、その結果を行政に報告いたしました。 3つの事業方針についてはそれぞれ満足のいく結果となったと思っています。しかしなが ら、H27年度の初めに、経済的な虐待問題、行政への返還金問題が表面化し、後味の悪い 結果となりました。 いずれにしてもルール化されているものが守れていない現実があったこ とにかなりのショックを受けています。もう一度初心に帰って反省すべきと考えます。 H27年度目標の後に幹事の方から指摘を受けた部分を反省としてまとめましたので、 ご 参照ください。 それでは、3月の理事会で承認を受けた平成27年度目標は以下のようなものです。反省 を生かして、3つの目標に取り組みたく思います。 ① 組織強化による支援の質の向上 より強い組織を作るにはOJTやOff.JTによる教育が必要であることは論を待たな いことですが、基本的なことをもう一度学びなおすことが必要であると思います。支援員の レベルに合わせて、もう少し身近な問題を取り上げ、解決策を議論する研修が必要かなと思 います。また、そのような議論の中から視覚的支援の必要性や合理的配慮などが自然発生す る職場作りが必要であることを実感する次第です。 ② 意思疎通の充実 事業がいくつもあるとそれぞれ自然発生的に会議が行われるようになります。その会議 の進め方に工夫が必要です。これからは「問題を解決する能力」と「意思疎通を図るコミュ ニケーション力」が問われると考えます。会議で出された課題が誰の責任で解決が図られる かなど、責任の所在を明確に進めていくことが必要だろうと考えます。 また、事業を担う中核メンバーの意思疎通も事業運営上必要なことですので、外部のコン サルタントを入れながら、お互いの壁が取り払われるように、風通しの良い組織作りを目指 します。 ③ 後継者探し 理事長を含めた3役は今年度で全員70才以上となります。事業を中心的に進めている 人たちとはほぼ20年の年の開きがあるのが現実です。後継者育成は必須の課題ですが、そ の間をつなぐ人たちの採用も視野に入れておく必要があります。 3役もこのままだと大事な ことを忘れたり、意欲を減退するなどが起こる時期になりますので、間をつなげる人も是非 とも見出したいものです。 いずれにしても中核のメンバーには事業の責任をとっていただく 所存です。失敗を恐れず、大いに成長していただくように望みます。 ④ 国家資格の取得推進 これからの時代は資格社会です。資格がないことは自慢すべきことではありません。事業 を運営するに当たり、資格は大事なことです。この世界に身を置く決心をしている方はチャ レンジしていただかなくてはなりません。特に、介護福祉士は門戸が広いのは今年限りです ので、個人面接の時に申し上げているように受験していただければ幸いです。 いずれにしても、2人の監事(事業面、会計面)の方から頂いた監査結果報告書の内容は 心痛めることでもありますので、再掲し、「初心忘るな!」にいたしたく思います。 ① 事業や活動は順調に拡がり、伸びており、障がい者の権利擁護を推進している、と思 います。が、そのような流れの中で、ごく初歩的なこと、常識的なことが抜け落ちや すいので、気を付けていただきたい、と思います。また、職員の健康管理は、現代で は、福祉業界に関わらず、難しくなっているので、この点も十分留意していただきた い、と思います。 ② 資格の有無は助成事業に影響する場合があるので、職員配置に注意していただきたい。 また、予算の状況に合わせて執行状況を確認していただきたい。
© Copyright 2024 ExpyDoc