中嶋恵美子先生 59 音の並びと音の高低の一致のアプローチ 1. 「ド」と「レ」の音の階段を指で指しながら、先生が弾く「ド」と「レ」 を聴き比べる。 2. 「ド」と「レ」の音の階段を指で指しながら、低い声と高い声を感じな がら歌う。 3.音の階段を指で指しながら、 「ドレド」と低い声と高い声を感じなが ら歌う。 4.これを家の人と一緒に毎日3回ずつ練習する。 このステップを、 「レ」と「ミ」 、 「ミ」と「ファ」 、というように順次行い、 次のステップでは音を「ドとレとミ」というように3音にして同様に練習を する。そして、この練習で音の並びと高低の概念が理解できたら、ト音記 号とヘ音記号の総譜を見せて、 「図形の把握」のアプローチへと進める。 どの段階でも、子どもがちゃんとわかっているかどうかを確認しなが ら進むことを忘れてはいけない。 「これまで出会ったたくさんの生徒たちが、どう指導したらいいのかを私 に教えてくれました。生徒が何かできないとき、できない背景にはピアノ の先生の理解を超えたところに理由がある場合があります。つまずきの原 因は何だろう、といろいろな角度から考えることが解決のきっかけになる と思います。レッスンの場で練習方法を工夫してみるのもいいでしょう。 生徒と一緒に答えを探すのはとっても楽しいですよ!」 その子の能力や特性がわからない場合には、目標はひとつだとしても、段階 を多めに設定してみよう。課題を細分化することで見えることがあるはず!
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