薬学部 植物を利用したタンパク質製剤の開発研究 中西 勝宏 薬科学科(免疫微生物学分野) ◦連 絡 先 TEL.054-264-5712 FAX.054-264-5715 ◦教員プロフィール http://db.u-shizuoka-ken.ac.jp/show/prof638.html ◦メールアドレス [email protected] 植物抗体,植物生産医薬品(PMPs),免疫グロブリンA, 可食性抗体 遺伝子組換え植物を用いた治療用タンパク質の生産は、哺乳類細胞と比べて低コストで、可 食性植物を用いれば精製無しで経口投与できるなどの利点から実用化への研究が進められ ている。特に近年、米国ではヒト用、日本では動物用の植物生産医薬品がそれぞれ承認される など、研究の成果が産業に還元されつつある。当研究室では、消化管などの粘膜組織において 主要な防御機能を担う分泌型IgA抗体に着目し、植物の経口摂取により簡便に投与できる安 価な抗体医薬品の開発を目指しており、ベロ毒素に特異的なIgAをモデル植物で発現させる ことに成功している。IgAの特異性を変更して植物で発現させることで、ベロ毒素に限らず、 様々な感染症の治療に応用でき、ワクチンや抗生物質とは異なる形で感染症の治療に寄与で きると考えている。 抗体を始めとして、植物を用いたタンパク質製剤の製品化のお役に立て ればと思っています。 研究シーズ集 2015-2016 X4_研究シーズ集_2015-2016-1薬学部.indd 57 2015/08/31 057 10:34:41
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