2016年02月26日号 - 石油情報センター

ウィークリー オイル マーケット レビュー
15第44号
2016年(平成28年)
発行所
(一財)日本エネルギー経済研究所
2月26日(金曜日)
電 話 (03)3534-7411(代)
F A X
(03)3534-7422
毎週(金)14:00発行
〒104-8581 東京都中央区勝どき1-13-1イヌイビル・カチドキ11階
ホームページ http://oil-info.ieej.or.jp
■ 概況
2/11~2/17のNYMEX・WTIは再び下落したが、4産油国
を挟む動きに終始した。24日は28.60ドル。
の協調行動により26~31ドルで推移した。
為替は、前週は徐々に円安が進み112~114円台で推移
2月18日は、前日のEIA(米エネルギー情報局)の石油統計
した。18日は113.97円、19日は112.97円、週明け22日は
で、原油、ガソリンとも在庫が増加したが、主要産油国の生産
112.85円、23日は112.67円、24日は111.96円で再び円高
調整に向けた期待が高まり反発した。3月限の終値は、前日
が進行した。
主要元売会社の2月第5週に適用するガソリンと中間留
比0.11ドル高の30.77ドルとなった。
週末19日は、前日公表された週間石油統計で原油在庫が
分の卸価格は、2.0円の値下がりから2.0円の値上がりだっ
記録的水準だったことが改めて認識され、反落した。3月限
た。原油の値上がりを円高が一部相殺したが、原油コストは
は、前日比1.13ドル安の29.64ドルで終了した。
値上がりした。
週明け22日は、IEA(国際エネルギー機関)が、石油需給は
そのような中で、2月22日時点の小売価格は、ガソリンが
2017年までに徐々に改善するとの報告をまとめたことから反
0.5円値下がりの113.0円、軽油も0.4円値下がりの98.2円、
発した。サウジアラビア、ロシア、ベネズエラ、カタールの4カ
灯油は0.2円値下がりの61.4円となった。ガソリン・軽油・灯
国による増産凍結への期待もこれを後押しした。この日最後
油共に2週振りの値下がり。この週の原油コスト、元売りの
の取引となる3月限の終値は、最終日としての持ち高調整も
卸価格は共に値下がりで、これを受けて45都道府県で値下
含めて前日比1.84ドル高の31.48ドルで終了した。
がりした。
23日は、サウジアラビアのヌアイミ石油相が原油生産凍結
には前向きだったものの、減産には否定的な見方をしたこと
から値下がりに転じた。この日から取引の中心となる4月限
の終値は、前日比1.52ドル安の31.87ドルで終了した。
24日は、EIA(米エネルギー情報局)の石油統計で、原油在
庫は市場の事前予想通りだったものの、ガソリン在庫が市場
の予想を大きく上回る減少だったことから反発した。4月限の
終値は、前日比0.28ドル高の32.15ドルとなった。
アジアの指標原油である中東産ドバイ原油/東京市場(4月
渡し)は、前週は30ドルを挟む、27~30ドルで推移した。18
日は31.10ドル、19日は30.00ドル、週明け22日は29.50ド
ル、23日は30.10ドルと、欧米市場の値上がりを受け30ドル
($/b)
150.0
原油
今週
前週比
前年比
(千kl )
2/14 ~ 2/20
3,892
トッパー稼働率
(%)
〃
89.3
▼
原油在庫量
(千kl )
2/20
14,312
▼
-408
▲
-
100.0
中東産原油(TOCOM) ($/ bbl )
2/22
30.15
▼
-0.23
▼
-29.1
90.0
WTI原油(NYMEX)
($/ bbl )
2/22
31.48
▲
2.44
▼
-18.0
価 原油CIF単価
($/ bbl )
1月下旬
35.87
▼
-0.40
▼
-27.49
格
①原油CIF単価
(¥/ kl )
〃
26,643
▼
-679
▼
-20,898
②ドル換算レート
(¥/$)
〃
118.08
▲
1.68
▲
1.21
2/22
113.85
▲
0.48
▲
6.23
需
給
-10
-0.2
→
[NYMEX]WTI原 油
140.0
▼
原油処理量
▼
-
110.0
119.37
120.92
113.93
110.33
99.62
89.47
80.0 78.21
外国為替TTSレート (¥/$)
[TOCOM]中 東 産 原油
130.0
120.0
-
145.29
138.54
86.84
72.68
70.0
60.0
50.0
40.0
30.0
20.0
2/22
1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5
1
ウィークリー オイル マーケット レビュー
15第44号
(円/L)
(単位:千kl、円/㍑)
ガソリン
今週
需
生産
給
前週比
8
2/14 ~ 2/20
1,091
輸入
〃
n.a.
出荷
〃
869
▼
-100
▼
-
輸出
〃
117
▼
-2
▼
-
在庫
2/20
1,769
▲
106
▲
-
価 業転 [陸上ローリー
格 4地区平均 ]
先物
[ 期近物/終値]
小売 [ 週動向]
▲
140.0
ガソリン(小売)
前年比
▲
n.a.
-
n.a.
(RIM)
2/16
~
2/22
30.9
▼
-1.2
▼
-25.4
(TOCOM /東京湾)
2/16
~ 2/22
32.5
▼
-0.5
▼
-25.3
( TOCOM/中部)
2/22
33.0
▲
0.8
▼
-26.3
(資エ庁公表)
2/22
113.0
▼
-0.5
▼
-24.9
135.0
130.0
130.3
125.0
120.0
115.0
113.0
110.0
105.0
11/24
※業転、先物価格は税抜き価格 12/23
1/21
2/22
2/19
(円/L)
(単位:千kl、円/㍑)
軽油
今週
前週比
2/14 ~ 2/20
789
輸入
〃
n.a.
需
出荷
給
〃
623
▼
-45
▼
-
輸出
〃
163
▼
-32
▼
-
在庫
2/20
1,708
▲
3
▲
-
業転 [陸上ローリー
4地区平均 ]
価 先物
格 [ 期近物/終値]
小売 [ 週動向]
-54
▼
n.a.
-
2/16
~
2/22
32.2
▼
-1.9
▼
-18.3
(TOCOM /東京湾)
2/16
~ 2/22
37.4
▲
0.3
▼
-19.2
2/22
-
(資エ庁公表)
2/22
98.2
-
▼
-0.4
115.0
n.a.
(RIM)
( TOCOM/中部)
軽油(小売)
前年比
生産
▼
120.0
-
▼
110.0
110.1
105.0
100.0
98.2
95.0
-19.7
90.0
※業転、先物価格は税抜き価格
11/24
12/23
1/21
2/22
2/19
(円/L)
(単位:千kl、円/㍑)
灯油
今週
2/14
生産
~
2/20
前週比
537
▲
42
85.0
前年比
▲
n.a.
-
輸入
〃
n.a.
需
出荷
給
〃
564
▼
-60
▼
-
輸出
〃
0
▼
-48
→
-
在庫
2/20
1,509
▼
-28
▼
-
灯油(小売)
80.0
n.a.
75.0
75.3
70.0
業転 [陸上ローリー
4地区平均 ]
価 先物
格 [ 期近物/終値]
小売 [ 週動向]
(RIM)
2/16
(TOCOM /東京湾)
2/16
~
2/22
34.9
▼
-0.8
▼
-20.2
~
2/22
32.3
▲
1.1
▼
-24.9
( TOCOM/中部)
2/22
33.4
▲
2.9
▼
-23.0
(資エ庁公表)
2/22
61.4
▼
-0.2
▼
-21.9
65.0
61.4
60.0
55.0
11/24
12/23
1/21
2/22
2/19
2
ウィークリー オイル マーケット レビュー
15第44号
■ 関連情報
1 海外/原油
24日のNYMEX市場のWTI原油は、前日にサウジアラビ
4月限の終値は、前日比0.28ドル高の1バレル32.15ド
ア・ヌアイミ石油相が増産凍結は支持するものの減産はしな
ル、5月限の終値は、前日比0.47ドル高の1バレル34.07ド
いとの発言が尾を引き値下がりして始まった。
ルだった。
しかしその後、EIAが発表した週間石油統計で、原油在庫
EIAによると、2月22日時点のガソリンの小売価格は全
は事前予想(340万バレル増)にほぼ沿った350万バレル増
米平均で前週比0.6セント値上がりの1ガロン1.730ドル
だったものの、ガソリン在庫が220万バレルと市場の予想
(52.0円/㍑)となった。ディーゼルは0.3セント値上がりの
(100万バレル減)を大きく上回る減少だったこと、暖房油在
1.983ドル(59.6円/㍑)。ガソリンは8週振り、ディーゼルは
庫も減少したことから反発した。
15週振りの値上がり。
2
国内/製品需給
(1)出荷
石連週報によれば、2月14日~20日に休止したトッ
(対前週9.6%減)、軽油62.3万 kl(対前週6.7%減)、
パー能力は、26.2万バレル/日と先週と変わらず。(全
A重油28.3万 kl(対前週7.5%減)、C重油32.1万 kl(対
処理能力は391.7万バレル/日)。
前週20.9%減)。
原油処理量は389.2万kl、前週に比べ1.0万kl減。前年
に対しては、12.6万klの減少。トッパー稼働率は89.3と
前週に対しては0.2ポイントの減少、前年に対しては2.2
ポイントの減少となった。
(単位:千KL)
生産は前週に比べてジェット、軽油で減産となり、
今週
(2/14 ~ 2/20)
その他の油種で増産となった。ガソリン/0.7%増、
ジェット/29.1%減、灯油/8.5%増、軽油/6.5%減、A重
油/1.8%増、C重油/0.1%増。今週のC重油の輸入は無
かった(前週比7.2万kl減)。軽油の輸出は16.3万kl(前
前週
(2/7 ~ 2/13)
前週比
ガソリン
869
969
▼
-100 (-10%)
ジェット燃料
116
80
▲
36
(45%)
灯油
564
624
▼
-60
(-10%)
軽油
623
668
▼
-45
(-7%)
A重油
283
306
▼
-23
(-8%)
C重油
321
406
▼
-85
(-21%)
合 計
2,776
3,053
▼
-277 (-9%)
週比3.2万kl減)。
出荷(販売量)は、前週比ではジェットのみが増加
し、その他の油種で減少となった。前年比ではすべて
の油種で減少した。製品価格の下落が連続したことに
よる消費者の値ごろ感が薄れてきたこと、元売りによ
る仕切り引き上げに対して流通在庫が積みあがってい
たことなどから、86.9万 kl(対前週10.3%減)と2週連
続の100万kl割れ(14週振りの90万kl割れ)、4週連続の
前年割れとなった。
ジェット11.6万 kl(対前週45.0%増)、灯油56.4万 kl
2
国内/製品需給
※今週出荷量=(前週末在庫+今週生産+今週輸入)-(今週輸出+今週末在庫)
(2)在庫
2月20日時点の在庫はガソリン、軽油、A重油が積み
増しとなり、その他の油種で取り崩しとなった。また
(単位:千KL)
前年に対しては灯油のみが取り崩しとなり、その他の
今週
(2/20)
前週
(2/13)
ガソリン
1,769
1,663
▲
106
(6%)
ジェット燃料
903
974
▼
-71
(-7%)
灯油
1,509
1,537
▼
-28
(-2%)
軽油
1,708
1,705
▲
3
(0%)
A重油
740
732
▲
8
(1%)
C重油
2,045
2,069
▼
-24
(-1%)
合 計
8,674
8,680
▼
-6
(-0.1%)
油種で積み増しとなった。
ガソリンは176.9万kl、前週差10.6万kl増。前年に対し
5.6万kl多い。
灯油は150.9万kl、前週差2.8万kl減。前年に対しては
10.9万kl少ない。
軽油は170.8万kl、前週差0.3万kl増。前年に対しては
19.4万kl多い。
前週比
A重油は74.0万kl、前週差0.8万kl増。前年に対しては
2.3万kl多い。
C重油は204.5万kl、前週差2.4万kl減。前年に対して
は3.1万kl多い。
3
ウィークリー オイル マーケット レビュー
3
国内/製品卸売価格
15第44号
(1)元売会社 仕切価格改定動向
2月16日から2月22日までの原油コストは原油価格が値
EMGマーケティングは25日、27日以降出荷分の陸上外
上がり、為替レートも円安だったため、原油コストは値上が
販スポット価格について、ガソリンと灯油を2.0円、他の油種
りしたものと見られる。
を1.0円値上げする旨通知した。
陸上スポット価格は、ガソリン84円台、軽油32円台、灯油
34~35円台だった。海上スポット価格は、ガソリン85~87
円台、軽油33~35円台、灯油39~41円台である。また、先
物価格はガソリン85~87円台、軽油36~38円台、灯油30
~32円台だった。原油コストの変動が小幅だったため、製
品市況も全般的に小幅な変動にとどまったが、一部でやや
値上がりした。
3
国内/製品卸売価格
(2)業転価格・先物価格動向
(RIM)
製品スポット市況は、原油コストの変動に対応し、小幅な値
(単位:円/㍑)
[陸上ローリー
動きだった。週間のガソリン販売量は、90万klを下回わる低
4地区平均 ]
水準だった。
ッ
ス
ポ
2月第5週(2月25日~3月2日)適用の元売卸価格に影響
葉、川崎、中京、阪神の4地区の陸上ラック価格平均値)は、
下がり、東京湾渡しの海上スポット平均価格は、ガソリンが
0.1円、灯油は1.8円の値上がり、軽油は0.6円の値下がり
だった。また先物価格は、ガソリンが0.5円の値下がり、灯油
は1.1円、軽油は0.3円の値上がりだった。原油価格は小幅な
2/22)
前週
(2/9
~
2/15)
前週比
32.1
▼
-1.2
灯油
34.9
35.7
▼
-0.8
軽油
32.2
34.1
▼
-1.9
(単位:円/㍑)
今週
〔平均〕
先
物
価
格
~
30.9
( TOCOM )
[期近物 /終値 ]
ガソリンは1.2円、灯油は0.8円、軽油は1.9円のいずれも値
(2/16
レギュラー
ト
価
格
を与える直近の陸上スポット価格(2月16日~2月22日/千
今週
(2/16
~
2/22)
前週
(2/9
~
2/15)
前週比
レギュラー
32.5
33.0
▼
-0.5
灯油
32.3
31.2
▲
1.1
軽油
37.4
37.1
▲
0.3
値動きだったことから、スポット製品価格も全般的に小幅な値
※上記価格は税抜き価格
動きだったが、先物からやや回復傾向が出始めている。
参考値 (2/16~2/22実績値)
2月第5週の大手元売の卸価格は、2.0円の値下がりから
2.0円の値上がりだった。なお、元売会社は、2010年から卸
価格の改定に際して、原油や製品相場、他社仕切りなどの動
(単位:円/㍑)
油種
現物
先物
平均
ガソリン
-1.2
-0.5
-0.9
灯油
-0.8
1.1
0.1
軽油
-1.9
0.3
-0.8
A重油
-0.7
向を総合的に判断する方式としたが、2014年6月から、原油
調達コストをより重視する方式に変更した。
(出所) 現物: RIM社陸上ローリー 4 地区平均価格
(千葉・川崎・中京・阪神)
先物: TOCOM京浜地区海上バージ渡し平均価格
4
国内/製品小売価格
2月22日時点におけるSS店頭価格は、ガソリンが前週比
最も値下がりしたのは北海道(同1.9円安)で109.6円だっ
0.5円値下がりの113.0円、軽油も0.4円値下がりの98.2円、
た。
灯油は0.2円値下がりの61.4円だった。ガソリン、軽油、灯油
原油コストが小幅に上下し、製品スポット市況や卸価格
とも2週振りの値下がりだった。
もそれに対応して小幅な値上がり、値下がりを繰り返して
都道府県別の動向として、ガソリンの値上がりは2県、横ば
いはなく、値下がりは45都道府県だった。沖縄県を除く都道
いる。次週の小売価格も、今週の卸価格の値下がりと次
週の値上がりの狭間で小幅な値動きが予想される。
府県別のガソリンの全国最安値は、高知県(前週比0.1円安)
の107.5円で、埼玉県(同0.5円安)が107.9円で続いている。
最高値は鹿児島県(同1.3円安)の122.4円だった。都道府県
別で最も値上がりしたのは岩手県(同1.3円高)で112.2円、
(単位:円/㍑)
(資エ庁公表)
[ 週動向]
小
売
価
格
今週 (2/22)
前週 (2/15)
前週比
直近高値
レギュラー
113.0
113.5
▼
-0.5
08/8/4
185.1
灯油
61.4
61.6
▼
-0.2
08/8/11
132.1
07年4月以降 2,000店舗を対象。
軽油
98.2
98.6
▼
-0.4
08/8/4
167.4
直近高値とは2003年10月以降の最高値。
※ 現金一般価格の全国平均値(消費税込み)
4
ウィークリー オイル マーケット レビュー
15第44号
ガソリン価格推移
(2015/12/7 ~
140.0
2016/2/22)
(円/L)
(円/L)
70.0
左目盛
小売価格
65.0
130.0
60.0
120.0
55.0
小売価格
50.0
110.0
45.0
RIM価格(海上バージ)
100.0
40.0
TOCOM/東京湾先物価格
35.0
90.0
RIM価格(陸上ローリー4地区平均)
TOCOM/中部先物価格
30.0
右目盛
RIM価格・先物価格
80.0
12/7
小売価格
12/14 12/21
RIM (海上バージ)
1/4
1/12
1/18
TOCOM/東京湾先物価格
1/25
2/1
TOCOM/中部先物価格
2/8
2/15
25.0
2/22
ローリー4地区平均
(注)①「小売価格」は消費税込みの価格 RIM価格・TOCOM先物価格は税抜き価格
②RIM価格( 陸上ローリー)は4地区平均価格
5
ウィークリー オイル マーケット レビュー
15第44号
■ お知らせ
本レポートは当センターのホームページ(http://oil-info.ieej.or.jp)にも掲載しています。
次回(2015第45号)の公表は、3/4(金)14:00 です。
「セルフSS出店状況」(平成27年9月末現在)は、12月16日(水)14:00に公表しました。当セン
ターのホームページをご覧下さい。
本レポートのご利用について
「ウィークリー オイル マーケット レビュー」とは
本レポートについて、テキスト、グラフィックス及び
平成16年5月に経済産業省資源エネルギー庁資源・燃料
その他の情報(以下、併せて「ドキュメント」)に関
部石油流通課 主催の「石油製品市場動向研究会」が取
わるすべての知的所有権は、一般財団法人日本エネル
りまとめた中間報告で、「わが国石油産業における市
ギー経済研究所石油情報センター(以下、当セン
場機能、価格発見機能が更に強固なものとなることが
ター)又は当センターへドキュメントを提供している
望まれるとともに、中期的な課題として、石油産業に
第三者へ独占的に帰属します。
おいて確立していく市場機能、価格発見機能に基づく
当センターの事前の書面による承諾を得ることなく、
合理的な価格認識及びそれを踏まえた自己責任の下で
ドキュメントを転用、複製、改変等の一切を固く禁じ
の経営判断の必要性について、石油産業関係者の認識
ています。
が更に深まることにより、わが国の基幹産業である石
また、ドキュメント内容に関しては万全を期していま
油産業全体としての合理性、活力が一層高まることを
すが、その内容の正確性および安全性を保証するもの
期待したい。」と提案されています。
ではありません。
当センターでは、これを受けて石油連盟、全国石油商
業組合連合会をはじめ関係機関等の協力を得て、石油
関係者、企業の経営者層(特に給油所経営に携わる
方々)から一般消費者の方々に対し、原油・石油製品
需給や価格動向を的確に理解するツールの一つとし
て、「ウィークリーオイルマーケットレビュー」を平
成17年5月より定期的に発信しています。
本レポート掲載データの出所について
➀【原油・石油製品需給】〈 石連週報 〉
元売会社は、平成22年4月以降、現行の新価格体系を見
石油連盟(石連)「原油・石油製品供給統計」週報
直し、原油や製品相場、他社仕切りなどの動向を総合
データを千KL単位に換算して採用。
的に判断し、具体的方針を決める方式に変更。さらに
「出荷」は当センターの推計。
平成26年4月以降、原油コストをより重視する方式に変
更している。
➁【原油・先物価格】〈 WTI原油、中東産原油 〉
WTI原油は、ニューヨーク商業取引所(New York
➃【国内製品・業転価格】〈 RIM業転 〉
Mercantile Exchange:NYMEX)WTI原油先物の期近
国内陸上ローリー価格は、リム情報開発株式会社
物・終値を採用。
(RIM)「LORRY RACK・レポート」の東京、川崎、中
中東産原油は、東京商品取引所(The Tokyo
京、阪神の4地区の平均値を採用。
Commodity Exchange:TOCOM)中東産原油の期近
物・終値を採用。
※「二番限(翌月限)」
➄【国内製品・先物価格】〈 TOCOM〉
中東産原油は、ドバイ原油及びオマーン原油の平均価
TOCOM 東京湾 及び中部石油製品期近物・終値を採
格を指標としている。為替換算レートとして、三菱東
用。
京UFJ銀行発表TTM(Telegraphic Transfer Middle
TOCOM東京湾は京浜地区海上バージ渡し価格(平均
rate:中値)を採用。
値)、TOCOM中部は中部地区陸上ローリー渡し価格
原油CIF単価は、財務省貿易統計「原油・粗油平均CIF
(平均値)。
単価」(旬間値)を基に、石油連盟が試算したドル表
示の参考値を採用。
➅【国内製品・小売価格】〈 週動向 調査〉
約2,000 SSを対象に週次ベースのSS店頭における現金
➂【国内製品・元売仕切価格】
一般価格の全国平均値を採用(資エ庁公表)。毎週
元売仕切価格は、元売会社(一次卸)と系列特約店な
(月)時点の価格を調査し(水)14:00に公表(資源
ど(二次卸)との間で売買される卸価格。
エネルギー庁ーHPに掲載)。
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