もぐりんが行く ! 文化財めぐり 第16回安芸区(中野・畑賀周辺) もぐりん 今回もぐりんが行くのは安芸区中野・畑賀周辺です。現在は瀬野川の左岸を国 道 2 号線が通っていますが、古代山陽道や江戸時代の西国街道は、いずれも瀬野 川の右岸を通っていました。往時の道を巡りながら、地域の歴史を辿ります。 な か の す な ばしり こうごえとうげ <中野砂走の出迎えの松(安芸区中野 1丁目)※市指定史跡> <甲越峠(安芸区畑賀町~安芸郡府中町)> JR 安芸中野駅から瀬野川にかかる貫道橋を目指すと、松並木が見 えてきます。これは市内に残る数少ない街道松で、昭和 49 年に広島市 の史跡に指定されました。街道松は人や物資の流通が盛んになった江 戸時代、五街道に次いで重要な街道であった西国街道の宿駅や一里塚 の整備とあわせて沿道に植えられたものです。 参勤交代を終えた安芸国の藩主を、家来たちがこの辺りで出迎えた という言い伝えから「出迎えの松」と呼ばれています。 県道東海田広島線の安芸区畑賀町と安芸郡府 中町の境に甲越峠があります。古文書によれば、 遅くとも平安時代中期には現在の府中町に安芸 国府が置かれたとされ、京都と大宰府を結ぶ重要 な幹線道路であった古代山陽道はこの峠を越え るルートを通っていたと考えられています。ちな みに甲越 の名は “国府越え”に由 来するといわれ ています。 府中町に向っ て峠を下ると、 眼 前に広島の街並 みと広島湾が開 けます。当時の旅 人も広島湾を眺 望し疲 れを 癒し たことでしょう。 <水害記念碑(安芸区中野 1丁目)> 砂走橋から畑賀川の左岸を北上し、山陽本線と交差したところに 「水害記念碑」があります。瀬野川に向って水が集まるこの一帯は、昔 から豪雨のたびに被害を受けてきました。 大正 15(1926)年の 9 月。11 日に発生した豪雨により畑賀川流 域で土石流が発生。さらに 23 日にも豪雨が発生し畑賀川が決壊、山陽 本線の築堤が崩壊し線路が浮き上がってしまいました。そこへさしか かった特急列車(当時は蒸気機関車)が脱線転覆し、国鉄史上有数の大 事故となりました。事故後、築堤や鉄橋の恒久的な対策がなされたほ か、客車の車体が木造から鋼製に切り替わる契機となりました。 次回(6月号)の文化財めぐりは「中区」です。 イタリア料理 ラ セ ッ テ La sette 読者プレゼント(P.13 に詳細) ≪紹介者≫ 岡田 淑子さん(ロス チフラードス) ●岡田さんより 約 10 年前に食通の音楽仲間が連れて行ってくれました。それ以来、食事に 訪れていましたが、いつしか季節毎にランチタイムコンサートをさせてい ただくようになりご縁を感じています。料理には季節感があり、美しい前菜 とパスタ、炭火でじっくり焼いたメイン、店内で作られたジェラートなど、 岡田淑子さん どれをとっても大満足で、ついついワインが進みます。心のこもった料理と 出演の… 笑顔あふれるおもてなし、いつ訪ねても北村シェフと奥様、スタッフの皆さ ふたばラウンジコンサート んの温かい人柄が感じられ、誰にでも自信をもってお薦めできます。 ランチコース¥1,800 ~、 ディナーコー 体に優しい料理。 ス¥6,000 ~。ディナーはア・ラ・カ ●旬の野菜をたっぷり使い、 ルトもある。 貸切パーティは50名まで。 東京でフランス料理を学び、 広島でイタリア料理の道に入ったオーナー 12 名~ 18 名までの貸切個室あり。 シェフの北村さん。イタリアでも腕を磨き、現在市内に 2 店舗を構える。本 店は「家で過ごしているようなくつろぎ」をコンセプトにした店作りで、家 中区広瀬北町2-28-1 族連れも訪ねやすい。北村シェフが「トマト、ピーマン、じゃがいも…何気な TEL/082-297-1207 い野菜のおいしさに感動した」という倉橋産の野菜をはじめ、県内の契約農 営業時間/ 体にいい料理がモットー。上質 11:30~15:00(L.O.14:00) 家や瀬戸内海の魚介など新鮮な素材を使い、 18:00~22:00(L.O.21:30) な料理にこだわったアットホームな結婚式やパーティの会場としてもおす 定休日/月曜日(祝日の場合は翌日) すめ。人気のオリジナルブランドのジェラートは持ち帰りもある。 【La sette(ラ・セッテ)本店】 12 タンゴを身近に楽しんでもらいたいと、 アルゼ ンチンをはじめ様々な国のタンゴを紹介して いるロス・チフラードスのコンサート。 当日は ヨーロッパ発祥のタンゴのほか、 日本の曲をタ ンゴ風にアレンジして披露する予定。 時/ 3 月 20 日(日)15:00 ~ 所/二葉公民館 5 階 交流ラウンジ 料金/無料 問/二葉公民館 TEL.082-262-4430
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