スクールカウンセラー通信 (No.10) 平成28年2月16日 大妻嵐山中学校・高等学校 SC 山﨑優子 生徒の皆さん、保護者の皆様、こんにちは。 暦の上では立春が過ぎ、日中の日差しの中に春の暖かさを感じるようになりました。 朝晩はまだ寒い日が続いていますが、いかがお過ごしですか? 中学生のみなさん 今回のテーマは、「自尊感情」です。 「自尊感情」とは、自分が好きだと感じ、自分を大切に思える気持ちのことです。自分自身を価値 があると感じる感覚です。誰でも、長所、短所がありますが、それらを全て含めて、自分はかけがえ のない存在だと感じることが自尊感情です。 自尊感情が高い人は、何事にも積極的に取り組み、いろいろな体験を重ねていく中で、さらに自信 がつき、ありのままの自分を受け入れて、他人のことも受け入れていくことができるようになります。 また、自分を大切にすると同時に、いろいろな人に対して思いやりをもつことができるようになります。 自分に自信があるからといって、いばるのではなく、自分の欠点を認めつつ自分を受け入れて、人に 優しく、前向きに生きていきます。逆に、自尊感情が低い人は、自分から人間関係を避けたり、チャレ ンジ精神を発揮することができなくなくなったりして、いじけたり、やけになったりすることが多くなります。 自尊感情を高めるために、次のことに挑戦するとよいでしょう。 ○人と関わる機会を増やし、認められる機会を増やす 同世代の人だけでなく、小さい子どもやお年寄りなど幅広い年代 の人と関わる機会をもちましょう。 ○挑戦する機会やがんばる機会を増やす 大きな目標ではなく、ほんのちょっとがんばってできることを目標 にします。その目標が達成できたら自信につながります。 ○自分の良いところを数えてみる 性格的なことだけでなく、毎日花やペットの世話をしているなど 行動面のことを考えると数が増えると思います。 楽しい学校生活を送ることだけでなく、社会に出て働くときにも、また、世界中の人たちと関わるとき にも、自尊感情を高めることは大切なことだと思います。 保護者の皆様 大人が子どもと接する場合に、この子がもっとよくなるようにという思いが強くなると、その子どもの 良い面をほめるより、他の子どもと比べて悪い面を直そうとしたり、指摘したりする傾向が強くなります。 その結果、子どもは自分のマイナス面を意識するようになり、自尊感情は育ちにくくなります。 自尊感情を高めるためには、成功体験を味わう機会を十分に与えることが大切だといわれています。 しかし、近年の生活は核家族化が進み、いろいろな年代の人と関わる機会が減少しています。 身近な地域の方と関わったり、ボランティア活動をしたり、目的をもった活動をしたりという非日常の 活動をする中で、認めてもらうこと、ほめられる機会が増加するかもしれません。 誰にでも長所と短所がありますが、短所は目につきやすい傾向にあります。ご家庭でも、お子さんの 長所を意識してほめる機会と場を広げていくと、お子さんの自尊感情(自信)を高めることにつながると 思います。 相談室利用案内 [ 相談日 ] 月・木曜日 ― 山田SC : 火・金曜日 ― 山﨑SC ※ 保護者の皆様もお気軽にご利用ください。 連絡先 0493-62-2281
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