長野市空き家実態調査等業務 長野市空き家実態調査等業務委託仕様書 空き家実態調査等業務委託仕様書 1 委託業務名 長野市空き家実態調査等業務 2 業務目的 本業務は、長野市(以下、「当市」という。)の空家等の実態を詳細に把握し、併せ て、調査結果を踏まえた空家等対策計画策定の検討を行うことにより、空家等の適正 管理や利活用などの様々な施策を早期に実施するため、実態調査を行うものである。 3 業務履行期間 契約締結日から平成30年2月28日(水)までとする。 4 業務内容 受託者は、効率的かつ合理的な手法で現地調査を行い、その結果を反映した操作が 容易でわかり易い地図情報システムを作成し、併せて、空家等対策計画の策定に必要な 情報分析及び、計画案が有益な内容となるように、当市と十分に協議しながら、実態 調査に係る全ての業務を行うものとする。 (1) 空き家調査対象建築物の抽出及び調査用資料の作成 市内全域において、当市が貸与する資料の活用及びそれを補間する現地実踏調査等 により、空き家と思われる対象建築物について、住宅地図帳等に着色するなど、所在 がわかる調査用資料を作成する。 (2) 実態調査の実施 調査用資料に記載した空き家調査対象建築物に対して、外観目視による現地確認実態 調査を実施し、空家等※1を特定する。 その空家等に対して、当市と協議の上、特定空家等※2の判定材料となる調査項目を定 め、外観写真及び安全性が危惧される等の影響のある箇所の写真をデジタルカメラで撮 影するなど、詳細調査を行う。 なお、実態調査は空き家対象建物について全数行い、詳細調査は8,000件分行うこと を想定している。 ※1:空家等対策の推進に関する特別措置法第2条第1項にいう「空家等」 ※2:空家等対策の推進に関する特別措置法第2条第2項にいう「特定空家等」 (3) 実態調査情報の整理 実態調査情報の整理、地図情報システムの構築、 整理、地図情報システムの構築、及び 、地図情報システムの構築、及び電子 及び電子地図 電子地図への 地図への情報入力 への情報入力 実態調査で得た情報を整理し、地図情報として所在の落とし込みをする。 地図情報については、台帳管理機能を装備したシステムを構築又は使用し、住宅 地図データ、現地撮影画像とのリンクを行い、パソコンで一元管理できるようにする 1 こと。 また、実態調査の結果について、調査対象建築物の位置関係(所在地(地番)など) が分かる一覧表及び地区別の件数等を分析した調査結果中間報告書を作成すること。 (4) 所有者等への意向調査の実施 ・調査票作成 空き家になった(保有した)経緯、空き家の今後の利活用、解体の計画など、 空き家の所有者等の空き家に関する意向を確認するための項目を設定し、回収率を 高める工夫を極力行うものとする。また、空家等対策計画案の検討に支する内容を 盛り込むこと。 所有者等を特定する作業については、中間報告を受けた後、当市で行うものとする。 ・発送準備 作成した調査票など文書書類を封筒に封入し、発送できる状態で一式、納品する こと。発送(宛名書き、郵送費用)及び回収に関わる作業は、当市が行うものとする。 発送は 3000 件分を想定している。 ・回収調査票の結果分析 調査票回収後、当市の指定した内容の傾向を分析し、取りまとめを行うこと。 (5) 空き家等類型ごとの対策提案 実態調査及び所有者等への意向調査の結果を踏まえ、空き家に関する対策案を主な 事案ごとに整理する。 ・空き家の状況に対応した対策類型(パターン)の検討 実態調査・所有者等への意向調査、市場性の有無、地域の状況等を踏まえ、まず、 空き家の状況ごとに類型化する。次に、類型化された空き家ごとに当市において想定 される空き家対策を検討し、類型化された空き家とこれに対応した空き家対策との 対応表を作成する。 ・空き家対策類型(パターン)への各空き家の当てはめ 実態調査及び所有者等への意向調査により空き家と判定した物件について、上記の 空き家対策類型(パターン)を当てはめる。 ・空き家の個別対応 上記において、空き家対策類型(パターン)に当てはまらない特別の状況の建築物 について、個別に空き家対策の検討を行う。 (6) 空家等対策計画の原案作成 空家等対策計画の原案作成 空き家の現状を踏まえ課題を整理し、これらに基づき当市が策定する空家等対策計画 の原案の作成を行う。 ・空き家に関する課題の整理 実態(詳細)調査・所有者等への意向調査等により把握された情報について分析を 行い、当市における空き家の分布状況、空き家建物の構造・用途等に関する特徴、 2 所有者等の空き家に対する意向の傾向など当市における空き家の現状を把握し、当市 における空き家の課題を整理する。 ・空家等対策計画案の検討 上記において整理された空き家等に関する課題について、長期・短期の視点から 当市における最善の対策を検討し、これらをとりまとめ空き家対策計画案を作成する。 作成に際しては、他の自治体における空き家等対策に関する事例を収集し、収集した 事例の内容を踏まえたうえで、計画案を策定する。 5 成果品 (1) 成果品 成果品 成果品は、次のとおりとする。 ①空き家候補建物抽出資料 1セット ②実態調査時の調査票 1式 ③実態調査結果中間報告書 1式 ④意向調査用の発送資料 1式 ⑤地図情報システム 1式 ⑥地図情報システムに入力した調査結果データ及び現地撮影画像データ 1式 ⑦空き家等類型ごとの対策提案に関わる資料 1式 ⑧空家等対策計画の策定に向けた計画案及び業務実施報告書 1式 (2) 納期 上記、①~⑥については、平成29年3月10日までに納品すること(①・③・④は、 行政連絡区別に整った順に納品)。⑦~⑧については、平成30年2月28日までに納 品すること。③の中間報告の対象リストは現地確認実態調査が済んだ行政連絡区毎 に速やかに提出すること。 (3) 納品場所 長野市役所建設部建築指導課 6 業務体制 (1)実施スケジュールに基づいた実施工程表を提出し、当市の承認を受けること。 (2)調査にあたる統括責任者、業務主任担当者、業務担当者を置くこと。 また、業務主任担当者は、空家等対策に精通し、必要な知識と技能を有すること。 7 成果品の著作権等 (1)本業務の実施により生じた著作権、肖像権その他権利は、全て当市に帰属するもの とする。 (2)計画案策定のために作成したイラスト等は、全て当市に納品し、その利用は当市に 3 おいて自由に行うことができるものとする。受託者は当市及び関係団体が成果品を 使用するにあたって、著作者人格権に基づく権利を行使しないものとする。 (3)本業務の実施による成果物は、著作権・肖像権上の権利関係の処理を済ませた上で 納品するものとする。 (4)第三者が権利を有している著作物を使用する場合は、受託者の負担で著作権処理を 行うものとする。 (5)著作権、肖像権に関する紛争が生じた場合は、受託者の責任において対応するもの とし、当市はその責任を負わない。 8 留意事項 (1)打合せ 受託者は、当市担当者と緊密な連携により、十分な打ち合わせを行うとともに、 作業途中において、中間報告を求められた時は、直ちに報告を行わなければならない。 また、受託者は、当市との打合せ結果を協議記録簿として取りまとめることとする。 (2)資料提出及び説明等 本業務における仕様書に定める成果品以外にも、必要な資料や説明を求めた場合は 協力すること。 (3)業務の再委託 一括再委託は禁止する。一部再委託についても原則として禁止するが、業務の一部を 第三者に再委託したいとの申し出が、その理由、再委託先、再委託業務の範囲を 明らかにした書面で事業者から事前になされた場合に限り、内容を精査し、適切と 判断できれば、再委託承諾書を交付し再委託を承認することができる。 (4)瑕疵担保責任 本業務の成果品に対する瑕疵の取り扱いについては、受託者の瑕疵担保責任期間を 契約満了後から1年とし、不具合等が発覚した場合は速やかに無償で是正すること。 (5)費用負担 本業務の遂行に伴う費用は、本仕様書に明記がないものであっても、原則として 全て受託者の負担とする。 (6)秘密の保持 受託者は、本業務の実施にあたって知り得た秘密を他に漏らし、又は自己の利益の ために利用することはできない。また、本業務が終了した後も同様とする。 成果物(業務履行過程において得られた記録等も含む。)を第三者に閲覧させ、 複写又は譲渡してはならない。ただし、当市の承諾を得た場合はこの限りでない。 (7)抽出件数 上記で記した詳細調査及び、意向調査の件数は想定した数であり、業務内で実際に 抽出した件数が想定数と比べ増減した場合は、契約変更協議の対象とする。 4 11 その他 本仕様書に定めのない事項及び疑義が生じた場合は、双方協議の上決定する。 5
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