平成２８平成２８年２月月２日発行：県育成日本なし新品種「新美月・新王」の紹介ＪＡ全農にいがたでは平成２７年度に新潟県より委託を受け、県育成日本なし新品種「新美月・新王」の集出荷および販売と評価調査を実施いたしました。ここでは、新品種の特徴や今年度の販売結果についてご紹介させていただきます。１．県育成日本なし新品種「新美月・新王」とは１．県育成日本なし新品種「新美月・新王」とは？？平成９年に新潟県園芸研究センターにて「おさ二十世紀」と「豊水」を交雑し、その中から品質の優れた系統が選抜されて平成２５年に品種登録されました。両品種とも人工授粉が必要ない「自家和合性」を持ち、開花期の天候不良などの影響を受けにくいという特徴を持っています。また、糖度が非常に高く食味評価も高いです。 ●新美月収穫期は９月中旬～下旬で甘みと酸味のバランスが非常に良い。果形は丸く、太い軸を持っている。 ●新王収穫期は９月下旬～１０月上旬で酸味が少なく非常に甘みが強い。果形はゴツゴツしていて果皮に大きめのいて果皮に大きめの果点がある。果点がある。新美月新王２．新潟県内の普及状況平成２３年度から苗木供給を開始し、平成２７年度までに県内９ＪＡに対して新美月で約 2,000 本、新王で約 1,800 本の苗木が供給されました。今年度は４ＪＡより出荷があり、両品種合計で 2,245 玉、重量で換算すると約 1t の出荷となりました。成木化まで時間がかかるため本格的な数量増加はこれからとなりそうです。 ※ 掲載内容の無断使用・転載を禁じます。３．販売結果と評価について今年度は出荷量が少なかったこともあり県内１店舗、県外(東京)１店舗にて試験販売を実施しました。県内量販店での販売県外高級果専店での販売消費者アンケートでは総合的な食味評価で８割を超えるお客さまから高評価を得ることができました（有効回答のみ抽出）。販売店からも高評価をいただき、県外の高級果専店においては最も高い等階級の商品で１玉 2,000 円を超える価格にて販売されました。４．おわりに今後、今年度の販売結果を踏まえて新潟県や各ＪＡ、関係機関と協議して次年度以降の振興・販売方針を決定させていただきます。生産者の皆様にはこれからも順次情報をおつなぎして参りますので、全量出荷にご協力をお願いいたします。なお、栽培方法や苗木の販売等に関することにつきましては最寄りのＪＡまでお問合せいただくようお願いいたします。（ ※ 園芸部野菜果実課）掲載内容の無断使用・転載を禁じます。