担い手向け農作業場・ライスセンターの建設について

No.4
平成27年
2月9日
発行:
JA・全農にいがたでは、担い手様向けの農作業場やライスセンターの
建設を推進しており、お問い合わせは年々増加しております。
平成 26 年は4施設を建設し、現在も平成27年の建設に向け協議を進めて
いるところです。
施設建設にあたっては県の補助事業を活用した事例も多く、JA・全農
にいがたも、全農独自の『施主代行方式』によりそのお手伝いをさせていただいております。
今回は、その中から、平成26年秋に竣工・稼動された、(農)あしぬま
カントリー様のライスセンター(県補助事業)をご紹介いたします。
<3つのコンセプト>
①安
心
設
計:専門的な知識と豊富な経験を持つ全農にいがたが、計画・
設計から携わり、組合員(施主)様のご要望やお考えを
反映させ、さらに建設地の周辺環境等にも配慮したプランを
ご提案いたします。
②施工業者選定:入札等の施工業者選定および契約締結手続きを組合員
(施主)様に代わって行います。
③工
事
監
理:組合員(施主)様の立場に立って工事現場の監理を行い、
手抜き工事を防止いたします。
④リ ス ク 管 理:全農独自の保険により、工事の履行や工事中の災害など、
施設建設に関わるリスクを軽減いたします。
※掲載内容の無断使用・転載を禁じます
1
(農)あしぬまカントリー様のご紹介
1.法人概要
(1)法 人 名:農事組合法人
あしぬまカントリー
(2)設立年度:平成 18 年2月1日
(3)所 在 地:新潟市江南区長潟
(4)構 成 員:5軒の農家、7名で構成
(5)事業内容:コシヒカリを中心に47ha規模の稲作をおこなっています。
※当該ライスセンターではそのうちの34ha 分を処理。
2.ライスセンター概要
(1)補助事業名:平成 26 年度新潟県農林水産業総合振興事業
(2)施 設 概 要:
①建物規模
延床面積161.92㎡(約49坪)
②構
鉄骨造平屋建て
造
③機械配置
色 彩
選別機
米選機
11.0m
フレコン・
個袋計量機
石抜機
籾摺機
乾燥機
( 60石)
60石)
放冷タンク
( 60石)
60石)
乾燥機
( 60石)
60石)
放冷タンク
( 60石)
60石)
乾燥機
( 60石)
60石)
放冷タンク
( 60石)
60石)
14.72m
(農)あしぬまカントリー様ライスセンター イメージ平面図
※掲載内容の無断使用・転載を禁じます。
2
籾
殻
置
場
集
塵
庫
(3)施設の特徴・メリット
◎建
物
①近隣に配慮し、作業中にゴミやホコリで迷惑がかからないように
建物を配置しました。
②限られたスペースの中で、トラックの取り回し等、より使い勝手
の良い動線を考え設計しました。
③入出庫が効率的におこなえるよう、2方向に出入り口を設けまし
た。
④十分給気の確保と雨水の浸入防止を両立させるため、大型の軒先換
気口を設けました。
⑤環境負荷軽減(省エネ)のためLED照明を使用しました。
⑥ライスセンター建設後の籾殻置場・集塵庫設置を前提とした建物
設計としました。
◎機械設備
①乾燥機の排出時間ロス軽減のため、乾燥機と同容量の放冷タンクを
1対1で並べて配置しました。
②集中操作による作業の効率化や安全性向上のため、操作盤を設置しました。
③耐久性向上のため、排塵・籾殻ダクトに金属(一部ステンレス)を使用しました。
④放冷タンク上部および昇降機の点検を同時に、かつ安全に行えるよう、
放冷タンク天板間のすき間を接続しフロアー化しました。
⑤出荷作業の効率化のため、フレコン出荷設備を導入した。
⑥製品品質向上のため、石抜機・色彩選別機を導入しました。
(
建
物
全
体
)
(
機
械
設
備
)
※掲載内容の無断使用・転載を禁じます。
3
3.(農)あしぬまカントリー様から建設にあたってひと言
平成25年6月頃、今後の農業経営について構成メンバーで話し合いをしたのが、
この度のライスセンター建設のきっかけです。
自分達の後継者がしっかりと後を引き継ぎ、安心して農業を営むことができるよう
にとの強い思いもあり、ライスセンターの建設を決意しました。
建設にあたっては、まず地元JAおよび行政へ相談し、多くのアドバイスをいただ
きながら検討を重ね、最終的に県の補助事業を活用することとしました。
また、JAからの奨めにより、全農にいがたに施主代行の依頼をし、建設相談から
業者選定、現場監理等、設計から竣工に至るまで、多岐にわたり私ども(施主)に代
わって対応していただきました。
さらに、補助事業上の様々な協議や手続きが長期間にわたってありましたが、JA
および全農にいがたからの協力により、それらがスムーズに行え、無事竣工を迎える
ことができました。
おかげさまで、このライスセンター建設により、作業効率や品質が向上し、メンバ
ー同士の意思疎通も今まで以上に図れるようになりました。
昨今の農業を取り巻く状況は依然厳しいものがありますが、このライスセンターを
有効に活用し、今後も消費者の皆様に喜んでいただけるような米作りに励んでまいり
ます。
(農)あしぬまカントリーの皆様(ライスセンター地鎮祭にて)
※掲載内容の無断使用・転載を禁じます。
4
終わりに
JA・全農にいがたは、施設建設を通じ、今後も担い手の皆様の支援に取り組ん
でまいります。
農作業場やライスセンターに限らず、農業関連施設の建設をお考えの方は、お気
軽にお近くのJAまたは全農にいがた(施設農住課
TEL:025-232-1612)
までお問い合わせください。
(全農新潟県本部
施設農機部
施設農住課)
※掲載内容の無断使用・転載を禁じます。
※掲載内容の無断使用・転載を禁じます。
5