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[国際シンポジウム]
外国語教育における能力指標―CEFRと日本語教育―
Issues in Foreign Language Proficiency Scale with focus on CEFR and Japanese Language Education
2016年3月18日(金) 於 東京外国語大学アゴラグローバル
13:00 受付開始
13:30 開会の辞
東京外国語大学教授 藤森弘子氏
13:40 招待講演1 「欧州の日本語教育におけるCEFRの最新事情」
オランダ・ライデン大学地域研究科日本研究専科日本語教育部門
部門長 (Lecturer)
吉岡慶子氏
欧州で生まれたCEFRは日本語教育にどのように応用できるのか、これは欧州の多くの日本語教育関係者が長く取り組んで来た
課題である。ヨーロッパ日本語教師会では欧州の教育機関での状況を把握すべくCEFRプロジェクトを立ち上げ、2005年に欧州8
カ国における概観を報告書としてまとめた。それから10年が経過した現在、CEFRはさらに定着しているのだろうか。本発表は、新
たに2011年より4年間の国際交流基金の助成金を受けてヨーロッパ日本語教師会が行ったCEFRプロジェクトの調査結果を中心
に行う。特に、28カ国、232機関から回答を得たアンケート調査と6カ国を中心としたインタビュー調査結果をもとに、CEFRの浸透
の実態、課題と展望を考察する。
14:40 招待講演2 「シンガポールにおけるビジネス日本語教育に関わる社会・文化的諸問題」
シンガポール国立大学語学教育研究センター
所長補佐(Senior Lecturer)
ウォーカー・泉氏
日本の少子・高齢化による労働人口の減少、グローバル化の推進などに伴い、海外、特にアセアン諸国では、日本や地元の日系
企業からの求人が急増している。そのため,大学では、ビジネス日本語能力を備えた人材の育成が緊急課題となっている。そこで、
シンガポール日本語教師の会では、シンガポール人ビジネス関係者による日本語使用の実態や問題を把握すべく、オンライン調査
を行った。その結果、言語知識や技能だけでなく、社会・文化的な要因がコミュニケーション上の主な問題となっていることが明らか
になった。本発表では、これらの諸問題、および、企業と卒業生への縦断的聞き取り調査の結果を報告しグローバル人材育成を念
頭においた日本語教育の課題を検討する。
休 憩 20分
16:00 発表1
「アジア諸語学習者におけるCEFR自己評価と
社会・文化的コミュニケーション能力の測定指標の開発」
東京外国語大学名誉教授
富盛伸夫氏
東京外国語大学大学院
李迎日氏
EUの均質的な言語・文化的特質を背景に設計された言語能力測定共通参照枠組み(CEFR)は現在、世界各地に適用範囲を拡
げつつある。日本においても教育政策として積極的に導入されようとしているが、非EU言語圏では多様な言語構造や社会・文化
的コミュニケーションの特質への配慮が必要ではないか。本発表では科研費課題研究として2014年10月に東京外国語大学にて
行ったアジア諸語を含む学習者アンケート(1476回答)に記述式アンケートや教員のコメントを分析し、「社会・文化的コミュニケー
ション能力」に関わる言語類型の異なりや語用論的ストラテジーを配慮した能力記述を提案するとともに、通言語的能力達成度評
価法の問題点を論じる。
16:40 発表2
「国内外の日本語学習者によるCan-do自己評価の比較分析」
東京外国語大学教授
藤森弘子氏
東京外国語大学准教授
鈴木美加氏
アカデミック日本語教育において、学習者が日本語を使って何ができるかが明示されているCan-do記述文が活用できれば、教育
の接続がより円滑になる。そのためには共通評価指標としての妥当性の検証が必要である。本発表では、本学のCan-doプロジェ
クトで開発中の「Can-doリスト」を用いて、本学で学ぶ留学生308名が学期開始期と終了期に5段階評定で自己評価したものと、
中国で学ぶ中国人学生82名に対して、初級終了期と中級終了期に同様の方法で自己評価を行ったデータをもとに分析する。そし
て、Can-do記述文が学習者の各能力の段階的な向上を示す指標になっているかどうかを検証し、技能別に特徴がみられるか、
JSLとJFL環境の違いの影響がみられるかなどの検討を行う。
17:20 閉会の辞
東京外国語大学名誉教授 富盛伸夫氏