卒業論文 2015 年度(平成 27 年度) 美大・芸大などのコンテンツ分野の大学の実態とこれから 論文要旨 本論文は、コンテンツ分野―主に美術、芸術―を教育する大学が、本当に次世代を担う クリエイターを育成し輩出しているのか、というところを疑問とし、コンテンツ分野の学 部・学科の設置が少子化の影響による学生獲得のためではないかということを問題とし、 では本当に次世代を担うクリエイターを育成するためにはどうしたらいいのか、そもそも、 近年有り余るほどある大学は必要な存在なのか、今後の大学―高等教育機関―の在り方と はどういったものかを調査し、まとめた論文である。まず現状の事実把握として、少子化 問題から大学の経営状況について政府の提示しているデータを参考に改めて問題を明らか にし、その上での高等教育機関の役割や、専門学校との違いを明確にする。近年新たな高 等教育機関を検討している文部科学省の意向を読み取り、それがどのようなものか、どの ように始動するのかを考察する。また既存のメディア・コンテンツ大学のデータを元に東 京 5 美大と言われる美術・芸術系大学を事例として分析し、比較する。そのことで実際コ ンテンツ分野の教育を主とする美術・芸術系大学の現状と実態が把握でき、今後どのよう な展開をするべきかを打ち出すことができる。 また、富山が提示し教育業界で“炎上”した G 型 L 型大学についての分析もし、地方創 生とも絡めて考察したい。そして実際にヒアリング調査を行った大学院の実態をまとめ、 今後のコンテンツ分野の大学のこれから、また高等教育機関の在り方を打ち出す論文とす る。 また、それらの問いの答えが出ることによって、これから大学に進学しようと思ってい る学生の学校選びに役立ち、また同時に、自分の将来について考える際に参考になるだろ う。そして、波のようにある学校が、綺麗に、本当に価値のある学校だけが残る。少子化 の中で大学がどう生き残るか、というよりも、学生や企業目線での大学の在り方について 考察したい。 デジタルコンテンツ学部 デジタルハリウッド大学 デジタルコミュニケーション学科 氏名:川崎 まや 指導教員:高橋 光輝
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