リコーリースの格付維持、方向性ネガティブに変更

NEWS RELEASE
2016年2月12日
【格付維持/方向性変更】
リコー
発行体格付: AA- [格付の方向性:安定的 → ネガティブ]
コマーシャルペーパー: a-1+
リコーリース
発行体格付: A+ [格付の方向性:安定的 → ネガティブ]
コマーシャルペーパー: a-1
格付投資情報センター(R&I)は上記の格付を公表しました。
【格付理由】
○リコー
事務機大手。グローバルに整備した直販・サービス網や優れた研究開発力を支えに、主力のMFP(デジ
タル複合機)で世界有数の地位にあるほか、プロダクションプリンティング(PP)も強い競争力を持つ。
機器の設置台数の積み上げにより好採算のサプライ分野から安定して利益を稼いでいる。
カラーMFPなど注力商材の販売がグローバルに伸び、収益力・キャッシュフロー創出力が継続的に回復
するとみて、2015年2月に格付の方向性をネガティブから安定的に戻した。だが、2015年3月期は営業減
益、2016年3月期も資産売却益を除くと営業減益見通しと、業績は停滞色を強めているのが実態だ。
中でもMFPの不振が目立つ。主戦場の先進国市場の成熟で機器・サプライの価格下落ペースが速まって
いる。環境悪化の対応に必要な販売力・サービス力のテコ入れは現状、不十分にとどまっている。この
ため、売り上げを上向かせるだけの機器の拡販や設置台数の積み上げができていない。
営業力が物を言うPPの育成には成果が出ている。ただ、収益規模はまだ小さく、この分野の拡大だけ
で全体の利益・キャッシュフローを大きく上向かせるのは難しい。MFPの収益を力強く伸ばし続けること
が格付の維持に不可欠だが、ここ数年の販売実績を踏まえると、そのハードルはかなり高い。
ファイナンス事業を除く製品・サービス事業は実質無借金状態にある。需要は底堅く収益が大崩れす
る懸念も小さいため、格付を据え置いた。ただし、AAゾーンとしておおむね問題のない収益基盤と収益
力・キャッシュフロー創出力を取り戻せるか不透明感が強いため、方向性をネガティブに変更した。
業種別への販売組織の再編、買収企業の活用やオフィス周辺機器も含めた提案などで販売力・サービ
ス力を強化できるかに注目していく。PPや産業用印刷機の拡販も進めて、全体の収益力・キャッシュフ
ロー創出力を大きく底上げできる見通しが立てば、方向性を安定的に戻す検討ができよう。
○リコーリース
リコーの連結子会社で、リコーの販売会社・販売店と一体になって国内における販売支援リースを展
開する。リコーグループの主力である事務機はリース利用率が高く、国内販売戦略上、重要な役割を果
たす。キャッシュ・マネジメント・システム(CMS)の運営などを通じ財務面での一体性も強い。このため、
格付はリコーの1ノッチ下にしている。リコーの格付の方向性変更に伴い、リコーリースの方向性もネガ
ティブに変更した。
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株式
会社
: インベスターズ・サービス本部
: 経営企画室(広報担当)
TEL. 03-3276-3511
TEL. 03-3276-3438
格付投資情報センター 〒103-0027東京都中央区日本橋1-4-1
E-mail. [email protected]
日本橋一丁目三井ビルディング
http://www.r-i.co.jp
信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありません。また、R&Iは、信
用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に際し関連情報の正確性等につき独自の
検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、信用格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。信用格付は、原則として発
行体から対価を受領して実施したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/policy/policy.html をご覧下さい。
©Rating and Investment Information, Inc.
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中小企業を主要顧客とし、全国で約40万社の顧客を擁する。中核のリース・割賦事業は事務・情報関連
機器が取扱高の5割強を占め、リコーグループの高い競争力を背景に、営業基盤の安定性は高い。リコー
グループ以外にも多くのベンダーと親密な関係を築き、顧客基盤は安定している。事務機以外では医療
機器リースで一定の市場地位にある。集金代行ビジネスも順調に取扱件数を伸ばしており、事業として
の安定性が高まっている。
リスク耐久力はAゾーンに十分見合う水準を確保しており、安定性も高い。与信ポートフォリオは小口
に分散し、信用リスクは比較的小さい。資産の質も健全だ。経費効率は良好で、基礎的な利益によるコ
スト吸収力はAゾーンのリース会社の中では高い。CMSを通じてグループの余剰資金を活用できるほか、
金融機関との関係も良好で、資金調達に特段の不安はない。
【格付対象】
発行者:リコー (証券コード:7752)
名 称
格 付
発行体格付
AA-(維持)
名
称
第8回無担保社債
第10回無担保社債
名
発行総額
(億円)
150
200
称
コマーシャルペーパー
格付の方向性
安定的 → ネガティブ
発行日
償還日
2009年03月04日
2010年06月22日
2019年03月04日
2017年06月22日
発行限度額
(億円)
1,000
担保・保証
保証会社等
無担保
発行者:リコーリース (証券コード:8566)
名 称
格 付
発行体格付
A+(維持)
名
称
発行登録(社債)
名
称
第14回無担保社債
第15回無担保社債
第16回無担保社債
第17回無担保社債
第18回無担保社債
第19回無担保社債
第20回無担保社債
第21回無担保社債
名
発行予定額
(億円)
1,000
発行総額
(億円)
200
100
100
100
100
100
100
200
称
コマーシャルペーパー
格
付
AA-(維持)
AA-(維持)
格
付
a-1+(維持)
格付の方向性
安定的 → ネガティブ
発行予定期間
予備格付
2014年12月28日~2016年12月27日
A+(維持)
発行日
償還日
2012年11月27日
2013年07月12日
2013年07月12日
2014年01月22日
2014年01月22日
2014年07月11日
2014年07月11日
2015年08月27日
2017年11月27日
2016年07月12日
2018年07月12日
2017年01月20日
2019年01月22日
2017年07月11日
2019年07月11日
2020年08月27日
発行限度額
(億円)
1,500
担保・保証
保証会社等
無担保
格
付
A+(維持)
A+(維持)
A+(維持)
A+(維持)
A+(維持)
A+(維持)
A+(維持)
A+(維持)
格
付
a-1(維持)
☆予備格付は、個別債務の最終的な条件が決定されていない段階で予備的な信用格付が必要となる場合に、付与
する評価です。個別債務の最終的な契約内容等によっては、予備格付とは異なる信用格付が付されることがあ
ります。
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■報道関係のお問合せ先
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信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありません。また、R&Iは、信
用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に際し関連情報の正確性等につき独自の
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信用格付に関わる事項
信用格付業者
登録番号
株式会社格付投資情報センター
金融庁長官(格付)第6号
直近一年以内に講じられた監督上の措置は、ありません。
主任格付アナリスト
信用格付の付与について
代表して責任を有する者
リコー:石野田 雄太
リコーリース:大内 祥子
神林 尚
信用格付を付与した日
主要な格付方法
2016年02月08日
事業法人等の信用格付の基本的な考え方 [2015.05.01]
事務機 [2015.06.12]
金融機関等に共通する格付の考え方 [2014.03.13]
リース [2014.03.27]
親会社と子会社の格付の考え方 [2013.11.08]
上記格付方法は、格付を行うにあたり考慮した他の格付方法とともに以下のウェブサイトに掲載
しています。http://www.r-i.co.jp/jpn/cfp/about/methodology/index.html
評価の前提は、以下のウェブサイトの格付付与方針に掲載しています。
http://www.r-i.co.jp/jpn/ratingpolicy/index.html
格付符号とその定義は、以下のウェブサイトに掲載しています。
http://www.r-i.co.jp/jpn/cfp/about/definition/index.html
格付関係者
リコー、リコーリース
注
格付関係者は、金融商品取引業等に関する内閣府令第三百七条に基づいて、R&Iが判断したものです。
利用した主要な情報
品質確保のための措置
情報提供者
決算書類、開示情報
公認会計士の監査済みである、またはそれに準じた信頼性が確保され
ている決算書類であること。一般に開示された、またはそれに準じた
信頼性が確保されている情報であること。
格付関係者
信用格付の前提、意義及び限界
R&Iの信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約
定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見です。R&Iは信用格付によって、個々の債
務等の流動性リスク、市場価値リスク、価格変動リスク等、信用リスク以外のリスクについて、何
ら意見を表明するものではありません。信用格付は、いかなる意味においても、現在・過去・将来
の事実の表明ではありません。また、R&Iは、明示・黙示を問わず、提供する信用格付、又はその
他の意見についての正確性、適時性、完全性、商品性、及び特定目的への適合性その他一切の事項
について、いかなる保証もしていません。
R&Iは、信用格付を行うに際して用いた情報に対し、品質確保の措置を講じていますが、これら
の情報の正確性等について独自に検証しているわけではありません。R&Iは、必要と判断した場合
には、信用格付を変更することがあります。また、資料・情報の不足や、その他の状況により、信
用格付を保留したり、取り下げたりすることがあります。
利息・配当の繰り延べ、元本の返済猶予、債務免除等の条項がある債務等の格付は、その蓋然性
が高まったとR&Iが判断した場合、発行体格付又は保険金支払能力とのノッチ差を拡大することが
あります。
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: 経営企画室(広報担当)
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信用格付は、発行体が負う金融債務についての総合的な債務履行能力や個々の債務等が約定通りに履行される確実性(信用力)に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありません。また、R&Iは、信
用リスク以外のリスクにつき意見を表明するものではなく、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、信用格付に際し関連情報の正確性等につき独自の
検証を行っておらず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、信用格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。信用格付は、原則として発
行体から対価を受領して実施したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/policy/policy.html をご覧下さい。
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