パブリックコメントの実施結果と市としての考え方について (PDF

○実施結果と市としての考え方
項目
項目
2. 日 向 市 に お け 2-1 観光の現状
る観光まちづ
くりの課題
頁
3
意見内容
市の考え方
・観光客数や宿泊者数が大幅に伸びた理由が分かると今後の施策に生かせるのかと思 〇 観光客数及び宿泊者数の増加につきましては、東九州自動車道の整備はもち
いました。
ろん「日向市観光振興計画」における、4 つのリーディングプロジェクト(「食
の魅力」「フットパス」「スポーツ」「日向の魅力創造」)の着実な実行に加え、
着地型観光商品の開発や大型クルーズ船の寄港、東九州自動車道の開通を見据
えた観光 PR の強化などによるものと認識しています。
本計画においても、現計画を踏襲しながら更なるステップアップを図ってま
いりたいと考えています。
・P3 に平成 26 年度は、136 万 1 千人で 91%増とありますが、調査方法も疑問であり 〇 掲載している観光入込客数は、全年「宮崎県市町村観光動向調査結果」を出
この数字に信用出来る根拠がありません。
典としております。
この調査は、国が定めている「観光入込客統計に関する共通基準」にもとづ
・手元の iPhone などでインターネットを使って調べて観光を楽しむ時代に、日向市
き、各年における観光客入込数や宿泊客数等をまとめたものであり、この結果
観光協会ホームページは 15 万件しかアクセスがありません。
をもとに「宮崎県観光動向調査」(平成 22 年以降は「宮崎県観光入込客統計調
P6 の来訪のきっかけの情報源は『インターネット』が最も多い情報源としてあげら
査」)として県ホームページでも公表されております。
れていますが、136 万 1 千人という数字からは大きくかけ離れています。
また、観光入込客数の数値の伸びにつきましては、来訪のきっかけ(P6)の
ホームページ以外の項目において、①「福岡都市圏を中心とした県外での観光
プロモーション(旅行会社・マスコミ関係への営業、観光展の開催)」、②「大
手旅行雑誌・地下鉄等への継続した広告」
、③「訪れていただいた旅行者の SNS
や口コミ」が要因と考えています。
・東九州自動車道の開通と共に、一般の市民の方でも気付く程にストロー効果の影響 〇 市(観光振興課)の車両調査※1 では、東九州自動車道の開通により、観光
があり、日向市内を走る交通量が観光バスなどを含めて激減しており、10 号沿いの
客は、サーフィン客をメインとして、今まで遠かった大分県や中国・四国方面
商店であっても閉店が相次ぐ状態になっています。
からの入込もあり、増えてきております。
日向市観光振興協会のホームページにある観光地も休日に行っても殆ど人が居ない
しかし、その反面ビジネス客の減少(日帰りできる)や、次の目的地へと移
状態です。
動しやすくなっているため滞在時間の減少が懸念されております。
地元の方は『ただの駐車場』と言っております。
そこで、本計画の 4 つの基本方針を柱に、市民が地域や観光客との“出会い・
・仮にこれだけの人数が日向市を訪れても、各観光地は自動販売機とアイスクリーム
交流”により、地域に“自信や誇り”を持ち、自らが参画者となっていくよう
が買える程度の場所しかありません。
な「観光まちづくり」を推進していきたいと考えます。
多くの観光客は東京等他都市に経営母体があるコンビニエンスストアやレストラン
を利用する事になり、日向市に訪れる事はあっても経済の流れは事実上他都市に流
また、市民・事業者・行政が連携して取組みを検証する組織(仮称:日向市
れている状態になっております。
観光推進プロジェクトチーム)を設置し、戦略的な事業展開を図り、人的な交
日向市は観光が生み出す経済の流れが大変少ないと考えます。
流と経済的な利益を地域に還元する「自立した観光地」の創出を図ってまいり
たいと考えています。
※1 ゴールデンウィーク車両調査比較 6.1%増
(平成 26 年 53,578 台と平成 27 年 57,090 台との比較)
5(12) ・P5 には観光ボランティアの拡充があげられていますが、ただでさえ経済的な流れが 〇 歴史観光ボランティアガイド平兵衛さんの会は、現在 22 名(平成 28 年 2 月
乏しい日向観光から更に経済の流れを失う要因を作っています。
1 日時点)の方が活動されており、主に、依頼のあった観光客からの観光ガイ
隣の延岡市の観光が日向市より活発なのは、観光で市民団体や NPO などで雇用が
ドを行っております。
創出されており、その事によってモチベーションが比較にならない程に高い事もあ
また、昨年 11 月からは、伊勢ヶ浜に観光交流拠点施設「ヘべさん家」をオー
げられます。
プンさせ、観光案内所としての機能はもちろん、地元のお土産品の販売、イベ
また無償奉仕出来る世代は、自由がきく高齢者に限定されてしまう為、企画力や体
ントの開催などの運営を行っております。
力などの面でも問題があります。
会員は、高齢者の方が多いですが、自ら「へべさん家」をオープンさせるな
雇用の創出は定住者促進をこれから行う日向市にとっても必要な事であります。
ど、行動力や知識(経験)を十分備えております。
私が居た屋久島では自然観光業が、新定住者にとって最初の安定した暮らしを支え
ていました。
ガイドの申し込も年々と増えており、その活動は“地域(観光地や地場産品)
観光ボランティアの拡充より、観光で雇用の創出が必要です。
と観光客との特別な関係性(ストーリーを好きになり、日向市や地場産品を好
きになり、それが結果としてまた来たい、欲しいという感情を引き出す)の創
出に大きく寄与していると考えています。
観光ボランティアの拡充は、日向市と観光客を有機的に結び付け、観光誘客
の増加による観光産業への波及、ひいては雇用の創出が期待されると考えます。
1
全般
3. 日 向 市 に お け 3-1 めざすべき観
る観光まちづ 光まちづくりの
姿
くりの姿
(5 年後の姿)
4.基本方針
3~10
11
3-2 目標指標
12
4-3「スポーツタ
ウン日向」づくり
13
・P5 の⑤にある『日向市観光協会ホームページアクセス件数 30 万件へ』とあります 〇 ご意見のとおり、観光客の意向調査においても、来訪のきっかけとなった情
が、情報量も大変少なく、インターネットの長所も生かされておらず、更新も殆ど
報源では「インターネット」の割合が高く、訪れて不便に感じることに関して
されていない状態であり一般的に言われる『放置ホームページ』です。
も、「公共交通でのアクセス」に次いで「情報が少ない」と指摘されています。
今後、『戦略的な情報発信・PR』を推進していくなかで、日向市観光協会ホ
私は他県都市部から移住してきましたが、このホームページを見て日向に行ってみ
ームページの見易さの向上や、情報発信強化に取組んでまいりたいと考えてい
たいとは思いません。延岡市の観光振興協会のホームページは頻繁に更新されてお
ます。
り、海だけでは無く、山のアクティビティや各季節の観光の提案がされています。
両者のホームページを見て判断するならば、私は延岡市に観光に行きます。このア
また、基本方針の『戦略的な情報発信・PR』のリーディングプロジェクト「日
クセス数の少なさは P6の②にある観光客の意向に反映されています。
向市“ファン”づくり」のとおり、SNS 等の活用により“口コミ”が最も重要
視されてきております。
市民(地域)が “自信や誇り”を持っていただくような「観光まちづくり(観
光による地域づくり)
」の推進により、市民一人一人がアンバサダー(大使)と
なり情報発信していただけるような仕組み作りを行い、さらには、観光客の方
にも本市に“親近感・共感”を持ち、それらを発信していただけるような展開
を図りたいと考えます。
・現状と課題が分かりやすく整理されている。
〇 整理した課題を踏まえ、本計画の 4 つの基本方針を柱に事業を着実に推進し
てまいります。
・5 年後の姿「ワクワクする物語」について、もう少し日向らしいキャッチがあれば 〇 本計画は、観光団体・民間団体そして市民の方々で構成した「新しい日向市
いいのではないでしょうか。
観光推進計画策定委員会」において、全 6 回の委員会を行い、その意見を元に
策定を行いました。
その際に、“地域や人が自ら湧きあがり”、また“訪れる人が期待や喜びで沸
き上がる”計画を作りたいという思いで策定しました。
また、日向市のイメージについて、委員会の中では“海(サーフィン)”“お
舟出(神武天皇)
”“日向(朝日、暖かい)
”等があげられました。
それらの共通要素として、
「期待、希望、出発」があげられ、表現として「ワ
クワクする物語」としたところです。
今回のご意見を受け、また、上記のことを踏まえ、日向らしく、誰でもわか
るフレーズを委員会の中で検討したいと考えます。
・市民自らが観光まちづくりに関り、おもてなしの主役を演じるとのコンセプトは、 〇 ご意見のとおりです。
理想的ではあるが、「言うは易し行うは難し」である。
観光誘客の増加による高い“経済波及・雇用創出”の実現へ向け、本計画に
市民が主役を演じるためには、経済的な自立と事業の継続性が不可欠であり、その
示す施策や行動計画を着実に実施し、また、市民・事業者・行政で組織する「仮
ために新たな利益を生み出すことのできる「価値あるもの」が必要となるように思
称:日向市観光推進プロジェクトチーム」の設置を行い、それぞれが連携・協
う。
力しながら取組みを推進してまいります。
・観光消費額の倍増は、ハードルが高くないでしょうか。
〇 5 年後の観光消費額を倍増(41 億 6 千万円)としておりますが、平成 26 年
宿泊・滞在者を増やす明確な戦略が必要かと思います。
度の観光入込客数約 136 万人で割ると、一人当たり約 3,000 円となります。
宮崎県全体の観光客 1 人あたり消費額は約 1 万円でありますので、目標値を
倍増としても、達成できない目標ではないと考えております。
既存観光施設の魅力向上や、食やスポーツによる付加価値を高める取組み、
戦略的な情報発信・PR などにより、観光客の消費を増やす仕組みづくりに、地
域と一体となって取組んでまいります。
・P13 の 4-3 に『
「スポーツタウン日向」づくり』がありますが、プロリーグを呼ぶこ 〇 観光推進計画の中で謳っている「スポーツタウン日向」とは、スポーツを観
とだけが考えられており、市民のスポーツ環境については全く触れられておりませ
光メニューの一つとして捉え、プロ野球や J リーグなど、国民に人気のある一
ん。
流スポーツ選手が集まるキャンプや交流試合等を通じて、滞在する選手やスタ
日向市内で行われるスポーツ関係のイベントはサーフィン以外は殆ど高齢者向けで
ッフの宿泊費、飲食費等の直接的な支出はもちろん、市内外から見学に訪れる
あり、市内に温水プールが一箇所も無い現状です。
来場客やマスコミ等による、交通費や宿泊費、お土産品等の観光消費による地
市内に一箇所あったスポーツジムが閉鎖された時、子育て世代の方の多くがプール
域経済の活性化を図るものであり、市民からの要望も高い施策の一つです。
を必死で探す姿を見る事がありました。
これは、宮崎県全体でも「スポーツランドみやざき」として取り組んでいる
プロリーグを呼ぶ事より、子育て世代までの日向市の若い世代に向けた方針で無い
限り未来はありません。
事業で、平成 26 年度宮崎県内の春季キャンプ(1 月~3 月)受入実績は、宿泊、
プロ野球や J リーグのスポーツキャンプの招致とありますが、両者共に試合がある
飲食などの経済効果 130 億円と過去最高であり、キャンプの模様が全国に配信
スタジアムであっても客入りが少なくガラガラの状態であり、テレビ中継でも平均
される PR 効果も 75 億円と、その効果は観光産業のみならず、地域産業全般に
視聴率は 10%を大きく割り消滅寸前の状態になっています。
波及していると言われております。
プロリーグは所詮は企業の PR 活動の一環であり、これら活動を市税を投入して支
今後とも、プロ野球等のキャンプや交流試合の誘致を推進し、観光消費額の
えても、市民にはなんら恩恵はありません。
拡大による地域経済の活性化を図って行きます。
日向市の 7 割は美しい山間部であり、他所では見られない貴重な自然が手付かずの
状態で残されていますが、日向市での観光には殆ど含まれておりません。
マリンスポーツに適した自然環境のアピールも大切ではありますが、半分以上を占
める山間部に目を向けるべきであると考えます。
2
その結果として 7 割の山間部で進む少子高齢化の問題解決の糸口にする必要があり
ます。
延岡市の観光協会のホームページでは山間部での楽しみについても取り上げられて
おり、山間部観光を支える市民団体や NPO などもその影響があり雇用も発生して
おります。
5. 観 光 推 進 に 向 -
けた取組み
14
なお、市民のスポーツ環境等については、教育委員会スポーツ振興課で市民
の健康増進を含めたスポーツに親しむ環境づくりをめざし、スポーツ施設の整
備充実に努める施策を展開しているところであります。
次に、山間部については、本市でも「とうごうグリーンツーリズム」等の研
究に取り組んでいるところであり、今後メニューを充実させるとともに、農家
民泊等による受入れを視野に事業を展開していきたいと考えております。
また、現在、行っている他市町村との広域観光連携の取組み(「ひむか日豊海
岸観光推進協議会(延岡市、門川町、日向市)
」や「日向・東臼杵広域観光推進
協議会(門川町、美郷町、諸塚村、椎葉村、日向市)」)において、広域での観
光情報発信、周遊ルートの確立による誘客など、お互いの補完関係を構築する
とともに、観光産業事業者間の、
“連携・交流”促進による相乗効果の創出を図
ってまいりたいと考えています。
・日向市の一般的なイメージとして、温暖でマリンスポーツが楽しめるといったイメ 〇 ご意見を受けまして、本計画の戦略をビジュアル的にわかり易くするため、
ージがある一方、九州の中で行き着くまでにとても遠く時間がかかる印象がある。
①「戦略的な情報発信」については 13 ページ
このため、九州を旅するなら、九州新幹線沿線もしくは博多を拠点とした鉄路をベ
②基本方針については 15 ページ(A3)
ースに観光を考えてしまう。
にイメージ図を挿入させていただきました。
ターゲットをどう考えるかにもよるが、他にはない日向市ならではの魅力を、日向
市を知らない人であっても、容易に理解できる戦略的な情報発信・PR方策を期待
する。
【アピール力の高い「拠点づくり」
】
〇 貴重なアイデアのご提案ありがとうございます。
・美々津を PR する際、神武さまお舟出と町並みが反映した明治から大正時代、この
市(観光振興課)では、平成 24 年度の古事記編さん 1300 年記念を契機に「ひ
二つの時代が混同して魅力を十分に発揮することができていないと感じる。
ゅうがお舟出プロジェクト推進委員会」を立ち上げ、神武天皇お舟出の地“美々
津”として地域に残る“神話(伝説)”と、江戸末期から大正にかけて残る“風
美々津の PR 方法を工夫し、長い時間滞在できるようなしくみを作り、美々津が持
向明媚なまち並み”を「融合」させた魅力発信を行っております。
つ本来の姿を楽しんでいただきたい。
現在は記紀編さん 1300 年記念へ向け、神武天皇上陸の地である三重県熊野
そこで、美々津の町なみ全体を宿泊施設として体制を整え、宮崎県北エリアの宿泊
市との合同イベントの開催や、地域の方々が主体となった「新お舟出ものがた
拠点に作り上げてはどうだろうか。
り(神武天皇お舟出伝説の演劇イベント)
」などを取り組んできたところであり
美々津軒やまちなみセンターにフロント機能を持たせ、伝建地区の空き家を客室と
ます。
してリニューアルし、町なみ全体をホテルとして活用していく。
その中でも、新お舟出ものがたり実行委員会による「新お舟出ものがたり」
岐阜県の白川郷や金沢の茶屋町には、伝建地区内の家屋が宿であることがある。
は、神武天皇などの登場人物の衣装を市民ボランティアの方々と手作りで作成
しかし、町なみ全体が宿というコンセプトは珍しいのではないか。
し、その衣装を美々津地域の住民の方にご協力をいただき、神話や美々津の歴
新しい浴場や食事スペースを造ることも理想的だが、既存の施設を活用しても十分
史の説明と共に、各家やお店に衣装の展示を行い、美々津地域の歴史や神話を
宿泊施設として対応できると思う。
学びながら美々津を回遊させ、滞在時間を延長させる仕組みづくりを行ったと
入浴はサンパーク温泉「お舟出の湯」等を活用、夕食や朝食は美々津にあるカフェ
ころであります。
や民宿、レストランを活用する。
また、ホテルに関しましては、基本方針『アピール力の高い「拠点づくり」』
これまでの日向の観光は日向岬を中心に周遊されていたが、美々津を新しい宿泊拠
にあげておりますとおり、既存宿泊施設の施設整備やリゾートホテルなどの整
点にすることで、日向市内から高千穂、椎葉、大分へと観光ルートが確立し、日向
備についても取り組む方針であります。
の滞在時間が増える。
今回のご意見も参考にさせていただきながら、美々津地域以外の整備も考慮
また、地場産品を活用した特別メニューとラグジュアリー感のある高級な客室を設
し、取り組んでまいりたいと考えます。
ければ、将来的にはクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」の宿として選定されるな
ホテルの整備は、長期的なものになると考えますので、美々津地域に関して
ど可能性は広がる。
は、上記のような取組みを推進しながら、
「文化財の保護と活用」そして「そこ
本格的な宿泊施設を運営するとなれば行政だけでは成り立たない。
に住む地域の方々(暮らし)への配慮」を考えながら、本計画の推進に取り組
JR 九州ホテルズ社や星野リゾート社などに PR し、運営会社を選定・委託すること
が望ましい。
んでまいります。
文化財の保護と活用、両方が上手にバランス取れるよう観光協会や宿泊業に精通し
日向市全体の観光推進の取組みに関して、本計画により、観光行政が“地域
た者の意見を取り入れながら進めていく必要がある。
に対する役割”
“観光客に対する役割”を明確にし、
「企画の提案(デザイン)」、
「資源の編集(コーディネート)」、「情報発信(メディア)」により、地域と観
光客が密に結びつく施策を推進していきます。
【多様なニーズに対応した「食の魅力づくり」】
〇 貴重なアイデアのご提案ありがとうございます。
・日向の特産品である平兵衛酢を使った食の PR や新メニューの開発、蛤料理の活性
本計画の 4 つの基本方針の一つであります『多様なニーズに対応した「食の
化も重要であるが、少し視点を変えて日向ならではの「新しい食べ方」、「食のヒュ
魅力づくり」』に、リーディングプロジェクトとして「新たな“日向飯”づくり
ウガスタイル」を提案してはいかがだろうか。
(日向の特産品を活用した名物づくり)」を掲げております。
日向の大きな観光資源の一つにサーフィンがある。
この施策は、
“市民の奮起”を目的に、観光客の誘客・交流の拡大がどれだけ
の経済効果があるかをご理解していただき、
「食」をテーマに年間約 136 万(平
市内には主に 3 つのサーフポイント(お倉ヶ浜・金ヶ浜、伊勢ヶ浜)があるが、朝
成 26 年度観光入込客数)訪れている観光客をどう経済に結びつけるかを大きな
食や昼食をとる店舗が限られている。
ポイントとしております。
3
その他
-
近隣の民宿や食堂へ食事に行くにもウエットスーツを一度脱ぎ、シャワーを浴びて
そのために、観光施策としての立ち位置を明確にし、きっかけづくり(呼び
車を走らせる必要がある。
かけや講演会)を行い、
“人財や団体”を発掘し、その方々が自ら、企画し継続
して運営していくような、事業や支援体制づくり(専門家からのアドバイス、
市外・県外から日向に来ても、コンビニエンスストアで食事を済まされてはサーフ
情報発信)に取り組んでまいりたいと考えています。
タウン日向の魅力発信が半減してしまう。
多くのサーファがビーチで食事がとれないか、もっと気軽に日向の名物料理である
「はまぐりご飯」
、あのお店のうどん、あんかけ焼きそば、あのお店のあの料理が食
べられたらと思っているのではないか。
そこで市内の飲食店に協力をいただき、日向の味をデリボックスに詰め込んで情報
発信してはどうだろうか。
日向の名物料理や市内有名店の味をデリボックスで気軽に食べられるようになれ
ば、サーフポイントとしての魅力も増し、格好良い食のスタイルが誕生する。
また、デリボックスであれば、日向岬へのドライブ、牧水公園へのピクニックにも
便利であり、観光地と連動した PR も可能である。
多様なニーズに対応した食の魅力づくりが実現できる。
日向に着いたら、まず気になるお店のデリボックス買い、海へ山へ出掛ける。
そんな食のスタイルを発信してはいかがだろうか。
・2015 年 11 月 2 日に商工会議所で行われた『観光のめざめ』の全般的な内容からも 〇 ご意見をいただきました通り、東九州自動車道を降りて、本市に立ち寄って
観光政策が盛り上がらない現状と原因が伝わりました。
いただく要因を作ることは、非常に重要な事と考えています。
東九州自動車道の開通は日向市への人の流れ以上に別府など歴史ある観光地へのア
そのために、本計画にあります 4 つの基本方針を推進していくことが必要だ
クセスが容易になる事をさしております。
と考えます。
歴史があり、温泉やグルメが充実している所に人の流れがあるのは当然です。
また、通過させない要因をつくるには、市民・事業者・行政が一体となるこ
これまでは日向市内を通らないと行けなかった場所であり、その事で経済的な効果
とも必要です。
もありましたが、現在は『素通り』する場所になり、大きな経済効果の損失を招い
そこで、本計画では「観光地域づくりプラットホームの構築」を施策として
ております。
現在日向市で行われている様々なイベント(宝探し)などは白けており、イベント
記載しております。
や刺激などが多い他県や都市部の若者の動員には全く繋がらず、その事は参加者数
各セクション(市民・事業者・行政)が連携するとともに、観光のメリット
の少なさからも読み取る事が出来ます。
(目標)を共有し、一体的な観光プロモーションを行っていくプラットホーム
東九州自動車道で日向を『通過しない』要因を作る観光政策の強化やイベントを作
組織を構築して、本計画を推進し、ご指摘の課題に取り組んでまいりたいと思
る事が日向市にとって必要であると考えます。
います。
そして、計画の取組み・進行管理につきましても PDCA サイクル(Plan、
Do、Check、Action)にてモニタリングを行い、より戦略的で効率的な計画の
推進を図っていきます。
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