タイトル: えんの下の力持ち 氏名: 古水 健一郎 小学校名:岩手県 大船渡市立越喜来小学校 四年 「あれは、つ波でなくなった人かなあ。 」 六月の社会科見学で、大船渡けい察署に行った時のことです。けい察の仕事の説明を聞 くために、ぼくたちは会議室へ入りました。前を見ると、「がんばろう!大船渡」と書かれ た大きな紙や千羽づるがあり、その上に何人かの方々の写真がかざってあったのです。 案内をしてくださったけい察官のふじ井さんは、いろいろ教えてくれました。持ち物の こと、今と昔のけい察手帳のちがい、白バイは大船渡署にはないので市内で見られたらラ ッキーだということなど、見学前の学習では分からなかったことをたくさん知りました。 説明の最後の方で、ふじ井さんが言いました。 「あの写真に写っているのは、四年前の東日本大しん災で、みんなを守るためになくなっ た方です。 」 「やっぱりそうだったんだ。 」とぼくは思いました。きっと、ひなんをよびかけているうち につ波にのまれたのでしょう。この方々のおかげで助かった人たちも大ぜいいたと思うけ れど、つ波でなくなった人たちがいると思うと、悲しくなります。 「大船渡の人たちを助けてくれてありがとうございました。 」と思いながら、ぼくは心の中 で手を合わせました。みんなもそう思っているようでした。 その後、署内を見て回りました。じゅう剣道場というところがありました。剣道やじゅ う道、たいほ術などのかくとう技の訓練をするそうです。はん人をたいほするときに、か くとう技をおぼえていないとむずかしいからです。特にじゅう道は、歯がぬけたりけがを したりする人がたまにいると聞いたことがあります。くん練では、大人の力でゆかにたた き落されるので、いたくてたいへんだろうと思いました。おまわりさんは、きびしい訓練 をつみ重ねていて、みんなを守るためにがんばっていると思いました。 夏休みなどに、おまわりさんを見かけることがありました。パトロールやちゅう車い反 の取りしまりをしているようでした。パトロールなどの時、ぼくがけいれいしたり手をふ ったりすると、笑顔で返してくれました。 「一けん一けん家を周り、 『お元気ですか。 』とききにくることもあるんだよ。 」 と、おじいちゃんから聞きました。交通整理や交通安全指どうなどもしてくれているそう です。 おまわりさんが大活やくするということは、事こや事けんがあったということなので、 できればおまわりさんにはあまり目立ってほしくありません。でも、何かあったときには、 きびしい訓練をつみ重ねているので、この大船渡を守ってくれると思います。写真のおま わりさんたちも見守っていてくれると思います。 「えんの下の力持ち」のおまわりさんをた よりにしています。
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