平成26年度 福井県立奥越特別支援学校 学校関係者評価書 (問) ・学校評価書の成果と課題が適切かどうか。 ・成果と課題を踏まえた今後の改善策・向上策が適切か。 ・その他 (意見を聞いた方) ※PTA役員、大学教授、元校長、地域住民 ○家庭連携 ・家庭連携については、負担感はあると思うが、目的をどうするかによると思う。本校のPTA活動で全員が関与す る形態はよいと思う。その体制を大切にしながら、若干負担感を減らせばよい。 ○研究・研修 ・ 本校では、小学部段階からのキャリア教育等、出口となる高等部だけでなく、幼小中高の教員全体が出口のこと を意識することが大事である。 ・情報機器の扱いや教材教具による支援や活用などについて、教員同士が学び合えるとよい。 ○安全管理 ・備蓄品について、昭和町区は成器西小に集まることになっているが、備蓄はあまり無い。現段階では、やっと訓 練ができるようになったという感じである。要支援者への対応の体制づくりもまだ進んでいない。学校で被災した場 合、避難所というより学校で体制を整えておくべきである。 ○相談支援 ・地元の小学校段階において自尊感情を高められない子が増えてきているという現状がある。より地域に密着した 相談機能が求められる。ただ聞くだけではなく、子どもの背景にある保護者や地域も見ながら考えて行かなければ ならない。教員への研修も大きな役割として、積極的に展開していけばよい。 ・勝山市内の幼保は、全て小学校との話し合いの場を設けている。特別支援学級の教員も市の就学指導委員会 に入っていたが、本校開校後はそのパイプ役も担っていくことになる。以前は特別支援教育センターが相談先で あったが、本校が開校して、近くに相談先があるのはとてもありがたい。 ○進路支援 ・進路支援についての保護者の満足度が高くない。進路先や福祉サービスなど地域資源を明らかにして伝えてい くために、このアンケート結果や実態を検証した方がよい。 ・在学中に福祉サービスを利用する際から、積極的に学校もかかわっていった方がよい。 ・保護者からすると、学校に任せておけば・・・という安心感がある。教員もしっかり地域資源の情報や保護者の ニーズをつかんでおく必要がある。 ○その他 ・「学校が全く楽しくない」と回答した子が一人いるのが気になる。 ・病弱の人への対応も求められている。そこには、キャリア教育やジョブコーチなど進路面での対応が必須である。 ・産直野菜は人気がある。本校のカフェは、とても入りやすい工夫がなされている。その延長で、街中へ出て出店 できるとよい。 ・施設設備面だけでなく、対応の仕方も合理的配慮の一つである。インクルーシブの考え方は、地元の学校に集中 しすぎるのでは・・・という懸念もあったが、むしろ特別支援学校に集まってきている。保護者も子どものことを考えて 選択しているのではないだろうか。まずは、いろいろな人に本校を見学してもらうことが大事である。 ・本校開校後は、見学する機会も増えて、地域の保護者にとって特別支援教育についての理解が深まってきている と思う。 ○全体(総括) ・昨年度、奥越地区に初めて特別支援学校が開校したことで、地域の方々に特別支援教育に対する理解が広がる ことが期待される。教員には、児童生徒や保護者の個々のニーズに応えられるように、進路先、福祉サービスなど の地域の情報等を把握しながら、支援・指導を行うことが求められる。 (学校関係者評価を踏まえた今後について) 地域とのつながりを大切にした教育活動を推進していくとともに、教員全体が地域資源を理解し、一人ひとりの障 害やニーズに対応できるように、研修を効果的に行っていきたい。
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