東日本大震災からまもなく5年の 月 日 が 流 れ よ う と し て い ま す。 震 災 柱 と な っ て お り、 被 災 地 による大槌町の身元不明者の御遺骨 は今なお 町内 寺院に分散管理されている 御遺骨を1カ所に安置 納骨施設の概要をお伝えします。 なった東日本大震災津波身元不明者 今 号 で は、 城 山 に 整 備 さ れ る こ と に す る 施 設 を 設 け る こ と と し ま し た。 受 け て、 身 元 不 明 者 の 御 遺 骨 を 安 置 最 多 で す。 町 で は、 こ の 特 殊 事 情 を 72 柱 は 吉 祥 寺、 大 念 寺、 施設整備の概要 設置場所 城山地区 ( 中央公民館駐車場敷地内南東部 ) 敷地面積 約 530 平方メートル 整備内容 納骨施設建屋 参道および植栽の設置並びに関連造成 完成時期 (予定 ) 平成 28 年 12 月 場所を一刻も早く用意してほしいとの 納骨施設は、中央公民館駐車場の南 東 部 に 整 備 さ れ ま す。 約 5 3 0 平 方 422名の行方不明者の方々がいらっ 般的な納骨堂とは異なり、一定程度の 施設は、行方不明者や御遺骨が少し でも還るべき場所に近付けるよう、一 33 しゃいます。身元不明の 柱の御遺骨 道や植栽などを設置する予定です。 メートルの敷地に、納骨施設のほか参 御遺骨 柱を管理している大念寺の 大萱生修明住職は「現実として今でも 強い要望がありました。 遺骨の安寧と行方不明者の帰還を祈る れており、御遺族や仏教会からは、御 蓮乗寺の町内3寺院に分散して管理さ 御 遺 骨 を しっかり守り 心落ち着く穏やかな空間に 明者の御遺骨 者は422名となっています。身元不 者は1285名で、このうち行方不明 大槌町の震災による死者・行方不明 3 もあります。納骨施設がその方々が安 開放性と温かみを感じられるように作 部分的にガラスを用い、時間によって り ま す。 主 要 構 造 は 木 造 と す る ほ か、 日に 太陽光が射し込み自然な明るさが得ら れ る よ う に し ま す。 毎 年 3 月 施設は今年 月の完成、来年3月ま で の 供 用 開 始 を 予 定 し て い ま す。 ま します。 ら、落ち着きある穏やかな空間を創出 公民館側との距離を一定に保ちなが 施 設 周 辺 に は 植 栽 を 行 う と と も に、 駐 車 場 側 に 木 製 の 塀 を 設 け る こ と で、 不明の御遺品を収蔵します。 とも可能です。御遺骨のほか、所有者 参拝する方は、御遺骨とガラス扉越 しに向き合えるほか、中に立ち入るこ 中に納め、それを難燃布で包みます。 チール製)を使用し、骨つぼは骨箱の て御遺骨を管理する棚にも不燃材(ス し、一定の防火性能を備えます。加え 一方で、御遺骨を安全に管理するた め、壁や屋根、天井には不燃材を塗布 ます。 心を通わせていただきたいと考えてい くの方々が、この場所で、大切な方と 開口部が南西を向いています。より多 は、真正面から光が射し込むよう施設 11 た、供用までに正式名称を決める予定 です。 完成イメージ なれば」と願います。 らかに、そして心を落ち着ける場所に 72 4 Otsuchi Otsuchi 5 72 12 復興通信 復興通信 「私たちがつくる 私たちの新しいまち」 平 面 図 私たちがつくる 私たちの新しいまち 〜 東日本大震災津波身元不明者納骨施設〜 ※納骨施設設置予定地からの眺望
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