「東アジア文化都市－日中韓アニメ・マンガ創作競技会」の開催平成２８年１月在青島日本国総領事館１「東アジア文化都市」について「東アジア文化都市」は，日中韓文化大臣会合での合意に基づき，日本，中国，韓国の３カ国で２０１４年から行われている事業です。文化芸術による発展を目指す都市を各国１都市選定し，１年を通じて行われるさまざまな文化芸術イベントなどで交流を深め，相互理解を図るとともに，世界に向け東アジア文化を積極的に発信していくことを目的としています。２０１５年は日中韓３カ国から，それぞれ，新潟市，青島市，清州市の３都市が選定され，文化分野における様々なイベントが実施されました。新潟市では「食文化創造都市にいがたシンポジウム」や「新潟インターナショナルフェステイバル」，青島市では水彩画の展覧会や民族コンサート，清州市では『箸』フェステイバルや書道展等が開催されました。２「日中韓アニメ・マンガ創作競技会」について東アジア文化都市関連のイベントの一つとして，青島市で７月１７日の開会式を皮切りにして，１１月の授与式まで約５ヶ月にわたって「日中韓アニメ・マンガ創作競技会」が開催されました。競技会では小中学生，大学生，社会人が，漫画，動画，平面デザイン，マイクロムービーの分野で競い合いました。７月中旬から９月末まで競技会作品を募集，１０月上旬に審査，１０月中下旬にテレビ・映画フォーラム，現代漫画家との交流会，１１月１３日に競技会授与式・優秀作品放映が実施されました。開会式における遠山総領事の挨拶日中韓３カ国代表による開会授与式において，中国側代表から「日中韓は一衣帯水の国であり，お互いの文化交流の歴史は長い。今回のイベントを通じて日韓と共に文化領域の交流と協力を強グローカル通信第84号化していきたい。」と述べました。続いて，韓国側代表から「今回のイベントはアジア地域におけるアニメ・マンガ創作の交流と文化交流を促進する意義深いものである。」と述べました。そして，日本側代表（新潟市文化政策課長）から「様々な文化交流を通じて相互理解を深め，東アジアの文化を広く世界に発信していきたい。」と述べました。授与式授与者との記念写真日中韓アニメ・マンガ創作競技会は７月の開会式から１１月の授与式までの５ヶ月にわたるイベントで，日中韓の青少年文化交流を促進するイベントでした。今回のイベントを通して日本だけではなく，３カ国いずれもアニメ・マンガ文化への関心度が非常に高く，相互理解を促進する上での重要なプラットフォームとすることができると改めて感じさせられました。当イベントは今回で終了しましたが，在青島総領事館としては，今後とも青少年や文化等の様々な交流を積極的に支援してまいりたいと思います。グローカル通信第84号