東日本大震災 救援・復興ニュース238号

10 月 2 日、達増拓也岩手県知事(写真)は定例県議会開会日の知事演述で、東日本大震災被災者
の医療費(国保と後期高齢者医療)
、介護保険と障がい福祉サービスの利用料の免除につ
いて今年末となっている助成期間を 1 年間延長する考えを表明しました。同制度は、被
災者の医療費の本人負担分を国が 8 割、県と市町村が各々独自に 1 割支援するという内容。
今年度県内では▽国保 1 万 9890 人、▽後期高齢者 1 万 1651 人、▽要介護者 4152 人が
対象になっています。
達増知事は「被災者の健康面や経済的な負担を少しでも解消すべく、被災者の国保の医療費窓口負
担等の免除について 1 年間延長することにした」と述べました。
日本共産党の斉藤信県議団長は「県議選で復興の最大の課題の一つとして、被災者の医療費等の免
除継続を訴えてきた。知事の決断を高く評価する」と語っていました。
10 月 15 日、千田美津子県議は当選後、初の県議会一般質問を行い
ました。千田県議の質問は①戦争法について、②被災者の支援のとり
くみについて、③子どもの医療費助成について、④介護保険制度につ
いて、⑤県立病院の再建整備、看護師等の増員について、⑥子どもの
教育と高校再編問題等について、⑦農業・コメ問題についてでした。
戦争法について達増知事は「多くの憲法学者が違憲と指摘、世論調査でも国民の多くが反対、岩手
県議会においても安保関連法の廃止を求める意見書可決されており、私は廃止するのが適当と考える」
と述べました。また党が提唱した国民連合政府構想について知事は「安保関連法に反対する国民の民
意を形にしようとするものであり、民意を尊重する姿勢については大いに評価するものである」と述
べました。千田県議の選挙区の奥州市からは大型バス 1 台で傍聴にかけつけました。
9 月の記録的大雨で鬼怒川の堤防が決壊し、大水害に見舞われ
た茨城県常総市。JCP宮古ボランテイアセンターの里木事務局
長(党震災オルグ)と中島宮古市議ら一行 3 人は 10 月 11~13 日、
常総市へボランテイアとして支援に入りました。
一行は 11 日朝、コメ 5 キロ袋 100 袋や衣料、食器類など宣伝カ
-(ワゴン車)に満載し出発、約 12 時間かけて現地に到着。
12 日は常総市の石川栄子党市議の案内で床上浸水した被災者宅な
ど 40 件ほどお見舞しながらおコメなど届けて歩きました。
ようやく水道、電気が通ったばかりで「まだガスも使えない」
「泥
水で、かたづけが大変だ、修繕費用もかかる」など切実な声が寄せら
常総市におけるボランテイア
れました。13 日朝、帰路に、宮古に到着したのは暗くなってからでした。