ひょうたん島日記 未来へ羽ばたけ若人 大槌が舞台の映画「未来のカケラ」 〜平成 28 年成人式〜 〜岩間壮太君の作文を原作に〜 平成 28 年の大槌町成人式が 1 月 10 日、城山公園 町立大槌学園小学部 5 年生の岩間壮太君の作文を 体育館で開かれました。震災時に 15 歳だった新成 原作とした映画「未来のカケラ」の撮影が昨年 12 人 111 人が出席。式典は、今年も震災犠牲者を追悼 月 21 日から 4 日間、大槌町内で行われました。上 もく とう する黙祷で始まりました。平野公三町長の式辞に続 映時間約 15 分の短編映画で、吉里吉里地区を中心 き、新成人を代表して岩手医大薬学部 2 年の岡谷智 にすべて町内で撮影されました。震災の津波で家を 英さんが「みんな自ら選択する強い意思と責任感で、 流された経験を持つ見習い大工の青年の物語で、出 未来を切り開こうとしている。これからは与えられ 演者は須賀健太さん、大島麻衣さん、六平直政さん、 る立場から与える立場に変わっていかなければなら 塩野瑛久さん、栗山航さん、戸塚純貴さんなどです。 2 月 7 日には城山公園体育館で上映会が開催され、 監督・脚本・編集を務めた渡邊世紀さん、エグゼク ティブプロデューサーの別所哲也さん、大島さんが 訪れる予定です。 吉里吉里地区の一軒家の新築現場の撮影では、出 (左写真)撮影で大槌町を訪 れた須賀健太さんと言葉を交 わす岩間壮太君㊨ ない。支え合う大切さと感謝の気持ちを忘れず、ま た命の重さを胸に刻み、自分を信じて歩んでいく」 と抱負を述べました。 式典後のアトラクションでは、スクリーンに中学 校時代の部活動や修学旅行などの懐かしい写真が映 し出され、当時の担任教師が登壇して思い出を語っ たり、未来へエールを送りました。県立大槌高校吹 奏楽部、音楽活動を展開している大槌ウインド・オ なりました。 サンタクロースがサーフィン!? 〜浪板海岸でナミイタクリスマス〜 浪板海岸の観光再生に向けた拠点施設「浪板海岸 ヴィレッジ」が完成し、12 月 23 日に初めてのイベ (右写真)一軒家の新築現場 で行われた撮影の様子 ーケストラによる合同演奏もあり、華やかな式典と ント「ナミイタクリスマス」が開かれました。親子 連れなど約 60 人が参加。施設の見学会、浪板産の いました。撮影の合い間には、見学に訪れた町民の 方々と出演者が笑顔で触れ合う光景も見られました。 主演の須賀さんは「大槌の人たちは皆さんあたたか く応援してくださいます。映画を通じて未来に向か う姿勢、一歩ずつ進んでいく大切さを伝えられれば と思います」と話していました。別のシーンでは、 エキストラで平野公三町長も撮影に臨みました。 政府広報が東北を元気にする作文として平成 27 年 7 月 1 日から 8 月 31 日にかけて募集した「わたし たちのふるさと、10 年先の物語」で、最優秀賞に輝 いた岩間君の作品を原作として短編映画化されるこ とになったものです。 「震災から 4 年と半年(感謝を 忘れない) 」と題した作品で岩間君は、津波で家を流 された悔しさや支えてくれた周囲の方々への感謝、 多くの人たちが住む場所をつくるため将来は大工を 目指す気持ちをつづりました。撮影の見学に訪れた 岩間君は「自分の作文が映画になるのは不思議な気 持ちだけど、とても楽しみです」と話していました。 「ゆき」 〜ゴールデンレトリバー 〜 どを行いました。浪板海岸にちなんでサーフボード に乗ったサンタクロースが登場しました。 大槌町のそば店経営佐々木光義さんの飼育するゴ 参加者はリンゴやイチゴなどで思い思いにケーキ 浪板海岸ヴィレッジは、浪板海岸にたたずむ三角 ールデンレトリバーの「ゆき」 (雌、2 歳 6 ヵ月)が、 をデコレーションし、クリスマスの雰囲気を楽しみ 屋根が目印の建物です。集会施設としても利用でき 災害発生時に倒壊した家屋やがれきの下に取り残さ ました。ケーキが完成すると、海からサンタが現れ るほか、春には入居店舗もオープン予定です。使っ れた要救助者や行方不明者の捜索などで活躍する災 て子どもたちにお菓子やリンゴをプレゼント。子ど てみたい方、興味のある方は復興まちづくり大槌株 害救助犬の認定試験に合格しました。本県沿岸部初 もたちは大喜びしていました。 式会社(0193-55-6650)までお問い合わせ願います。 で、岩手県警察の嘱託犬の試験にも合格しました。 Otsuchi 演者の方々は緊張感が漂う中で迫真の演技を見せて 本県沿岸部初の災害救助犬誕生 リンゴを使ったオリジナルクリスマスケーキ作りな 17 「未来のカケラ」の出演者の皆さん(撮影・石川清以子) Otsuchi 16
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