スライド 1 - 国土交通省 関東地方整備局

機械設備の履歴管理システム調査・分析
エンジン
クランク軸
傾向管理事例(ディーゼル機関デフレクション※)
主原動機ディーゼル機関
※デフレクションはクランク軸曲がりを示す指標
業務の概要
高度成長期以降に急激に機械設備の設置数が増加していることから、今後は維持管
理費用が増加し予算が逼迫する懸念があります。このため限られた予算の中で信頼
性を確保するために効率的な維持管理を行うことが求められています。
平成20年3月に「国土交通省公共事業コスト構造改善プログラム」が策定され、そ
の中で機械設備の効率的な維持管理の実現が施策として位置づけられました。
平成27年度より運用する「河川用ゲート・ポンプ設備点検・整備・更新マニュアル
(案)」では、設備の状態監視型予防保全を推進することとしており、点検・診
断・健全度評価を適切に行って設備毎の維持管理計画を策定・見直していくことが
重要となっています。
施設管理事務所では、紙ベースの維持管理情報を長期的に保管することは困難であ
ることから、技術事務所が施設管理事務所から維持管理データを継続的に収集し、
データベースとして活用環境を整え、計測データに基づく傾向管理手法、診断手法
の検討・立案を行っています。
実施状況
調査施設:水門設備3施設、揚排水ポンプ施設、トンネル換気施設、道路排水施設におい
て、調査・検討を行っています。
○機械設備維持管理システムのデータ(点検結果等)の精査・入力
信頼性の高いデータベースの構築
○FT図作成(FMEA・FTA実施)
設備の信頼性評価、仕様改善などの検討
○過年度データ収集により、維持管理データによる傾向管理を導入し、傾向管理
基準値の設定及び評価方法(案)を作成
○施設管理事務所に対して傾向管理の評価シート(案)の提供
年度保全(点検)における継続的な活用支援
○新しい状態監視保全技術の現場への適用方法の検討(潤滑油分析DB)
主にディーゼル機関の傾向管理手法を検討
2016.1