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新技術の活用促進に関する調査(NETISフィールド提供型の検討)
業務の概要
NETISフィールド提供型は、NETIS登録技術について国土交通省のニーズに沿った
技術検証を実際のフィールドを活用して検討を行う制度です。平成25年度より照明
柱や標識柱など、単柱式の道路附属物の地際部分の腐食や、き裂状況について把握
する技術について検討を実施しています。
検討は、NETISに登録された技術から公募を行い、公募条件に合致した4技術につ
いて実際の照明柱や標識柱を用いた測定実験を実施しました。公募要件は、「附属
物(標識、照明施設等)点検要領」に規定された掘削、近接目視により得るデータ
を代替出来る事を条件として作成しました。
なお、実験した各技術は超音波を使用して地際不可視部分の腐食やき裂を判断す
るものです。
実験状況
変状の検出例
実施状況
○公募された4技術はいずれも地際不可視部分の変状は高い精度で把握出来る事が、
確認されました。ただし、腐食又はき裂の判定はできない事、附属物の点検要領
に規定する板厚測定精度(0.1㎜)は確保出来ない事が確認されました。また、調
査は、掘削を伴わないため従来の掘削調査に比べて時間、コスト、交通規制の手
間等が大幅に低減可能な事も確認されました。
○実験の結果「地際部不可視部分の変状有無を手軽に把握できる技術となる可能性を
有している」事が確認されましたので、引き続き照明柱、標識柱の掘削前に変状有
無を把握する「スクリーニング調査」への活用可能性について検討を行っています。
2016.1