頚椎後縦靭帯骨化症 頚椎後縦靭帯骨化症は

・頚椎後縦靭帯骨化症
頚椎後縦靭帯骨化症は、罹患している範囲と程度、同部位での可動性を考慮して、椎
弓形成術または多椎間前方固定術を施行しています。
・頚椎不安定症・後弯変形
不安定性が高度なものや後弯変形の矯正が必要な症例には、当院常設のナビゲーショ
ンシステム下で頚椎椎弓根スクリューを用いたインスツルメンテーションを併用し、矯
正固定術を行っています。手術用ナビゲーションシステムとは、カーナビゲーションと
同じようなシステムで実際の術野の位置情報を座標化し、これを 3 次元 CT 画像上に反映
させ術中の位置確認を行う画像支援システムで、より安全で正確な手術が可能になりま
す。
・上位頚椎
上位頚椎手術も積極的に行っており、例えば関節リウマチ患者に見られる環軸関節亜
脱臼には、京都大学で開発したデバイスを用いて Magerl 法(図 1)を、環軸椎垂直脱臼
や転移性上位頚椎腫瘍の再建には、後頭頚椎固定術や環椎外側塊スクリュー使用による
再建を行っています。当院附属の大手前整肢園との関連で、小児の Down 症や骨系統疾患
における環軸関節脱臼・不安定症の治療として、後頭頚椎固定術も行っています。
(図 1)