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題字は白老中学校2年 田湯 万菜さん
2016
2
●多文化共生のシンボルマーク
提案
●新幹線フォトキャンペーン
●土砂災害区域新たに4カ所指定
●わが社のいちおし・ポロトの森
どうぶつ病院
666
VOL.
白老町広報
コタンの四季
アイヌ伝統食∼刺身∼
地方によって獲れるもので調理方法などは
変わってきますが、どのようなものがあるの
か紹介します。
魚貝類は、生きが良いものであれば白身の
魚のほとんどが刺身にできます。ですが寄生
虫が多いものは食しません。川魚は、マス、
サケなどがあり、海は、マダラ、マンボウ、
カレイ類。貝類はボラ、ホタテ、ホッキ⋮。
少し変わったものでしたら、タコの卵︵タコ
マンマ︶、エビの内臓、サケやマスなどの眼
球や心臓などがあり、注意して食さなければ
いけない部位、そして時期もあります。刺身
のつけ汁としては、海水を煮立てて冷ました
もの、そこにサンショウ、ヤマブドウの若葉
やしぼり汁などを薬味として添えます。陸海
獣の刺身は大型、小型にかかわらず、一般的
には肝臓を食します。ヒグマを例にあげると、
最初に取り出されるのが肝臓です。理由は、
胆のうを傷つけずに取ること、肝臓を見るだ
けで健康状態がわかるからです。そして大型
の獣類の場合、さらに腎臓、心臓が刺身にな
ります。小型や中型の動物は肝臓と心臓に限
られます。刺身は何もつけずに食します。か
むほどに甘みが増し、切り身の量が多いもの
は低年齢層の者に配給され、少量のものは、
年配者や主に男衆、体の弱い人に配給されて
いました。
魚貝類は動物性タンパク質と不飽和脂肪酸
の供給源として優れた食料です。獣肉も魚貝
類と同様で、さらにエネルギーやビタミン、
鉄分を摂取できます。写真は2007年に撮
影したシ リカ プ︵メカジキ︶の刺身とオハウ
です。シ リカ プは、貧血防止や骨をつくる栄
養が豊富なのだそうです。こうした食生活の
中に栄養を補う策を、アイヌ民族は昔から伝
えてきたのです。
アイヌ民族博物館
押野
朱美学芸員