三朝町立西小学校 5年 山田 蒼絃(やまだ あおと):米

さいゆうしゅうしょう
最優秀 賞
とっとりけん ち
じ しょうじゅしょう さ く ひ ん
鳥取県知事 賞 受賞作品
「米」
三朝町立西小学校
やまだ
5年
あおと
山田 蒼絃
僕は毎年三朝地区のひいおじいちゃんの田んぼで、稲刈りやはでかけの作業を
手伝っています。
稲刈りは、ほとんど四角の田んぼだけれど、それでも機械が入らない所は、鎌
を使って刈ります。僕には、思っていた以上に力が必要で大変でした。
はでかけは、はでを作る所から始まります。はでを作るには、真っすぐではな
い木を使うので、組み合わせを考えるのは難しいけど、うまくできたときは、う
れしかったです。しかも、はでの高さを考えて組み合わせるので、大人でも何度
も木を差したり抜いたりの繰り返しはとても大変そうでした。そして、はでが出
来たら、稲の束を掛けていく作業です。この作業から2人1組になって、稲を分
ける人と、稲をはでに掛ける人に分かれます。僕は、身長が低いので稲を分ける
方をしています。稲の束を2対8か3対7ぐらいに分けて、分けた束を掛ける人
に渡します。始めは、なかなか上手に分けられないけど、やり慣れてくるとテン
ポよく渡すことができて楽しいです。稲刈りやはでかけの作業の途中で、
「オーイ、休憩だけお茶飲もうやあ」。
と言ってくれた後に飲むお茶は、最高です。スポーツをした後に飲むのと同じく
らいおいしく感じます。
そして、11月ごろには、いつも新米をもらって食べています。この米は、や
っぱりいつもの米とは違うような気がします。自分が手伝って作った米というこ
ともあるけれど、米がつやつやしていて、とても甘いと感じます。
僕は、お米の食べ方では塩おにぎりとおこげが大好きです。新米の塩おにぎり
は、シンプルだけど塩の味が引き立っておいしいし、ひいおじいちゃんの家の釜
で炊いたときに出来るおこげは最高の食感です。
三朝町の新米きぬむすめが、2年連続で食味ランキングの、特Aという一番良
い評価になっているそうです。だから、三朝で作られている米は特においしいと
思うし、その中でもひいおじいちゃんのお米は、僕にとって一番おいしいと思い
ます。
僕は今、総合の授業でお米を作っています。5月には、地域の田んぼで初めて
田植えをしました。田植えはとっても大変でした。お米を作るいろいろな作業を
経験して、お米ができるまで本当に大変なことが、今まで以上によく分かってき
ました。
だから、毎年皆の苦労があって、こんなに毎日おいしいお米が食べられること
に感謝して毎日食べたいと思います。
いつか、ひいおじいちゃんの田んぼで作った米をたくさん食べて、こんなに大
きくなったんだよと言って、ひいおじいちゃんに喜んでもらえたらいいなと思い
ます。