モーセ ・・ 汝エジプトを憎む勿れ 今回は、何らかのご縁があった人や

モーセ ・・ 汝エジプトを憎む勿れ
今回は、何らかのご縁があった人や、関わったことがある人などに対して嫌な思いをしたことがあっ
ても、その人達を憎んじゃだめだよと言った人、モーセについて書きたいと思います。
普通の人では、こんなこと無理ですよね。
モーセは、旧約聖書に出てくる人です。
今から 3000 年くらい前と言われていますが、本当に実在したのかどうかもよくわからないので、
言い伝えをそのまま受け入れることにします。
昔の映画で、何やら怪しい祈りをしたら海が真っ二つに割れて、モーセらユダヤ人は脱走に成功
し、モーセらが脱出した後、海が元通りに戻って途中まで追いかけてきたエジプト人が海に飲み
込まれたってのがありましたよね。
言い伝えによると、はるか昔、ユダヤ人とエジプトは友好国でした。
そこで、多くのユダヤ人はエジプトに移⺠として移り住んでいました。
エジプト内部でユダヤ人がどんどん増えてゆき、ある時、ユダヤ人が反乱を起こしたらヤバいと考え
る王様が現れて、突如ユダヤ人を迫害し始め、奴隷としてこき使うようになりました。
エジプトの王様は、これ以上ユダヤ人が増えないよう、⼦供を皆殺しするよう命令を出しました
が、ユダヤ人の⻑だったお⺟さんは、⽣まれたばかりの⾃分の⼦供が殺されないよう、川に流しま
した。
その⾚ちゃんは、川を下って⾏き、エジプトの王族のお姫様に拾われました。
この姫様は、その⾚ちゃんが可愛かったので、⾃分で育てることにしました。
この⾚ちゃんがモーセです。
モーセは、エジプト王族の⼦として⽴派な若者に成⻑し、周囲からは、やがてはエジプトの王様
にふさわしい若者だと思われるようになっていました。
ところが、ある時、神様の声が聞こえました。
「お前はユダヤ人の⻑の息⼦だ。」
「ユダヤ人を率いてエジプトを脱出しなさい。」
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「ユダヤ人が良い⾏いをすると約束するならは安住の地を与えよう」
そんな神の言葉を信じられなかったモーセは、念のためエジプトの姫様に確認しました。
「私がユダヤ人なんてウソですよね︖︖」
エジプトの姫様は、ウソを突き通すことができず、神の声は真実だと打ち明けてしまいました。
モーセは、神の言葉を実現すべく、王宮を離れて、ユダヤ人たちと暮らし始めます。
再び神の声が聞こえました。
「エジプトの王様に言いなさい。ユダヤ人を開放しないとエジプトに不幸な出来事が続出す
る。」と。
モーセはエジプトの王様と、ユダヤ人を開放するよう交渉しましたが、エジプトの王様は拒否しま
した。
すると、神の声で聴いたことが次々に起こります。
とうとうエジプトの王様はギブアップして、ユダヤ人にエジプトから去ってもよいと言ってしまいました。
いざ、ユダヤ人がエジプトからいなくなると、奴隷と言う労働⼒が無くなり困ってしまい、やっぱりユ
ダア人を再び拉致って奴隷にしようと考えて、⼤軍を引き連れて追いかけていきました。
そこで、あの有名な海が真っ二つになるシーンの登場です。
エジプトは⼤軍を失い、ユダヤ人を連れ戻すのを諦め、⾷料や⾺などの家畜をユダヤ人に渡して
改めて送り出すことにしました。
その後、モーセとユダア人には神様との契約だのこちゃこちゃありますが、キリスト教徒以外は興味
を持てない話でしょうし、私ももちろんキリスト教徒で無く、興味が無いので割愛です。
そのこちゃこちゃしている最中に、モーセはユダヤ人たちに神様のお告げを聞かせるわけですが、そ
の中の一つが 「汝エジプトを憎む勿れ」 です。
みんなはエジプトに住んでいたのだから、あんまりいい思いをしなかったかもしれなかったけど、一度
ご縁があって関わった人を憎んじゃダメだよ みたいな内容ですが、よっぽどの人格者でない限り、
そこに所属していて嫌な思いをしていたのに、そこを離れても憎まないのは無理ですよね。
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実際、私が起業前に勤めていたブラック会社には、今でも恨み骨髄です。。
辞める瞬間まで嫌がらせをしたかと思えば、辞めた後にも嫌がらせが待ち構えていました。
いずれどこかで恨みを晴らしたいとは思っていますが、中にはいい人もたくさんいたので、この会社
に恨みを晴らせば、そのいい人たちも失業してしまうとの考えから思いとどまっていますが、いい人
たちに恵まれなかった場合や、それを上回る憎しみを持って離れた人たちは、内部告発等で恨
みを晴らすこともあるかもしれません。
付き合っていたり、夫婦だった男⼥が別れる場合にも、同じようなことがあるのかもしれません。
私は人格者ではないので、嫌な思いを受けた人や組織に 「汝エジプトを憎む勿れ」 の実践は
かなり困難なものがあります。
但し、去っていく人に恨みを買わない別れ方というのは、努⼒すればできそうな気がします。
ある人が去っていく場合や、⾃分が去っていく場合には、今までの禍根をうまく緩和して、相手に
「汝エジプトを憎む勿れ」 と思ってもらえるようにしたいものです。
もっといいのは、普段から恨みを買わないことなのでしょうけど、人と人が共存している以上、何ら
かの利害関係の対⽴から関係がこじれることは避けられないことでしょうが、その点は過度に⾃
分の利益を主張せず、全体最適 という考え方で乗り切っていこうと思っています。
但し、100%⾃分の利益のみを主張してくる人に対しては、断固戦うとは思いますが。。
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