「新入生に期待する」

学校長からのメッセージ 2012.4.6
「新入生に期待する」
学校長 髙木 正皓
新入生の皆さん、ご入学おめでとう。本校生となった喜びは、いかほどですか。
苦労が多いほど、喜びも大きいはずです。この喜びを大切にしながら、本校での
生活を実り多いものにして欲しいです。そのためには、どのように自分を変え、
自分を高めたいと考えているのでしょうか。夢や志を抱き、目的や目標を立て、
意欲的に過ごすことが、皆さんを大きく成長させるとともに、三年後の進路実現
を可能にしてくれます。このことが、皆さんの一生の重要な部分を決めるといっ
てもよいでしょう。
今、社会は、高校生となった皆さんに、何を求め、どうあって欲しいのでしょ
うか。一つは、変化の激しい社会で、自分で課題を見つけ、自ら学び、考え、主
体的に判断し、行動することができる人。また、そのことに責任を持ち、よりよ
く問題解決ができる力を求めています。二つは、自らを律し、他人とともに協調
でき、他人を思いやる心や美しいものに感動する心など、豊かな人間性を求めて
います。三つは、生涯を安全に、たくましく生きるための健康と体力を求めてい
ます。これらの実現のため、本校で人としての総合力を磨き、社会で通用する人
材とならなければなりませ ん。学校での授業や HR 活動、学校行事、生徒会活動、
部活動に自ら積極的に取り組むとともに、高校生としての確かな学力と世の中の
しくみやルールを意識した社会性を身に付ける必要があります。更に、今までの
自分の意識を変えることも大切です。皆さんが夢や志を抱き、目的や目標の達成
に向け、懸命に努力することで、そのことが実現するのではないでしょうか。努
力はウソをつかないと思います。実現すれば、きっと自信となり新たな意欲とと
もに、次のステップへと進むことでしょう。是非、そのような体験を本校で重ね
てください。必ずや皆さんに、 元気と勇気と誇りが湧いてくるはずです。
また、本校の建学の精神「神を畏れ 人を恐れず 人に仕えよ」の実践は、皆
さんの人生を豊かに実りあるものにしてくれます。この精神は、本校創立者八代
斌助師父がキリスト教の本道をまとめられたことばです。少しむずかしいかもし
れませんが、「畏れおののく対象が、心の中でしっかり確立したとき、世間の目や
肩書など人間に付随したさまざまなものを恐れる必要はなくなるのです。人間は、
ややもすると傲慢な人になりがちなので、信仰心を持って人を愛し、仕えること
を生涯心がけなさい」という意味です。このことを実践し、国際社会に通用する
人材として、心豊かに進化と成長することを期待します。
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