休憩室・研修室の充実

愛知県内介護事業場の職場環境向上工夫取組事例
名
称:社会福祉法人 葆光会
業
態:施設系(従来型)・通所
職 員 数:61 名;男性 27 名、女性 34 名(H27. 8 現在)
休憩室・研修室の充実
<現場の意見を汲み上げ、職員のモチベーション向上>
取組のきっかけ・背景
○ 休憩室:従来の休憩室は畳の部屋であった。職員は食事や休憩をしていたが、この休憩室が利用
者さんの部屋から近く、コールで度々呼び出され落ち着かなかった。
○ 図書室:介護関連等の書籍が増えてきたこともあり、現場から保管場所が欲しいとの要望があり、
法人としても職員の向上心維持やその他の利用促進を検討する必要があった。
取組の内容
○ 休憩室:利用者さんの部屋から比較的離れており、元々あまり利用していなかった部屋をリフレ
ッシュルームとして改装した。マッサージチェアやエアロバイク、某社のお菓子販売、TVを置
くなど設備も充実し、完全に隔離した休憩部屋とした。
また、プチカンファレンスを実施する場としても活用している。その日勤務している各階の代
表者が 16:00~リフレッシュルームに集まり 30 分だけ課題や注意点を話しあっている。
※『プチカンファレンス』について: 平成 25 年に法人内LAN環境整備により口頭による申し送りを一旦停
止した。その後の問題等の確認においては職員から不都合がある等の支障の声は上がっていないが、
『プチカン
ファレンス』という時間を設けた。
○ 図書室:宿直室の隣のボランティアさんの控室に設置した。現場からの希望による介護専門の本
を法人負担にて購入、職員からの寄贈書を蔵書とした。職員は積極的に専門的な知識を学ぶこと
ができる環境を整えることができた。
また、介護福祉士の資格取得の勉強会開催や自主勉強会を実施する場となっている。
現状とこれまでの取組の効果・今後の課題
○ 休憩室:休憩室が隔離されたことにより、ゆったりと休憩が取れるようになった。マッサージチ
ェアの利用率は高く、職員にも好評である。
○ 図書室:今後は医学・看護的な書籍も揃えていくこととしている。
○ 今後の課題としては、一旦停止している申し送りに関して、今のままで良いという意見もあるが、
夜勤帯・日勤帯においても 1 日に 1 度は職員同士が顔を合わせる機会が必要であり、また、新
人教育に際しても申し送りの方法やその日の指導を実施するうえでも必要ではないか、という現
場からの声もあったため、再開すべきかどうか検討する必要がある。