愛知県内介護事業場の職場環境向上工夫取組事例 名 称:社会福祉法人 葆光会 業 態:施設系(従来型)・通所 職 員 数:61 名;男性 27 名、女性 34 名(H27. 8 現在) 人事考課と研修の受講との連動 <目標クリアと研修の充実> 取組のきっかけ・背景 ○ 数年前に『ポジティブカード』という、業務改善等の提案制を導入したものの、提案がなかなか 上がってこないことから、職員の意識改革を含め、新たな人事評価制度を導入することとした。 取組の内容 ○ 『ポジティブカード』に加え、個人の目標(たとえば、ケアマネジャーに合格したい、外部研修 に 2 回以上参加する、個人的な内容でも良い:たとえば、フルマラソンに出場する等)を立て てもらうことにした。この目標は一覧表にし、施設内 LAN にて職員が誰でも閲覧可能になって いる。年度末にこの目標を 1 年間でクリアすることができ、個人の評価が 5 段階評価の 4 以上 であれば、3 役(苑長・次長・課長)が目標内容と評価を検討し表彰、金一封(5000 円・3000 円・2000 円)を授与することとした。 ○ 新たな人事評価制度として、法人独自の評価シート(26 項目 130 点満点)を苑長が作成、6 月・ 12 月の賞与及び昇給にも反映する制度を導入した。6 月の評価時には面談希望者については面 談を実施することとした。 ○ 研修の充実:名古屋市が認める研修については座学以外であれば交通費も含めて半額助成(上限 有:平成 27 年度現在)制度を活用し、外部研修情報はすべて現場に流し、職員が希望する研修 に関しては全て参加可能とした。認知症やコミュニケーション、移乗といった介護に関する研修 に対する参加が多いが、特段法人が指示して参加させることはなく、正規職員だけでなくパート 職員も参加することができる。 ○ 職員のモチベーション向上、介護技術の向上、サービスの質の向上のために、研修の参加につい ては、人事評価制度にも連動させている。 現状とこれまでの取組の効果・今後の課題 ○ 評価シートは H26 年度より導入したので、今後は 3 役や現場の意見を取り入れて随時改定をし ていく予定である。 ○ 今年度の面接希望者は 8 名であったが、面接を実施することで評価の差異も確認でき、法人の 理念や苑長の考えも確認できるとの声もあり、法人としては今後も面接を継続し希望者が増加す ることが課題である。 ○ 平成 26 年度においては職員が希望する研修すべてに参加することができた。また、研修に参加 した職員は、研修内容をレクリエーション・介護勉強会や月 1 回の会議で発表する等、他の職 員へフィードバックすることにより、介護技術の向上や利用者へのサービスの質の向上へ繋がっ ている。今後は更に職員間におけるコミュニケーションの充実へと繋げていきたい。
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