DNW-14020 の概要 - 国立研究開発法人日本医療研究開発機構

DNW-14020 の概要
課題番号 :DNW-14020
課題名
:小胞体ストレス応答を活用した抗癌剤・抗ウイルス剤の探索
主任研究者(Principal Investigator):
森 和俊(京都大学大学院 理学研究科)
課題番号 DNW-14020 について、構造異常蛋白質の蓄積により活性化される小胞体スト
レス応答(UPR:unfolded protein response)において重要な役割を果たす蛋白質 X をタ
ーゲットとして、新たな抗がん剤の創出に取り組んでいる。
種々の疾患の中でもがんは、細胞が増殖する際に内部が低酸素、低グルコースなどのスト
レスに曝されるため、UPR の活性化が増殖に必須となっている。そこで、UPR 経路を抑制
する薬剤は、UPR が活性化されているがん細胞に選択的に作用する副作用の少ない抗がん
剤になるとのコンセプトで創薬を進めている。
創薬コンセプトの妥当性は多くの報告で示されているが、本研究では特に以下のような
優位性があると考えている。
① ターゲットタンパク質 X の阻害剤は、他の経路の阻害剤に比べて副作用が少ない
可能性が高いと考えられること。
② 蛋白質 X の阻害化合物探索のための HTS assay 法はツニカマイシン等の非生理的
なストレス物質を用いない新たな方法であること。
③ 主任研究者が UPR 研究の第一人者であり、Cell-based assay 法など研究基盤が整
っていること。
現在、タンパク質 X の阻害化合物取得を目指して、HTS(high throughput screening)
用のアッセイ系を準備中である。
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