【平成28年1月の経済報告】

【平成28年1月の経済報告】
平成28年1月19日
本稿は、マイクロマシン/MEMS 分野を取り巻く経済・政策動向のトピックをいろいろ
な観点からとらえて発信しています。平成28年、新年1月の経済報告をお届けします。
1.全般動向
◎「平成28年度予算の概要」
政府は平成27年12月24日、平成28年度予算を閣議決定しました。ポイントは以
下のとおりです。
○
経済再生と財政健全化の両立する予算
・一億総活躍社会の実現に向けて、「希望出生率 1.8%」、「介護離職ゼロ」に直結する、
子育て支援 や介護サービス等の充実を図るほか、教育費の負担軽減等を進める。また、
地方創生の本格展開を図る。
・ 持続可能な社会保障制度の確立に向けて、社会保障関係費の伸びを「経済・財政再生
計画」の「目安」に沿って抑制(+4,400 億円*)。診療報酬の適正化、改革工程表の策
定などの改革を推進。
* 「経済・財政再生計画」における「目安」との関係では、平成 27 年度予算におけ
る一時的な歳出の影響額等を除き、実質+5,000 億円。
・ 事前防災・減災対策の充実や老朽化対策など国土強靭化を推進。また、「攻めの農林
水産業」に 向けた施策を推進。
・ 伊勢志摩サミットの議長国として、充実した外交予算により「地球儀を俯瞰する外
交」を推進。 また、防衛予算を充実し、防衛力を着実に整備。
・ 教育の質向上に向けた取組みや科学技術の基盤強化を推進。
・ 復興ステージに応じた課題に対応し、復興を加速化。
・財政健全化
一般歳出の伸びを「経済・財政再生計画」の「目安」に沿って抑制(+4,700 億円)。
* 「経済・財政再生計画」における「目安」との関係では、平成 27 年度予算における
一時的な歳出の影響額等を除き、実質+5,300 億円。  国債発行額(34.4 兆円)は
前年度から▲2.4兆円の減額。公債依存度は 35.6%とリーマン・ ショック以前
(平成 20 年度当初予算以来)の水準まで回復。
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【経済産業省の平成28年度予算(平成28年度産業技術関係予算案)】
【重点的に取り組む政策】
・第1に、福島・被災地の復興加速に向けて、引き続き福島・被災地の復興・再生、とり
わけ原子力災害からの福島の復興・再生に向け全力を挙げて取り組む。
・第2に、イノベーションを生み出す環境整備に向け、オープンイノベーション の推進
等のため、産総研と大学、公設試と中小・中堅企業等の産学官の「橋渡し」機能の強化等
を実施する。
・第3に、中長期的な我が国の産業競争力の向上等のために投資すべき分野 を中心に策
定した技術戦略等に基づき、
(1)IoT(Internet of Things)、人工 知能、ロボット等
(2) 戦略的ナノテク・材料分野等
(3)革新的エネルギー・ 環境技術
(4)健康医療分野
(5)ものづくり産業等について、
重点的に、 共通基盤技術の研究開発等を推進する。
※
詳細は以下のHPをご参照下さい。
http://www.meti.go.jp/main/yosan/yosan_fy2016/pdf/sangi1.pdf
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2.各経済指標
◎ 月例報告(内閣府)(平成27年12月21日公表) ※最新のデータで作成
【日本経済の基調判断】
・景気は、このところ一部に弱さもみられるが、緩やかな回復 基調が続いている。また、
消費者物価は、緩やかに上昇している。先行きについては、雇用・所得環境の改善傾向が
続くなかで、 各種政策の効果もあって、緩やかな回復に向かうことが期待され る。ただ
し、アメリカの金融政策の正常化が進むなか、中国を始 めとするアジア新興国等の景気
が下振れし、我が国の景気が下 押しされるリスクがある。
【各業界の状況 (生産全般、電子部品・デバイス抜粋)】
詳細は以下のHPをご参照下さい。
http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/2015/12kaigi.pdf
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◎ 設備投資
平成 27 年 11 月実績 機械受注統計調査報告
(平成 28 年 1 月 14 日公表 内閣府経済社会総合研究所)
1.
機械受注総額の動向をみると、2015(平成 27)年 10 月前月比 20.9%増の後、11 月は
同 23.2%減の 2 兆 1,456 億円となった。
2.
需要者別にみると、民需は前月比 22.3%減の 9,140 億円、官公需は同 0.9%増の
1,925 億円、外需は同 25.0%減の 9,700 億円、代理店は同 3.5%増の 1,168 億円となった。
3.
民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の動向をみると、2015(平成
27)年 10 月前月比 10.7%増の後、11 月は同 14.4%減の 7,738 億円となった。このうち、製
造業は同 10.2%減の 3,383 億円、非製造業(除く船舶・電力)は同 18.0%減の 4,379 億円と
なった。
※ なお詳細は以下のHPをご参照下さい。
http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/juchu/1511juchu.html
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◎鉱工業指数調査 【最新プレス情報 平成 27 年 11 月分(実績)】
(平成 28 年 1 月 18 日経済産業省発表)
製造工業生産能力・稼働率指数概況
製造工業稼働率指数は、98.6 で前月比▲0.1%の低下であった。
製造工業生産能力指数は、95.2 で前月比▲0.1%の低下であった。
※ なお詳細は以下のHPをご参照下さい。
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html
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