第1 総説

平 成 28 年 度 予 算 の 説 明
第1 総
1
説
予算編成の前提となる経済情勢及び財政事情
(1) 経
済
情
まれる。この結果、28 年度の実質GDP成
勢
長 率 は 1.7% 程 度、名 目GDP成 長 率 は
27 年度の我が国経済をみると、「大胆な金
3.1% 程度と見込まれる。また、消費者物価
融政策」
、「機動的な財政政策」
、「民間投資を
(総合)
は 1.2% 程度の上昇と見込まれる。な
喚起する成長戦略」
を柱とする経済財政政策
お、先行きのリスクとしては、アメリカの金
の推進により、雇用・所得環境が改善し、原
融政策の正常化が進む中、中国を始めとする
油価格の低下等により交易条件が改善する中
新興国等の景気の下振れ、金融資本・商品市
で、緩やかな回復基調が続いている。ただ
場の動向、地政学的な不確実性等に留意する
し、年度前半には中国を始めとする新興国経
必要がある。(付表 12「平成 28 年度経済見通
済の景気減速の影響等もあり、輸出が弱含
し主要経済指標」
参照)
み、個人消費及び民間設備投資の回復に遅れ
(2) 財
政
事
情
がみられた。政府は、「希望を生み出す強い
我が国財政は、27 年度予算では公債依存
経済」
、「夢をつむぐ子育て支援」
、「安心につ
度が 38.3% にも及び、国・地方合わせた長
ながる社会保障」
の実現に向け、27 年 11 月
期債務残高が 27 年度末において主要先進国
26 日に「一億総活躍社会の実現に向けて緊急
中最悪の水準である対GDP比 207% 程度と
に実施すべき対策」
(以下「緊急対策」
という。
)
なる見込みであるなど、極めて深刻な状況に
を取りまとめた。雇用・所得環境が改善する
ある。こうした厳しい財政事情の下、政府と
中、「緊急対策」
等の効果もあって、景気は緩
しては、32 年度までの国・地方を合わせた基
やかな回復に向かうことが見込まれる。物価
礎的財政収支(以下「PB」
という)
の黒字化目
の動向をみると、原油価格等の下落の影響が
標の達成に向けて、「経済財政運営と改革の
あるものの、経済の好循環が進展する中で、
基本方針 2015」
(27 年 6 月 30 日閣議決定)
に
物価の基調は緩やかに上昇している。この結
おいて、「経済・財政再生計画」
を策定した。
果、27 年度の実質国内総生産(実質GDP)
さらに、27 年末に改革工程表を策定し、各
成長率は 1.2% 程度、名目国内総生産(名目
歳出分野における歳出改革の具体的内容や実
GDP)
成長率は交易条件の改善もあって
施検討時期を明らかにした。また、計画の中
2.7% 程度と見込まれる。また、消費者物価
間時点である 30 年度において、PB赤字対
GDP比△1% 程度及び国の一般歳出の水準
(総合)
は 0.4% 程度の上昇と見込まれる。
等の「目安」
に照らし、改革の進捗状況を評価
28 年度の我が国経済は、「緊急対策」
など、
既定の諸施策の推進等により、雇用・所得環
することとしており、必要な場合は、デフレ
境が引き続き改善し、経済の好循環が更に進
脱却・経済再生を堅持する中で、歳出、歳入
展するとともに、交易条件が緩やかに改善す
の追加措置等を検討し、32 年度の財政健全
る中で、堅調な民需に支えられた景気回復が
化目標を達成することとしている。
見込まれる。物価については、経済の好循環
2
28 年度予算編成の基本的考え方
の進展により、需給が引き締まっていく中で
28 年度予算編成に当たっては、「平成 28 年
上昇し、デフレ脱却に向け更なる前進が見込
度予算編成の基本方針」
(27 年 11 月 27 日閣議
( 1 )
決定)
に基づき、次のよ う な 基 本 的 考 え 方 に
なる。こうした観点から、平成 28 年度歳入歳
立って編成することとした。(以下「平成 28 年
出概算についての閣議決定時において、予算へ
度予算編成の基本方針」
(全文は〔参考〕
に掲載)
の反映を含めた「経済・財政再生計画」
に沿った
からの抜粋を基本としている。
)
取組について、各府省において適切に公表を行
28 年度予算編成に当たっては、強い経済を
う。こうした取組により、政策効果の見える化
実現するとともに、少子高齢化という構造的な
やPDCAサイクルの強化を促し、国民参加で
問題について正面から取り組むことにより、将
更なる改革を推進していく。同時に、経済財政
来への安全を確保し、誰もが生きがいを持って
諮問会議における点検・評価や情報発信、行政
充実した生活を送ることができる「一億総活躍
事業レビュー等を通じて、各府省の取組を後押
社会」
の実現に向けた取組や、TPPを真に我
しする。
が国の経済再生、地方創生に直結するものとす
予算編成においては、東日本大震災からの復
るための取組といった喫緊の重要課題への対応
興を加速するとともに、我が国財政の厳しい状
に関しては、27 年度補正予算での対応と併せ
況を踏まえ、歳出全般にわたり、聖域なき徹底
て、「経済・財政再生計画」
の趣旨や施策の優先
した見直しを、引き続き、手を緩めることなく
順位を踏まえ、適切に対処する。
推進する。地方においても、国の取組と基調を
28 年度は、「経済・財政再生計画」
の初年度
合わせ徹底した見直しを進める。「新しい日本
に当たることから、「デフレ脱却・経済再生」
へ
のための優先課題推進枠」
については、歳出改
の取組を加速させるとともに、改革工程表を十
革に寄与するものを含め、政策効果が高いと認
分踏まえた上で、歳出改革を着実に推進すると
められるものに絞り込んで措置する。
3
の基本的考え方に立ち、改革工程表における取
28 年度一般会計予算の規模等
( 1 ) 一般会計予算の規模
組を的確に予算に反映させる。あわせて、同計
画における国の一般歳出の水準の目安を十分踏
28 年 度 一 般 会 計 予 算 の 規 模 は 、 967,218
まえた上で、予算編成を行う。具体的には、改
億円であって、27 年度当初予算額に対して
革工程表に基づき実施する 28 年度の取組が、
3,799 億円(0.4%)
の増加となっている。
予算に反映する施策である場合は、予算編成過
うち、基礎的財政収支対象経費の規模は、
程における検討を経た上で、28 年度予算にそ
731,097 億円であって、27 年度当初予算額に
の取組を反映させる。特に、歳出改革に向けた
対して 2,185 億円(0.3%)
の増 加 と な っ て い
施策の展開、見える化やPDCAサイクル構築
る。また、一般歳出の規模は、578,286 億円
に資するエビデンスの収集などが必要な場合に
であって、27 年度当初予算額に対して 4,731
は、有効と考えられるモデル事業、実証実験の
億円(0.8%)
の増加となっている。(付表 1「平
取組について、検証スケジュールなど時間軸を
成 28 年度一般会計歳入歳出予算の概要」
参
明確にした上で、これまでの実績も踏まえ、28
照)
( 2 ) 一般会計予算と国内総生産
年度予算にその取組を反映させる。歳出改革の
(イ) 一般会計予算の規模を国内総生産と対
実現には、それぞれの施策、事業の実行主体
比すると、次のようになる。
が、責任を持って対応していくことが不可欠と
うち基礎的
一般会計(A) 財政収支対 うち一般
国内総生産(D)(A)/(D)(B)/(D)(C)/(D)
象経費(B) 歳出(C)
(億円)
27
年
度
28
年
度
28年度の対前年度伸率
963,420
967,218
0.4%
(億円)
728,912
731,097
0.3%
(億円) (名目・兆円程度)
573,555
578,286
0.8%
( 2 )
503.1
518.8
3.1% 程度
(%程度)
19.2
18.6
―
(%程度)
14.5
14.1
―
(%程度)
11.4
11.1
―
(注) 1
2
27 年度の(A)欄及び(B)欄は、当初予算の計数である。
27 年度及び 28 年度の
(D)
欄は、28 年度政府経済見通しによる。
(27 年度は実績見込み、28 年度は見通し)
(ロ) なお、28 年度の政府支出の実質GDP
2
そ の 他 収 入
成長率に対する寄与度は、おおむね横ばい
3
公
合
(+0.0% 程度)
となる見込みである。
( 3 ) 一般会計歳入予算
4
(イ) 租税及印紙収入は、現行法による場合、
46,858
金
344,320
計
967,218
分野別の概要
( 1 ) 東日本大震災からの復興
27 年度当初予算額に対して 31,090 億円増
東日本大震災からの復興については、一刻
の576,340 億円になると見込まれるが、法
も早い復旧・復興事業の完了を目指し、現在
人課税、消費課税等の税制改正を行うこと
の取組を着実に進め、必要な支援を確実に実
としている結果、27 年度当初予算額に対
施することとしている。このため、28 年度
し て 30,790 億 円(5.6%)
増 の 576,040 億 円
が「復興・創生期間」
の初年度であることを踏
になると見込まれる。
まえ、被災者支援や住宅再建・復興まちづく
また、その他収入は、27 年度当初予算
り、産業・生業の再生、原子力災害からの復
額 に 対 し て 2,681 億 円(5.4%)
減 の 46,858
興・再生など、復興の加速化のための経費
億円になると見込まれる。
32,469 億円を東日本大震災復興特別会計に計
(ロ) 28 年度における公債金は 27 年度当初
予 算 額 を 24,310 億 円 下 回 る 344,320 億 円
上している。
(2) 税
制
改
正
28 年度税制改正においては、現下の経済
である。
公債金のうち 60,500 億円については、
情勢等を踏まえ、経済の好循環を確立する観
「財政法」
(昭 22 法 34)
第 4 条第 1 項ただし
点からの対応、消費税率引上げに伴う低所得
書の規定により発行する公債によることと
者への配慮としての対応、少子化対策・教育
し、283,820 億円については、「財政運営に
再生や地方創生の推進等に係る対応、国際課
必要な財源の確保を図るための公債の発行
税ルールの再構築を行うための対応、震災か
の特例に関する法律」
(仮称)
の規定により
らの復興を支援するための対応等を行う。
発行する公債によることとしている。この
具体的には、成長志向の法人税改革とし
結果、28 年度予算の公債依存度は 35.6%
て、課税ベースを拡大しつつ、税率を引き下
げることで、企業の収益力を高め、投資や賃
(27 年度当初予算 38.3%)
となっている。
(付表 2「平成 28 年度一般会計歳入歳出
予算経常部門及び投資部門区分表」
参照)
(単位
1
債
こととする。このほか、三世代同居に対応し
た住宅リフォームに係る所得税の税額控除の
( 1 ) 現行法を 28 年度に適用す
る場合の租税及印紙収入
576,340
△
300
イ
法人課税
△
270
ロ
消費課税
△
40
(内国税計
△
310)
ハ
関税
( 3 ) 28 年度予算額( 1 )+( 2 )
税については、消費税率が 10% に引き上げ
られる 29 年 4 月に軽減税率制度を導入する
億円)
租税及印紙収入
( 2 ) 税制改正による増△減収
見込額
金引上げに積極的に取り組むよう促す。消費
導入や、多国籍企業のグローバルな活動・納
税実態把握のための報告制度の構築等を行
う。
(3) 社
会
保
障
社会保障関係予算については、持続可能な
社会保障制度を構築する観点等から、診療報
10
酬・薬価等改定を行うとともに、「経済財政
576,040
運営と改革の基本方針 2015」
(27 年 6 月 30 日
( 3 )
閣議決定)
に掲げられた改革検討項目につい
に向けて、「介護離職ゼロ」
の目標に資する施
て、具体的な方向性や検討実施時期を明確に
策として、必要な介護サービスの供給を確保
した改革工程表を策定し、改革工程表に沿っ
する観点から、介護施設・在宅サービス等の
て社会保障制度改革を着実に実行することを
整備や介護人材の育成・確保、生産性向上等
決定するほか、協会けんぽ国庫補助特例減額
に総合的に取り組むこととしており、その一
措置等を実施した。また、「一億総活躍社会」
環として、地域医療介護総合確保基金(介護
の実現に向けて、「希望出生率 1.8」
・「介護離
分)
等を措置するとともに、認知症対策や在
職ゼロ」
の目標に資する施策について、安定
宅医療・介護連携等の地域支援事業の充実を
財源を確保しつつ、重点的・効果的に拡充す
図ることとしている。
るなど、「経済・財政再生計画」
の目安に沿っ
少子化対策については、「一億総活躍社会」
て社会保障関係費の伸びを抑制しつつ、メリ
の実現に向けて、「希望出生率 1.8」
に直結す
ハリの効いた社会保障関係予算としている。
る施策として、保育サービス量の拡大、保育
これらの結果、28 年度の社会保障関係費
人材の確保・育成、ひとり親家庭・多子世帯
は、27 年度当初予算額に対して 4,412 億 円
支援等の推進を図るとともに、子ども・子育
(1.4%)
増の 319,738 億円を計上している。な
て支援新制度における教育・保育の量及び質
お、「経済・財政再生計画」
の目安との関係で
の充実や社会的養護の充実等を行うこととし
は、消費税率引上げとあわせ行う充実等に伴
ている。(注)
う増加額及び 27 年度予算における一時的な
生活保護については、ハローワークと地方
歳出の影響額を除き、27 年度当初予算額に
自治体が一体となった就労支援の推進、就農
対して、実質 4,997 億円の増となる。
訓練の実施など保護脱却に向けた就労支援を
このうち、まず、年金については、恒久化
実施するとともに、頻回受診等に係る適正受
された基礎年金国庫負担割合の 2 分の 1 への
診指導の強化、後発医薬品の使用促進等によ
引上げに必要な財源を確保するとともに、昨
り、医療扶助の適正化を推進することとして
年度に引き続き、遺族基礎年金の父子家庭へ
いる。
の対象拡大を行うこととしている。
障害保健福祉施策については、障害者の地
医療については、28 年度診療報酬改定等
域移行・地域生活支援を推進するため、障害
において、市場実勢価格を反映して薬価等を
福祉サービスや地域生活支援事業等を着実に
1.33% 引き下げる一方で、診療報酬本体を
実施することとしている。
0.49% 引き上げることとしている。あわせ
雇用政策については、雇用保険料率の引下
て、診療報酬・薬価等に関する制度改革事項
げを行うとともに、「一億総活躍社会」
の実現
として、後発医薬品など医薬品価格の適正
に向けて、「希望出生率 1.8」
・「介護離職 ゼ
化、大型門前薬局等に対する評価の適正化、
ロ」
の目標に資する施策として、非正規雇用
経腸栄養用製品に係る給付の適正化等(△609
労働者の正規雇用への転換や待遇改善等に取
億円)
を行うこととしている。また、医療保
り組む事業主を支援するための助成金の拡充
険制度改革の一環として国民健康保険への財
や、介護休業給付の給付水準の育児休業給付
政支援の拡充等を行うとともに、医療サービ
と同水準への引上げ等による仕事と介護の両
スの提供体制改革の一環として、「地域にお
立支援等を推進することとしている。
ける医療及び介護の総合的な確保の促進に関
(注) 年金特別会計子ども・子育て支援勘定にお
する法律」
(平元法 64)
に基づき、地域医療介
いて、事業主拠出金率の引上げ
(0.05% 増の
護総合確保基金(医療分)
を引き続き措置する
0.20%)による財源
(835 億円)をもとに、新た
こととしている。
に企業主導型保育事業
(797 億円)等を創設し、
介護については、「一億総活躍社会」
の実現
( 4 )
これにより 29 年度末までに約 5 万人分の保
公共事業関係費については、局地的豪雨等
育の受け皿確保等を行うこととしている。
を踏まえた防災・減災対策の充実や既存イン
( 4 ) 文教及び科学技術
文教及び科学技術の振興については、教育
フラの老朽化対策の計画的な推進、民間投資
環境整備や科学技術基盤の強化等の観点から
の誘発や経済活性化につながるインフラ整備
53,580 億円(27 年度当初予算比 4 億円、0.0%
への重点化・効率化を図りつつ、真に必要な
減)
を計上している。
社会資本整備等に取り組むこととしている。
このうち文教予算については、まず、義務
具体的には、防災・減災、老朽化対策とし
教育費国庫負担金について、少子化や学校統
て、甚大な水害・土砂災害が発生した地域の
廃合の進展等を見込み、4,000 人の既存定数
再度災害防止対策、地方公共団体の防災・減
の縮減を図る一方、学校現場が抱える諸課題
災対策等を支援する防災・安全交付金、国が
への対応として、小学校の専科指導や特別支
管理する基幹的な社会資本の老朽化対策など
援教育の充実等への対応のため 525 人の定数
に重点化を行うとともに、経済活性化、国際
増を行うこととしている。また、「チーム学
競争力の強化の観点から、三大都市圏環状道
校」
等 の 取 組 を 推 進 し、ス ク ー ル カ ウ ン セ
路など効率的な物流ネットワークの整備や国
ラーや地域のボランティア等の人材を学校運
際コンテナ戦略港湾の機能強化などに重点化
営に活用することとしている。高等教育施策
を図っている。
については、国立大学において各大学の強
これらの結果、28 年度の公共事業関係費
み・特色を活かした機能強化を行う大学等に
は、27 年 度 当 初 予 算 額 に 対 し て 26 億 円
対して重点的に支援を行うことにより、大学
(0.0%)
増の 59,737 億円を計上している。
改革に資する取組等を一層推進するととも
このほか、東日本大震災からの復興への取
に、国公私立を通じて教育研究に関する優れ
組については、復興進度に応じた災害復旧等
た取組を行う大学等に対して重点的に支援を
事業費の追加や、被災地の復興に向けたまち
行うこととしており、また、私立学校に対し
づくりの支援等を実施することとしており、
ては、積極的に教育改革を推進する大学を重
28 年度においては、東日本大震災復興特別
点的に支援するなど、私学振興に必要な経費
会計に公共事業関係費 9,030 億円を計上して
を計上している。さらに、奨学金関連の施策
いる。
については、経済的に困窮し、真に奨学金を
(6) 経
済
協
力
必要としている者に配分されるよう重点化を
一般会計ODA予算については、G7 伊勢
進めるため、家計基準について、ひとり親世
志摩サミット及び第 6 回アフリカ開発会議
帯や多子世帯の教育費負担の軽減となるよう
(TICADⅥ)
の開催等を見据え、平和構築
改善を図るとともに、無利子貸与人員につい
や保健など国際社会が直面する課題への対応
て、新規増分の 0.6 万人を含めて、1.4 万人
に重点化しつつ、ODA予算及び事業量の確
拡大することとしている。
保を図ることとし、5,519 億円(27 年度当初
科学技術振興費は、科学技術予算の質の向
予算比 98 億円、1.8% 増)
を計上している。
上に向けて予算の重点化を図りつつ、科学技
(27 年 2 月 10
具体的には、「開発協力大綱」
術基盤の充実・強化とイノベーションシステ
日閣議決定)
の下で、国益に資する開発協力
ム改革等に取り組むこととしている。
を一層戦略的に実施するために必要な経費と
その結果、科学技術振興費は 12,929 億円
して、無償資金協力については、1,629 億円
(27 年度当初予算比 72 億 円、0.6% 増)
を計
を計上し、技術協力(独立行政法人国際協力
機構)
については、1,492 億円を計上してい
上している。
る。
( 5 ) 社会資本の整備
(注) 経済協力費の一部、例えば国際連合分担金
( 5 )
は、経済協力開発機構
(OECD)
の開発援助
委員会(DAC)の規定により、分担金の一定
割合部分のみがODAと定義されているため、
経済協力費の全額がODA予算となるわけで
はない。一方、経済協力費以外の主要経費の
ている。
具体的には、中小企業・小規模事業者の生
産性の向上及び経営支援の強化については、
中小企業・小規模事業者が産学官連携して行
うち、上記の規定によりODAと定義される
う革新的な商品・サービスモデルの開発等に
部分があり、一般会計ODA予算は、これを
関する取組、商工会・商工会議所による小規
加えたものとなっている。
模事業者への伴走型支援や様々な経営課題に
(7) 防衛力の整備
対応する「よろず支援拠点」
の機能強化に関す
防衛関係費については、25 年 12 月 17 日
る取組、下請事業者による連携促進や下請取
の国家安全保障会議及び閣議において決定さ
引の適正化を図る取組等に対して補助等を実
れた「平成 26 年度以降に係る防衛計画の大綱
施することとしている。
について」
及び「中期防衛力整備計画(平成 26
資金繰り対策については、公的信用補完の
年度∼平成 30 年度)
について」
等を踏まえ、
基盤強化に必要な株式会社日本政策金融公庫
警戒監視能力の強化や島嶼部における防衛態
に対する出資金及び資金供給業務円滑化に必
勢の強化等を図るため、調達改革等を通じ、
要な同公庫に対する補給金等を確保するとと
一層の効率化・合理化を徹底しつつ、27 年
もに、信用保証に係る全国信用保証協会連合
度当初予算額に対して 740 億円(1.5%)
増の
会への補助金等を計上している。
50,541 億円を計上している。
( 9 ) エネルギー対策
なお、沖縄に関する特別行動委員会(SA
エネルギー対策については、「長期エネル
CO)
最終報告に盛り込まれた措置を実施す
ギー需給見通し(エネルギーミックス)
(
」27
るために必要な経費(以下「SACO関係 経
年 7 月 16 日経済産業省決定)
の実現に向け
費」
という。
)
は 28 億円、「在日米軍の兵力構
て、徹底した省エネルギーの推進や再生可能
成見直し等に関する政府の取組について」
(18
エネルギーの最大導入への取組をはじめ、エ
年 5 月 30 日 閣 議 決 定)
及 び「平 成 22 年 5 月
ネルギーの安定供給の確保や安全かつ安定的
28 日に日米安全保障協議委員会において承
な電力供給の確保等についても取り組むこと
認された事項に関する当面の政府の取組につ
としている。
いて」
(22 年 5 月 28 日閣議決定)
に基づく再
具体的には、再生可能エネルギーや省エネ
編関連措置のうち地元の負担軽減に資する措
ルギーに資する技術の開発・導入、石油・天
置を実施するために必要な経費(以下「米軍再
然ガス等の資源の探鉱・開発、石油備蓄の維
編関係経費(地元負担軽減に資する措置)
」
と
持、石油の生産・流通合理化、原子力防災体
いう。
)
は 1,766 億円、政府専用機の取得経費
制の整備等を推進することとしている。
は 140 億円であり、これらを総額から除いた
こうした事業に重点化し、効率的・効果的
防衛関係費は、27 年度当初予算額に対して
なエネルギー対策を実施する観点から、一般
増の 48,607 億円となる。
386 億円(0.8%)
会計のエネルギー対策費として、27 年度当
(8) 中小企業対策
初予算額に対して 323 億円(3.6%)
増の 9,308
中小企業対策費については、中小企業・小
規模事業者の生産性の向上及び経営支援の強
億円を計上している。
(10) 農 林 水 産 業
化並びに資金繰り対策等について資金の重点
農林水産関係予算については、輸出促進等
的な配分を図ることとする一方、事業の執行
の農林水産業の競争力強化を推進するととも
状況等を踏まえた既存事業の見直し等により
に、防災・減災の観点から農業基盤整備の充
支出の抑制を図り、27 年度当初予算額に対
実等を図ることとしている。
して 31 億円(1.7%)
減の 1,825 億円を計上し
( 6 )
具体的には、ジャパン・ブランドの確立、
諸外国の輸入規制の緩和・撤廃等の輸出環境
空間の脅威への対処、客観証拠重視の捜査の
整備等を通じて農林水産物の輸出促進を図る
ための基盤整備、組織犯罪対策、警察基盤の
とともに、農林漁業者と流通・加工業者の
充実強化を図ることとしている。
ネットワークの構築、新商品の開発等への支
テロ対策としては、157 億円を計上し、5
援により 6 次産業化を推進することとしてい
月に開催が予定されている伊勢志摩サミット
る。
の警戒警備に必要な装備資機材の整備等を行
農業の担い手の育成・確保等については、
うほか、国内外における情報収集・分析、テ
農業経営の法人化等を一層推進するととも
ロの未然防止及びテロへの対処体制の強化等
に、新規就農者等に対して就農前の研修期間
に必要な資機材の整備等を行うこととしてい
及び就農直後の所得を確保する給付金の給付
る。大規模災害対策としては、危機管理体制
及び法人が新規就農者に対して実施する実践
の強化に向けて、警察情報通信基盤の整備等
研修等に対する支援を行うこととしている。
を行うこととしている。サイバー空間の脅威
また、農地中間管理機構等による担い手への
への対処については、インターネットバンキ
農地の集積・集約化に対して支援するととも
ングに係る不正送金事案等のサイバー犯罪に
に、農地集積を図りつつ高収益作物への転換
的確に対応するための捜査・分析用資機材を
等を行う取組を支援することとしている。
整備することとしている。また、犯罪の高度
農業の経営所得安定対策等については、収
化・複雑化、裁判員制度の導入等により犯罪
入減少影響緩和対策等により担い手の農業経
の立証における客観証拠の重要性が高まって
営の安定を図るとともに、水田活用の直接支
いることから、DNA型鑑定の一層の推進
払交付金の交付により水田における麦、大
や、検視、司法解剖等の充実を図ることとし
豆、飼料用米等の本作化を推進することとし
ている。そのほか、総合的な暴力団対策を強
ている。
化するため、暴力団犯罪における客観的証拠
農林水産業の基盤整備については、農業の
収集力や保護対策の強化に必要な資機材の整
競争力強化のための農地の大区画化・汎用化
備等を行うこととしている。警察基盤の充実
や、国土強靭化のための農業水利施設等の長
強化については、人的基盤の充実強化の観点
寿命化・耐震化対策等を推進することとして
から、治安関係職員を増員することとしてお
いる。
り、具体的には、地方警察官を 994 人増員す
林野関係では、林業の成長産業化や森林吸
ることとしている。また、警察用車両・航空
収源対策のため、新たな木材需要の創出や森
機及び装備資機材の整備として 81 億円、警
林施業の集約化、間伐や路網整備の促進、荒
察署・警察学校等の警察施設の整備として
廃山地の復旧対策等を推進するとともに、現
168 億円を計上している。
場技能者等の人材の育成の取組等を支援する
こととしている。
再犯防止対策の推進に必要な経費として
は、120 億円を計上している。具体的には、
水産関係では、水産日本の復活に向け、資
刑務所出所者等の就労支援対策を強化するた
源管理の高度化や漁業者の経営安定対策を推
め、施設内処遇として、介護等の雇用ニーズ
進するとともに、水産物の消費・輸出拡大を
の高い職種における職業訓練の拡大等を行う
図るための加工・流通・輸出対策等を実施す
とともに、社会内処遇として、更生保護施設
ることとしている。
の受入れ機能の強化のため、薬物処遇重点更
(11) 治
安
対
策
生保護施設及び高齢者・障害者指定更生保護
28 年度の治安対策については、安全・安
施設における専門スタッフの増配置等を行う
心と持続可能な基盤を確保するための施策と
ほか、更生保護サポートセンターの運営強化
して、テロ対策、大規模災害対策、サイバー
等により保護司等に対する支援を強化する。
( 7 )
また、刑務所出所者等就労奨励金制度をより
付金等は、27 年度当初予算額に対して 2,547
効果的に運用することもあわせて再犯防止対
億円(1.6%)
減の 152,811 億円となっている。
策を推進する。
また、同特別会計から地方団体に交付され
このほか、戦略的海上保安体制の構築を推
る地方交付税交付金は、27 年度当初予算額
進するため、尖閣諸島周辺海域への対応とし
減の 167,003 億円と
に対して 546 億円(0.3%)
て上空からの監視を行う新型ジェット機や外
なっている。
国漁船に対応する規制能力強化型巡視船の整
(13) 公 務 員 人 件 費
備を行うとともに、離島・遠方海域をはじめ
国家公務員の人件費については、27 年人
全国における対応として既存巡視船艇の代替
事院勧告を踏まえた給与改定を行う一方、
整備を進めるなど、我が国の領土・領海を堅
「経済財政運営と改革の基本方針 2015」
(27 年
守するため、海上保安庁予算として 1,877 億
6 月 30 日閣議決定)
に盛り込まれた「経済・
円を計上している。
財政再生計画」
にあるとおり、給与制度の総
(12) 地
方
財
政
合的見直し等を着実に推進することにより、
28 年度の地方財政については、「経済財政
運営と改革の基本方針 2015」
(27 年 6 月 30 日
人件費総額の増加の抑制を図ることとしてい
る。
閣議決定)
を踏まえ、国の一般歳出の取組と
また、行政機関の定員については、内閣の
基調を合わせつつ、地方の安定的な財政運営
重要政策に係るものに重点的に増員を措置し
に必要となる一般財源は、30 年度までにお
て必要な体制を整備することとし、復興関連
いて、27 年度の水準を下回らないよう実質
などの臨時的な重要課題に対応するための時
同水準を確保することとしている。
限増員(444 人)
を除き、行政機関全体で 917
その際、27 年度の地方交付税交付金の加
人の純減を確保することとしている。このほ
算のうち別枠加算 2,300 億円については、地
か、国家公務員の仕事と育児の両立支援等の
方税収等の状況を踏まえて、廃止することと
ための取組として、産前・産後休暇等の取得
している。また、歳出面では、27 年度の「地
実態に応じ、各府省に別枠で定員を措置(地
域経済基盤強化・雇用等対策費」
8,450 億円を
方支分部局等に 148 人)
することとしている。
4,450 億円に縮減するなど歳出の抑制を図る
その結果、28 年度予算における国家公務
一方、地方における現下の喫緊の重点課題に
員の人件費は、一般会計及び特別会計の純計
対応するための当面の間の措置として「重点
で、51,937 億 円(27 年 度 当 初 予 算 比 431 億
課題対応分」
(仮称)
2,500 億円、公共施設等の
円、0.8% 増)
となっている。
老朽化対策のための追加措置として 1,500 億
地方については、国家公務員における給与
円 を 計 上 す る こ と と し て い る。ま た、「ま
制度の総合的見直しを踏まえた適切な見直し
ち・ひ と・し ご と 創 生 事 業 費」
は引き続き
や定員純減等により、28 年度においても引
10,000 億円を計上することとしている。
き続き給与関係経費の抑制を図ることとして
地方特例交付金については、個人住民税に
いる。
おける住宅借入金等特別控除による減収額を
(14) 特
補塡することとして 1,233 億円を計上してい
る。
別
会
計
27 年度においては、「森林国営保険法等の
一部を改正する法律」
(平 26 法 21)
に基づき、
以上の結果、一般会計から交付税及び譲与
森林保険特別会計を廃止した。その結果、28
税配付金特別会計に繰り入れる地方交付税交
年度においては、特別会計の数は 14 となっ
付金は、27 年度当初予算額に対して 2,591 億
ている。
円(1.7%)
減の 151,578 億円、地方交付税交付
なお、特別会計の歳出総額から重複計上分
金と地方特例交付金を合わせた地方交付税交
等並びに国債償還、社会保障給付及び地方財
( 8 )
政対策等を控除した額は、85,736億円となっ
反映している。
ており、さらに、東日本大震災からの復興に
また、27 年度予算執行調査については、
関する事業に係る経費を除いた額は、27 年
56 件の調査を実施し、その調査結果を踏ま
度当初予算額に対して1,591 億円(3%)
増の
え、事業等の必要性、有効性及び効率性につ
57,179 億円となっている。
いて検証を行い、28 年度予算に的確に反映
(15) 決 算 等 の 反 映
している。
決算及び決算検査報告等の予算への反映に
さらに、各府省の政策評価に示された達成
ついては、これまでも、積極的に取り組んで
すべき目標、目標を達成するための手段、ど
きているところであり、28 年度予算におい
の程度目標が達成されたかに関する事後評価
ても会計検査院の指摘や決算に関する国会の
等を精査の上、各事業の必要性、有効性及び
議決等を踏まえ、個別の事務・事業ごとに必
効率性について検証を行い、政策評価の結果
要性や効率性を洗い直し、その結果を的確に
を予算編成過程の中で適切に活用している。
( 9 )
Ⅰ 一 般 会 計 歳 入 歳 出 予 算
1 歳 入 予 算 対 前 年 度 比 較 表
(単位
区
租
分
税
官
業
政
府
及
益
印
金
及
57,604,000,000
54,525,000,000
3,079,000,000
入
44,653,935
43,936,324
717,611
304,924,170
288,679,266
4,291,245,501
4,619,147,693
公
債
金
34,432,000,000
36,863,000,000
余
収
入
入
剰
理
収
比較増△減
入
度
整
業
27 年 度 予 算 額
収
年
産
官
収
28 年 度 予 算 額
雑
前
資
紙
金
受
入
計
2
16,244,904
△
327,902,192
△ 2,431,000,000
45,017,448
2,187,687
42,829,761
96,721,841,054
96,341,950,970
379,890,084
歳出予算主要経費別対前年度比較表
(単位
事
社
項
会
保
障
関
係
28 年 度 予 算 額
27 年 度 予 算 額
比較増△減
1
年
金
給
付
費
11,312,993,792
11,119,416,691
193,577,101
2
医
療
給
付
費
11,273,896,276
11,212,322,525
61,573,751
3
介
護
給
付
費
2,932,322,735
2,829,368,380
102,954,355
4
少
費
2,024,062,125
1,974,151,535
49,910,590
5
生活扶助等社会福祉費
子
化
対
策
4,008,045,275
4,003,443,526
4,601,749
6
保
健
衛
生
対
策
費
286,475,948
254,028,694
32,447,254
7
雇
用
労
災
対
策
費
教
及
び
科
学
振
興
135,986,402
139,854,484
31,973,782,553
31,532,585,835
△
3,868,082
441,196,718
費
1
義務教育費国庫負担金
1,527,058,000
1,528,404,000
2
科
費
1,292,915,449
1,285,727,376
7,188,073
3
文
費
80,663,432
72,873,030
7,790,402
4
教
費
2,344,170,393
2,368,707,596
5
育
学
技
術
教
育
振
施
振
設
興
英
興
助
事
成
業
費
計
国
債
恩
給
費
関
官
係
23,612,123,899
23,450,701,778
24,537,203
10,497,260
△
407,468
161,422,121
費
費
10,976,921
12,475,935
△
1,499,014
2
旧 軍 人 遺 族 等 恩 給 費
314,399,537
361,020,342
△
46,620,805
支
恩
102,684,229
5,358,396,231
△
1,346,000
文
給
等
113,181,489
5,357,988,763
△
1
給
事
給
3
恩
費
1,250,645
1,916,303
△
665,658
4
遺族及び留守 家 族 等 援 護 費
務
15,439,673
17,798,505
△
2,358,832
342,066,776
393,211,085
△
51,144,309
△
259,094,652
計
地
千円)
費
計
文
千円)
方
地
交
方
防
特
衛
公
共
1
付
税
例
交
交
関
事
業
付
付
係
関
係
金
15,157,774,500
15,416,869,152
金
123,300,000
118,868,000
4,432,000
費
5,054,149,172
4,980,139,987
74,009,185
844,057,000
844,772,000
費
治 山 治 水 対 策 事 業 費
( 10 )
△
715,000
(単位
事
項
道
2
路
整
備
事
業
費
千円)
28 年 度 予 算 額
27 年 度 予 算 額
比較増△減
1,334,555,000
1,328,048,000
6,507,000
3
港湾空港鉄道 等 整 備 事 業 費
420,971,000
420,822,000
4
住宅都市環境整備事業費
537,469,000
543,339,000
△
5,870,000
5
公園水道廃棄物処理等施設整
備費
108,106,000
122,806,000
△
14,700,000
6
農林水産基盤整備事業費
593,147,000
574,350,000
7
社会資本総合整備事業費
1,998,566,000
1,996,554,000
8
推
63,753,000
67,312,000
5,900,624,000
5,898,003,000
進
費
等
小
計
災 害 復 旧 等 事 業 費
9
計
経
済
中
小
エ
ネ
食
料
そ
の
協
企
ル
安
他
力
業
ギ
定
対
ー
供
の
給
事
皇
費
策
対
項
裁
会
検
9,716,958
係
費
1,028,214,924
1,041,683,601
査
△
3,134,355
32,276,073
△
13,468,677
費
6,119,335,243
6,137,869,753
△
18,534,510
費
6,099,554
6,116,909
△
17,355
会
137,579,696
137,556,629
所
315,300,114
313,097,396
院
16,826,708
17,128,299
閣
115,231,340
109,044,948
6,186,392
府
727,820,708
665,582,235
62,238,473
23,067
2,202,718
△
総
務
省
344,198,223
391,905,521
務
省
742,017,106
737,486,841
4,530,265
外
務
省
310,223,287
291,961,455
18,261,832
務
△
301,591
法
省
1,583,419,649
1,638,355,507
部
科
学
省
228,682,995
228,545,994
厚
生
労
働
省
345,823,010
347,546,386
△
1,723,376
△
8,031,740
農
林
水
産
省
385,296,994
393,328,734
経
済
産
業
省
120,293,216
120,270,590
国
土
交
通
省
658,068,278
662,178,515
境
備
計
△
47,707,298
文
環
合
506,414,588
185,618,234
閣
財
予
516,131,546
898,510,726
内
内
―
2,621,000
182,483,879
判
計
2,621,000
73,079,000
930,786,799
国
3,559,000
5,971,082,000
費
経
2,012,000
△
73,079,000
費
室
18,797,000
5,973,703,000
策
関
149,000
54,935,858
137,001
22,626
△
4,110,237
省
82,454,365
77,763,794
4,690,571
費
350,000,000
350,000,000
―
96,721,841,054
96,341,950,970
379,890,084
(注) 27 年度予算額は、28 年度予算額との比較対照のため、組替えをしてある。
( 11 )
Ⅱ
特 別 会 計 歳 入 歳 出 予 算
(単位
会
計
名
交付税及び譲与税配
付金
地
震
再
保
険
国 債 整 理 基 金
外 国 為 替 資 金
財
政
投
融
資
勘
52,850,861,879 51,382,435,663
152,994,483
27 年 度 予 算 額
!$$$$$"$$$$$#
歳
入
歳
出
53,716,961,135
152,994,483
139,191,273
201,539,966,319 201,539,966,319
206,845,475,765
2,638,023,483
52,575,879,484 △
139,191,273
206,845,475,765 △
1,190,654,069
2,622,337,019
1,608,998,904
37,717,317,426 37,559,819,957
33,085,031,139
32,881,439,958
比 較 増 △ 減
!$$$$$"$$$$$#
歳
入
歳
出
866,099,256 △ 1,193,443,821
13,803,210
13,803,210
5,305,509,446 △ 5,305,509,446
15,686,464 △
418,344,835
資
財政融資資金勘定
投
28 年 度 予 算 額
!$$$$$"$$$$$#
歳
入
歳
出
千円)
4,678,379,999
775,794,287
775,794,287
805,917,364
特定国有財産整備
勘定
67,260,762
60,911,869
48,854,362
2,439,349,398
2,439,349,398
2,344,523,657
電源開発促進勘定
345,583,591
345,583,591
349,502,531
349,502,531 △
3,918,940 △
3,918,940
原子力損害賠償支
援勘定
8,372,362,926
8,372,362,926
8,807,114,163
8,633,192,063 △
434,751,237 △
260,829,137
エネルギー対策
エネルギー需給勘
定
労
働
保
805,917,364 △
4,632,286,287
定
30,123,077 △
30,123,077
48,854,362
18,406,400
12,057,507
2,344,523,657
94,825,741
94,825,741
険
労
災
勘
定
1,216,344,970
1,057,536,998
1,218,161,586
1,061,985,986 △
1,816,616 △
4,448,988
雇
用
勘
定
2,469,746,255
2,469,746,255
2,552,495,934
2,552,495,934 △
82,749,679 △
82,749,679
徴
収
勘
定
2,838,758,616
2,838,758,616
3,249,029,152
3,249,029,152 △
410,270,536 △
410,270,536
24,090,453,656 24,090,453,656
年
金
基礎年金勘定
23,394,329,354
23,394,329,354
696,124,302
696,124,302
4,459,998,256
4,191,868,905
4,191,868,905
268,129,351
268,129,351
厚生年金勘定
46,699,214,074 46,699,214,074
44,134,538,853
44,134,538,853
2,564,675,221
2,564,675,221
健
10,663,202,621 10,663,202,621
10,377,839,224
10,377,839,224
285,363,397
285,363,397
1,531,542,264
82,806,480
82,806,480
国民年金勘定
康
勘
定
子ども・子育て支
援勘定
4,459,998,256
1,614,348,744
1,614,348,744
1,531,542,264
378,625,363
378,625,363
392,169,357
392,169,357 △
13,543,994 △
13,543,994
農業経営安定勘定
270,278,594
270,278,594
287,503,556
287,503,556 △
17,224,962 △
17,224,962
食糧管理勘定
956,619,336
956,619,336
970,908,565
970,908,565 △
14,289,229 △
14,289,229
農業共済再保険勘
定
90,205,814
81,312,935
89,329,012
漁船再保険勘定
10,110,969
8,502,798
11,766,060
9,212,399 △
1,655,091 △
漁業共済保険勘定
11,680,333
8,979,938
13,462,125
8,895,738 △
1,781,792
業
業
務
勘
定
食 料 安 定 供 給
務
876,802
897,293
709,601
84,200
定
13,845,693
13,845,693
14,412,933
14,412,933 △
567,240 △
567,240
国営土地改良事業
勘定
31,980,116
31,980,116
43,164,939
43,164,939 △
11,184,823 △
11,184,823
国有林野事業債務管
理
330,731,933
330,731,933
322,606,622
322,606,622
貿
険
223,483,238
223,483,238
219,607,309
219,607,309
許
297,202,637
144,643,271
313,241,596
140,430,560 △
60,182,508
4,689,763
60,133,336
5,493,032
易
再
勘
80,415,642
保
特
自
動
保
車
障
安
勘
8,125,311
8,125,311
3,875,929
3,875,929
16,038,959
4,212,711
全
定
( 12 )
49,172 △
803,269
(単位
会
計
名
28 年 度 予 算 額
!$$$$$"$$$$$#
歳
入
歳
出
27 年 度 予 算 額
!$$$$$"$$$$$#
歳
入
歳
出
自動車検査登録勘
定
50,385,924
39,372,250
52,840,128
39,092,523 △
自動車事故対策勘
定
13,213,776
13,213,776
13,052,583
13,052,583
空港整備勘定
385,383,397
385,383,397
370,671,174
東日本大震災復興
3,246,893,877
3,246,893,877
3,908,704,706
( 13 )
370,671,174
3,908,704,706 △
千円)
比 較 増 △ 減
!$$$$$"$$$$$#
歳
入
歳
出
2,454,204
279,727
161,193
161,193
14,712,223
661,810,829 △
14,712,223
661,810,829
Ⅲ
政府関係機関収入支出予算
(単位
機
関
別
沖縄振興開発金融公
庫
28 年 度 予 算 額
!$$$$$"$$$$$#
収
入
支
出
27 年 度 予 算 額
!$$$$$"$$$$$#
収
入
支
出
千円)
比 較 増 △ 減
!$$$$$"$$$$$#
収
入
支
出
17,027,390
13,464,167
17,304,305
13,880,032 △
276,915 △
国民一般向け業務
171,602,819
106,839,354
174,370,799
106,733,429 △
農林水産業者向け
業務
56,432,231
50,733,302
58,604,556
53,492,356 △
2,172,325 △
2,759,054
中小企業者向け業
務
116,202,907
59,888,849
128,208,075
66,177,215 △
12,005,168 △
6,288,366
信用保険等業務
266,378,857
723,204,991
292,854,422
764,652,794 △
26,475,565 △
41,447,803
危機対応円滑化業
務
50,177,566
152,531,349
66,388,013
174,022,249 △
16,210,447 △
21,490,900
特定事業等促進円
滑化業務
3,206,437
3,206,386
3,034,980
3,034,931
171,457
株式会社国際協力銀
行
858,331,466
838,534,847
928,348,440
909,895,353 △
70,016,974 △
独立行政法人国際協
力機構有償資金協力
部門
162,724,076
128,424,399
165,872,560
124,097,547 △
415,865
株式会社日本政策金
融公庫
( 14 )
2,767,980
3,148,484
105,925
171,455
71,360,506
4,326,852