青少年愛護条例の改正について(改正骨子案) 1 改正の必要性 スマートフォン等の急速な普及に伴い、心身ともに発達途上にある青少年が、インター ネットの利用に関する健全な判断能力を育成されないまま、容易にその利用を行うことが できるようになり、犯罪に巻き込まれたり、過度の利用による体力低下や睡眠障害が生じ る等、その健全な育成が阻害されるおそれが増大しています。 こういった弊害から青少年を保護するには、基本的には保護者が、監護する青少年とと もに、利用時間などのルール(基準)づくりについて考え、指導することが大切ですが、 親世代の知識、技能の修得や、利用に伴う弊害についての理解が充分とは言えず、必ずし も行き届いた指導がなされているとは言えない状況です。 また、県内の多くの地域において、青少年のインターネット環境の改善のため、ルール づくりがなされているところですが、地域間での取組の差が大きいのが現状です。 このような中、青少年愛護条例においても、インターネット上の有害情報から青少年を 保護するため、保護者及び事業者に対して義務等を規定していますが、青少年のインター ネットの利用に関する友だち間や親子でのルールづくりを支援し、広げていくことの必要 性が生じています。 ※ 青少年愛護条例上、青少年とは、18歳未満の者(法律により成年に達したものとみなされる者 及び成年者と同一の能力を有する者を除く。 )と規定しています。 2 改正の検討内容 青少年愛護条例が定める「協働による青少年の健全な育成と保護」の考え方に基づき、 近年の社会環境の変化を踏まえ、県内の多くの地域で行われている、青少年のインターネ ットの利用に関する基準づくりを支援するために必要な、 次の内容の条例改正を行います。 青少年のインターネットの利用に関する基準づくり(第24条の5として新たに追加) (1) 学校、県民(地域) 、事業者、保護者等を含むすべての人々に、青少年がインターネッ トを利用することに伴う危険性や、過度に利用した際の弊害等について認識するととも に、青少年のインターネットの利用に関する基準づくりが行われるよう、支援に努める ことを義務づけます。 (2) 基準に含むべき事項は、次の内容とします。 ① 過度の利用等を防止するための利用時間に関する事項 ② 危険等を防止するための利用方法に関する事項 ※具体的な内容については、 「基準(ルール)づくりを支援する具体的方策」のとおり 3 今後の予定 改正条例案については、2月県議会に上程する予定です。
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