第 20 回 DCプランナー1級試験

第 20 回 DCプランナー1級試験(2016 年 1 月 24 日実施)
《正解・模範解答》
※合否通知は3月3日の予定です。
一般社団法人 金融財政事情研究会
試験内容等、記載のない事項についてのお問合せにはお答えできません。
あらかじめご了承ください。
●分野A、B、C、Dは以下のとおり
分野A:わが国の年金制度・退職給付制度
分野B:確定拠出年金制度
分野C:投資に関する知識
分野D:ライフプランニングとリタイアメントプランニング
《基礎編》(100 点)
問1 問2 問3 問4 問5 問6 問7 問8 問9 問 10 問 11 問 12 問 13 問 14 問 15 問 16 問 17 問 18 問 19 問 20
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A
A
A
A
A
A
A
A
A
A
A
A
A
A
A
B
B
B
B
B
問 21 問 22 問 23 問 24 問 25 問 26 問 27 問 28 問 29 問 30 問 31 問 32 問 33 問 34 問 35 問 36 問 37 問 38 問 39 問 40
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B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
C
C
C
C
C
C
C
C
C
C
問 41 問 42 問 43 問 44 問 45 問 46 問 47 問 48 問 49 問 50
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1
C
C
C
C
D
D
D
D
D
D
1
《応用編》(100 点)
※応用編については、総合的な観点を考慮して採点を行います。
【第1問】
(20 点)
《問 51》
(A分野)
<答>
① ホ
② ト
③ ロ
④ ヌ
⑤ ヨ
⑥ タ
《問 52》
(B分野)
〔解答例〕
<答>
① 確定給付企業年金への移行支援策
・移行時の積立不足を掛金で埋めるための期間が延長される。
・解散後に権利義務の移転を伴わずに事業所単位で既存の確定給付企業年金へ残余財産の持ち込
みができる。
② 確定拠出年金への移行支援策
・解散した基金に加入していた事業所の従業員が基金から既存の確定拠出年金へ資産移換ができ
る。
・解散後に確定拠出年金に移行する場合の積立基準に関する規制が緩和される(最低積立基準に
不足があっても穴埋めする必要がない)。
《問 53》
(A分野)
〔解答例〕
<答>
① ×
(理由)健全とされる基金の代行部分に対する積立比率は 1.5 以上である。
② ×
(理由)特例解散制度の適用を受ける予定の基金の受給者は、当該解散申請(指定)をし
た日の属する月の翌月分から、上乗せ部分の給付が支給停止となる。
③ ×
(理由)分割納付する際の利息は、固定金利(解散時の 10 年利付国債の利回り)となる。
④ ×
(理由)代行割れしていない基金は、特例解散制度を適用することはできない。
【第2問】
(20 点)
《問 54》
(A分野)
〔解答例〕
<答>
X社は建設業であり、常時使用する従業員が 25 名であるため、小規模企業共済制度への加入要件
の1つである常用(常時使用する)従業員数 20 名以下という要件を満たしていないため。
《問 55》
(B分野)
<答>
① 2
② 国家公務員
③ 2,777
④ 1,236
⑤ 60
《問 56》
(B分野)
〔解答例〕
<答>
① ○
② ×
(理由)
「加入者登録事業所変更届」の提出先は運営管理機関である。
③ ×
(理由)掛金は、5,000 円以上 1,000 円単位で任意に設定できる。
④ ×
(理由)掛金変更は毎年4月から翌年3月の間で1回のみ変更可能である。
2
【第3問】
(20 点)
《問 57》
(B分野)
〔解答例〕
<答>
① ×
(理由)規約の作成に際しては、従業員(厚生年金保険の被保険者)の過半数の代表者ま
たは従業員の過半数以上で組織される労働組合の同意が必要である。
② ×
(理由)規約は厚生労働大臣の承認を受ける必要があるが、労働基準監督署の承認は必要
とされていない。
③ ○
④ ○
《問 58》
(B分野)
〔解答例〕
<答>
・事業主は、加入者等の利益のみを考慮して確定拠出年金関連業務を遂行しなければならないとい
う「忠実義務」を遵守する必要がある。
・事業主は、加入者等に対して、仮にY社が倒産した場合、加入者等の個人別管理資産のうち、当
該株式で運用する部分の資産がゼロになる可能性(倒産リスク)があることを十分に説明する必要
がある。
・事業主は、加入者に対して、自社株式等の特定の運用の方法にかかる金融商品について、指図を
行うことや指図を行わないことを勧めることがないよう留意する必要がある。
・事業主は、自社株式にかかる「 イ ン サイ ダー取引」 の観点から 注意する 必要があ る 。
《問 59》
(B分野)
〔解答例〕
<答>
① 3カ月
② 厚生労働大臣
③ 6カ月
④ 国民年金基金連合会
【第4問】
(20 点)
《問 60》
(C分野)
〔解答例〕
<答>
① × (理由)不動産投資信託は、配当可能利益の 90%超を配当として投資者に支払えば法人税
が免除されるが、法律上で義務付けられているわけではない。
② ○
③ ×
(理由)一度適用された保証利率は、保証期間満了まで変更されない。
④ ×
(理由)購入時手数料を徴収しないノーロード型は、株式投資信託でも採用されている。
《問 61》
(C分野)
〔計算過程〕
① 予想収益率
(X×0.3)+(3.0%×0.4)+(-1.5%×0.3)=4.2%
0.3 X=3.45%
X=11.5%
② 標準偏差(リスク)0.3×(11.5-4.2)2+0.4×(3-4.2)2+0.3×(-1.5-4.2)2=26.31
26.31 =5.12… → 5.1%
<答>
① 予想収益率
11.5 (%)
3
② 標準偏差(リスク)
5.1 (%)
《問 62》
(C分野)
〔計算過程〕
① 商品(a)~(d)のシャープ・レシオ
商品(a) (4.9-0.1)/15.6=0.307… → 0.31
商品(b) (1.1-0.1)/1.8=0.555… →
0.56
商品(c) (0.2-0.1)/0.3=0.333… →
0.33
商品(d) (4.2-0.1)/5.1=0.803… →
0.80
したがって、商品(d)が 40%、商品(b)が 30%、商品(c)が 20%、商品(a)が 10%の割合で運用することに
なる。
② ポートフォリオの期待リターン
(4.2%×0.4)+(1.1%×0.3)+(0.2%×0.2)+(4.9%×0.1)=2.54 → 2.5%
<答>
① シャープ・レシオ
商品(a)0.31
<答>
② ポートフォリオの期待リターン
商品(b) 0.56
商品(c)0.33
商品(d)0.80
2.5 (%)
【第5問】
(20 点)
《問 63》
(A分野)
〔解答例〕
<答>
① 5
② 75
③ 65
④ 61
⑤ 15
⑥ 8
《問 64》
(D分野)
〔計算過程〕
・15 年間で毎年 100 万円ずつ受け取るために、65 歳時点でいくら必要かを求める係数は「年金現価係数」で
ある。
1,000,000 円×13.1062(年金現価係数 15 年)=13,106,200 円…①
・上記①の額は、65 歳時点での必要額であるため、現価係数を使って 60 歳時点での必要額を求める。
13,106,200 円×0.9057(現価係数5年)=11,870,285.34 円 → 11,870,285 円
・Bさんの企業型年金の拠出額は毎月 20,000 円なので、年間 240,000 円となる。拠出期間は 20 年間、利率は
2%なので、20 年後(60 歳時点)の元利合計を、年金終価係数を使って求める。
240,000 円×24.7833(年金終価係数 20 年)=5,947,992 円
・したがって、60 歳時点での企業型年金以外の必要額は
11,870,285 円-5,947,992 円=5,922,293 円 → 5,920,000 円
<答>
592(万円)
《問 65》
(D分野)
〔解答例〕
・年金原資が非課税枠の範囲内である財形年金からの受取額は非課税となる。
・公的年金および企業型年金はいずれも公的年金等控除の対象となる。
(230 万円+60 万円)-120 万円=170 万円
<答>
170(万円)
4