Ⅱ 子供の貧困 1 相対的貧困率 ○「相対的貧困率」は、国民一人当たりの可処分所得を高い順に並べ、そ の中央値の半分に満たない人の割合をいいます。 ○ 平成 24 年の相対的貧困率は 16.1%で、うち 17 歳以下の子供の貧困率 は 16.3%となっており、いずれも上昇傾向にあります。 2 子供のいる現役世帯の相対的貧困率 ○ 18 歳未満の子供がいる現役世帯(世帯主が 18 歳以上 65 歳未満)の相 対的貧困率をみると、平成 24 年は 15.1%となっています。 ○ そのうち、大人が 2 人以上いる世帯は 12.4%であるのに対し、大人が 1 人の世帯では 54.6%と約半数を占め、ひとり親世帯の相対的貧困率が高 いことがうかがえます。 ○ 諸外国との比較では、相対的貧困率は OECD 加盟国中 6 番目に高いほか、 ひとり親世帯の相対的貧困率については、データが公表されている加盟 国の中で、最も高くなっています。 図表 (参考)相対的貧困率の年次推移(全国) 平成6年 (1994) 11.2% 平成9年 (1997) 12.2% 平成12年 (2000) 13.1% 平成15年 (2003) 12.5% 平成18年 (2006) 12.2% 平成21年 (2009) 14.6% 平成24年 (2012) 15.1% 大人が1人 53.2% 63.1% 58.2% 58.7% 54.3% 50.8% 54.6% 大人が2人以上 10.2% 10.8% 11.5% 10.5% 10.2% 12.7% 12.4% (参考)相対的貧困 率 子供の貧困率 13.7% 14.6% 15.3% 14.9% 15.7% 16.0% 16.1% 12.1% 13.4% 14.5% 13.7% 14.2% 15.7% 16.3% 子供がいる現役世帯 注1:相対的貧困率とは、OECD の作成基準に基づき、等価可処分所得(世帯の可処分所得を世帯人員の 平方根で割って調整した所得)の中央値の半分に満たない世帯員の割合を算出したものを用いて算出 注2:平成 6 年の数値は兵庫県を除いたもの 注3:大人とは 18 歳以上の者、子どもとは 17 歳以下の者、現役世帯とは世帯主が 18 歳以上 65 歳未満 の世帯をいう。 注4:等価可処分所得金額が不詳の世帯員は除く。 資料:厚生労働省「平成 25 年 国民生活基礎調査」 - 72 - 図表 (参考)貧困率の国際比較 資料:内閣府「平成 26 年版子ども・若者白書(全体版) 」出所:OECD(2014)Family database “Child poverty” 注:ハンガリー、アイルランド、日本、ニュージーランド、スイス、トルコの数値は 2009 年、チリの 数値は 2011 年。 - 73 -
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