日経平均株価本番の下落 H28/6/13~ ファンダメンタル的には非常に似て

【日経平均株価本番の下落 H28/6/13~ ファンダメンタル的には非常に似ているキャノン
株と富士フイルム株の日経平均株価下落に対する反応の違いからみえる両社の投資判断】
6/13 は先週末から 6/23 のイギリスの EU 残留・離脱国民投票を控え、離脱派優勢ニュース
が伝わり、景気悪化懸念から前営業日より 582 円大幅下落
本番の下落が来たと感じ始めるが、経験的に一日単発では終わらないのですぐには飛びつか
ない
6/14 も下落してきた。この株価付近では直近の底値ラインがないから翌日以降もう少し下
げる可能性を考えて、あらかじめ目をつけておいた銘柄を少しずつ打診買いを始める・・・
翌日 15 日は日経平均株価は前日の様子見ムード
6/16 はまた大きく下げてきて前日より 485 円下落。ここでキャノン株を二回目の打診買い、
富士フイルム株は日経平均が 4 月の直近の安値ラインを割ってきたことで、翌日以降の日
経平均次第ではまだ下がる余地があるとみて買い増しなし。
6/16 の日経平均 485 円下落時も、もうあまり下げないキャノン株(終値 2981 円で購入価格
より-21 円)
直近の安値ラインを意識しているのがうかがえる
6/16 の日経平均 485 円下落時に、つられて下がった富士フイルム株(終値 4021 円で購入価
格より-116 円)
6/14 時点では直近の安値ラインまで達しておらず、まだ下げる余地が残っていたことがう
かがえる
しかし 6/16 の日経平均株価下落に対する両株の反応の違いは直近の安値だけでないと考え
る。両株とも日経 225 採用銘柄でもあり。ファンダメンタル的に非常に似ている部分も多
いので、購入時点での比較をしてみた。
キャノン株(3002 円時点) 富士フイルム株(4137 円時点)
PER
14.9%
15.6%
PBR
1.16%
0.9%
ROE
7.4%
5.8%
自己資本比率 67%
61%
負債比率
28%
28%
当座比率
191%
236%
流動比率
252%
252%
時価総額
3 兆 3002 億 4000 万円
1 兆 8267 億 6700 万円
配当金
150 円
65 円
配当利回り
4%
1%
権利落ち日
6/28
9/28
結果みえてきたのは
6/16 に日経平均株価が 485 円とよりいっそうの下落を見せたなか、キャノン株はあまり下
げなかったのに対し、富士フイルム株は下がってしまったのは
直近の安値ラインだけでなく時価総額と配当金関連の違いによる部分も大きいと考えた
時価総額の大きさは会社の大きさ、市場心理は不安の中やはりより大きい会社のがより安心
だとみているのかもしれない。この点で富士フイルム株はキャノン株より劣勢にいた
配当金関連については一目瞭然!投資家が一番気になるところであるにもかかわらず、私は
普段キャピタルゲインにだけに気をとられていて、今回見逃してしまった。本当の下落では
もっと慎重に買うべきだった。
キャノン株の数日後に迫った権利日と配当金利回り4%は魅力的である一方
富士フイルム株の3か月も後の権利日と配当金1%にあまり魅力を感じない。