第7章 計画の推進にむけて

第7章
計画の推進にむけて
この章では、第6期計画中における介護保険の円滑な運営に資す
る取り組み、計画の推進体制・進行管理について示します。
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第7章 計画の推進にむけて
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介護保険の円滑な運営
(1)適正かつ迅速な要介護認定
申請から認定まで原則 30 日以内とされているため、一定期間を経過して意見書の返送
のない医療機関への連絡体制を強化するなど認定結果の迅速化に努めます。
(2)介護給付費等の適正化
高齢者人口増加に伴い、介護保険サービスの利用者および介護給付費の増大が見込まれ
る中、不適切なサービス提供について見直し、適正な保険料水準を維持することが重要で
す。
介護保険の費用は、区民が負担する介護保険料と税金で賄われていることを踏まえ、適
切なマネジメントにより、介護保険サービス利用者が真に必要とするサービスを見極め、
事業者がルールに従って適正にサービスを提供するよう促します。そのために、
「東京都第
3 期介護給付適正化計画(平成 27 年度~29 年度)」に基づき、主要 5 事業(要介護認定
の適正化、ケアプランの点検、縦覧点検・医療情報との突合、住宅改修等点検、介護給付
費通知)の実施と、事業者指導、介護サービス推進協議会といった区独自の取り組みによ
り、第 6 期計画期間における適正化事業を推進します。
■介護給付適正化の取り組み内容と目標
第5期計画
第6期計画
(平成 25 年度実績)
(平成 27~29 年度)
要介護認定の適正化
実施率 100%
実施率 100%
ケアプランの点検
ケアプラン点検数:年 61 件
ケアプラン点検数:年 80~100 件
月1回、突合作業および請求確認
月 1 回、突合作業および請求確認
福祉用具:年 20 件
福祉用具:年 24~36 件
住宅改修:年 52 件
住宅改修:年 48~60 件
年 2 回、サービス利用者に通知
年2回、サービス利用者に通知
取り組み内容
縦覧点検・医療情報との
突合
住宅改修等点検
介護給付費通知
事業者指導
介護サービス推進
協議会
集団指導:年 2 回
集団指導:年 2 回
実地指導:12 事業所
実地指導:16 事業所
事例検討会の実施:年 4 回
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事例検討会の実施:年 4 回
第7章 計画の推進にむけて
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計画の推進体制と進捗管理
(1)推進体制
千代田区では、これまで利用者の立場に立って高齢者施策の充実に取り組んできました。
また、本計画に掲げた施策や事業を着実に実施していくために、区民をはじめ、医療関係
団体、社会福祉協議会、居宅介護支援事業者、サービス提供事業者等との連携を図り、情
報交換、ケース検討などを行い推進体制の強化に努めます。また、介護保険運営協議会に
おいて、計画の推進に向けてさまざまな課題等を審議します。
(2)進捗管理
①進捗管理と評価・分析の視点
本計画は、高齢者福祉施策および介護保険事業の運営に関して、実施状況の把握と評価・
分析を行い、介護保険運営協議会に定期的に報告を行うことにより進捗を管理します。
また、計画の進捗状況や外部環境の変化に適切に対応し、学識経験者や事業者、被保険
者等から意見・助言等を受けて適宜見直しを図っていきます。
なお、評価・分析の視点は以下に示します。
○年次ごとに目標数値がある事業については、目標と実績との差と進捗の状況について
評価・分析を行います。(定量評価)
○計画期間の 3 年で達成を目指すことが示されている事業については、目標達成に向け
ての進捗状況について評価・分析を行います。(定性評価)
○高齢者の実情や地域ごとのニーズ等を把握する調査を実施し、高齢者福祉施策や介護
保険事業に対する認知度や満足度を把握し、評価・分析を行います。
②事業における進捗管理の公表
事業の実施状況等の評価・分析の結果を含めた本計画の進捗状況については、広報・ホー
ムページを通して、区民、事業者、その他の関係者に定期的に公表します。
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