もっとよく知ろう子宮がんのこと(P.28)

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出典:国立がんセンターがん対策情報センター
「がん情報サービス」
1995
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診、
細胞診を行います。検診効果
は高く、
がんになる前段階で発見
し治療することもできます。細胞
診は簡単な検査で、痛みもなく
出血も伴いません。子宮頸部の表
面を広くこすって細胞を採取し、
がん細胞だけでなく、
前がん病変
の細胞もないかどうかも判定し
ます。その結果、
もし細胞診で異
常な細胞が見つかった場合は、
病
変が疑われる場所の組織を採取
し、
診断を確定させるのです。
子宮頸がんと診断されると、
超
音波検査やMRI、CTなど機
器を使ってがんの広がりを調べま
す。そして、
がんの進行具合や患
者の年 齢 などを 総 合 的に判 断
し、
子宮温存手術か摘出手術、
放
射線療法、抗がん剤治療などの
中から治療方法を選ぶことにな
ります。
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ワクチンのある
子宮頸がんは
予防できる唯一のがん
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日本では子宮がん検診は 歳
(自治体の場合)
から可能で、受
診率は2割程度。子宮頸がんの
発生にHPVの関与が明らかに
なった現在、
欧米など先進国では
性交渉の開始年齢に合わせて検
診推奨強化に取り組み、
イギリス
のように8割を超える国もあり
ます。
また、
HPV感染を防ぐワクチ
ンが開発され、
欧米各国の多くで
は 歳前後を基準年齢に公費負
担による予 防 接 種を行っていま
す。
このワクチンが一番効果を発揮
するのは 歳から 歳ぐらいの間
で、 歳ぐらいまでの成人女性で
も効果があるといわれています。
HPVワクチンは、
日本でも平
成 年 月から一般の医療機関
で接種することができるようにな
りました。3回のワクチン接種で、
HPVの感染から長期にわたって
からだを守ることが可能です。
さまざまながんの中で予防で
きるのは、
子宮頸がんだけです。
が
ん検診と予防ワクチン接種を上
手に利用して、
自分のからだを守
りましょう。
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長谷川 壽彦
監修●(財)東京都予防医学協会検査研究センター長 では発生しないとされています。
さまざまな因子が加わり、
前がん
病変からがんの発生へとつながり
ます。初期段階では出血やおりも
のもなく、
まったくと言っていいほ
ど自覚症状はありません。そのた
め定期的な検査が必要なのです。
一
方、
子宮体がんは、
閉経後の
〜 歳代の女性に多い病気でし
たが、
月経不順や不妊症などホル
モン異常のある若年者にも増え
ているようです。不正な出血があ
る場合
(リスクのある人は症状が
なくても)
、頸がんの検診だけで
なく、子宮内膜の検査などを行
う体がん検査も受けてください。
子宮細胞診は簡単な検査
痛みも出血もありません
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集団検診や人間ドックなどの
子宮頸がん検診では、
膣鏡診や内
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子宮頸がんと子宮体がん
との違い
子宮頸がんと子宮体がんは、
同
じ子宮に発生しますが、
それぞれ
原因と予防法、治療は異なりま
す。
年間約1万5 ,
000人が発
症し、
約3,
500人が死亡する
子宮頸がんは近年、 〜 歳代の
女性で罹患率、死亡率ともに増
加しており、
HPV
(ヒトパピロー
マウイルス)
というウイルスへの感
染が原因と考えられています。た
だ、
このウイルスは性交渉の経験
がある女性なら5人に4人は感
染するというありふれたもので、
通常はひとりひとりが持つ免疫力
で排除されてしまい、
がんの発生
には至りません。
子宮頸がんは、
HPV感染のみ
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2000(年)
子宮がんには、
入り口近くにできる「子宮頸がん」と
奥のほうにできる「子宮体がん」の
2種類があります。
女性にとって乳がんに並ぶ危険な病気で、
若い世代に増えている子宮頸がんには
検診と予防ワクチンの接種が有効です。
5
のこと
乳がん
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6
21
もっとよく知ろう
子宮頸がん
9
1990
1985
1980
1975
0
子宮がん
■日本における
20~29歳の
女性10万人当たり
(人)
の発症率の推移
20~30歳代の若い女性に
子宮頸がんが増えており、
最近では乳がんよりも
罹患率が高くなっています。
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No.133