子宮頸がんのお知らせ(PDF文書)

H25.5
保護者の方へ:予防接種をする前に必ずお読みください。
子宮頸がん定期予防接種のお知らせ
予防接種法に基づく定期予防接種を次のとおり実施します。
予防接種は,確実な免疫をつけるために規定された期間と接種間隔で受けることが大切です。
規定された期間と接種間隔以外の接種は,任意によるものとして取り扱われ,有料となります
のでご注意ください。
1
対象年齢,標準接種開始時期,接種回数,ワクチン名
標準接種
開始時期
対象年齢
小学6年生(12歳相当)~
高校1年生(16歳相当)
接種回数
ワクチン名※
(裏面参照)
「サーバリックス」
中学1年生
3
「ガーダシル」
※接種できるワクチンが2種類あります。いずれも子宮頸がんの予防効果があります。
どちらのワクチンを接種するかは,接種医と相談してください。
※2つのワクチンを混ぜて接種することはできませんので,初回に接種をしたワクチンで3回
目まで接種を受けてください。
2
標準的な接種方法
(1)「サーバリックス」
1回目接種
2 回目接種
3 回目接種
1か月の間隔
6か月の間隔
(2)「ガーダシル」
1回目接種
2 回目接種
3 回目接種
2 か月の間隔
Ka
6か月の間隔
3
接種費用
無料(公費負担)
4
実施場所
調布市定期予防接種指定医療機関(別紙参照)
※狛江市,世田谷区,三鷹市,府中市の医療機関でも予防接種を受けること
ができます。その際は,調布市の予診票を必ずお持ちください。
5
その他
(1)
同封している「予防接種を受ける際の注意点」,
「子宮頸がんワクチン(サーバリックス・
ガーダシル)の情報」を接種前に必ずお読みください。(市ホームページにも掲載)
(2)
接種当日は,健康保険証・母子健康手帳をお持ちください。(事前に医療機関へ要予約)
(3)
接種当日,保護者の同伴がない場合は保護者同意書(市HPからダウンロード可)及び予
診票の保護者自署欄に保護者がご記入の上医療機関へお持ちください(13歳以上に限る。)
問合せ/調布市福祉健康部健康推進課
電話042-441-6100
裏面あり
子宮頸がん
子宮頸がんとは
子宮頸がんは,発がん性のヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの持続的な感染
が原因となって発症します。性交経験がある女性であれば誰でも感染する可能性があります。
100種類以上の遺伝子型があるHPVの中で,とくに発がん性が高いタイプ(16型,18
型)の感染が問題となります。近年,20~40歳代の子宮頸がんは増加傾向にあります。子宮
頸がんの約70%は,HPV16型,18型感染が原因とされています。
HPVに感染してもほとんどの場合,ウイルスは自然に排除されてしまいますが,ウイルス
が排除されずに長期間感染が続く場合があり,ごく一部のケースで数年~十数年間かけて前がん
病変の状態を経て子宮頸がんを発症します。ワクチンでHPV感染を防ぐとともに,子宮頸がん
検診によって前がん病変を早期に発見することで,子宮頸がんが予防できます。
子宮頸がんワクチンについて
現在国内で接種できる子宮頸がん予防ワクチンは,国内外で子宮頸がん患者から最も多く検出
されるHPV16型及び 18 型に対する抗原を含んでいる2価ワクチン(サーバリックス)と尖
圭コンジローマや再発性呼吸器乳頭腫症の原因ともなる6型,11型も加えられた4価ワクチン
(ガーダシル)があります。HPV未感染者(学童女子)を対象とした海外の報告では,感染及
び前がん病変予防効果に関して,両ワクチンとも高い有効率が示されていますが,HPV既感染
者には有効性が低いことから,初回性交性前に接種することが推奨されています。
現時点では,2つのワクチンの互換性に関するデータはないことから,3回の接種は同じワク
チンを接種することが必要とされています。
接種後にみられることがある主な副反応について
主な副反応は,発熱や,局所反応(疼痛,発赤,腫脹)です。また,ワクチン接種後に注射に
よる痛みや心因性の反応等による失神があらわれることがあります。失神による転倒を避けるた
め,接種後30分程度は体重を預けることができる背もたれのある椅子に座るなどして様子を見
るようにしてください。
稀に報告される重い副反応としては,アナフィラキシー様症状(ショック症状,じんましん,
呼吸困難など),ギラン・バレー症候群,血小板減少性紫斑病(紫斑,鼻出血,口腔粘膜の出血
等),急性散在性脳脊髄炎(ADEM)等が報告されています。
「予防接種健康被害救済制度」について
定期予防接種によって引き起こされた副反応により,医療機関での治療が必要になったり,
生活に支障がでるような障害を残すなどの健康被害が生じた場合には,予防接種法に基づく給
付(医療費,医療手当,障害年金,死亡一時金等)を受けることができます。給付申請の必要
が生じた場合には,健康推進課へご相談ください。